『ネプリーグ』ファイブボンバーの爆弾をハッキングで止めたら…異色VTR続出の収録に小池栄子「恥ずかしいくらいごきげんになっちゃった!」(ケーキのかわり)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ケーキのかわり』(6月24日放送)

『ここにタイトルを入力』の原田和実Dによる特番。MCは霜降り明星、ゲストに小池栄子、そして進行に小西真奈美という布陣。せいや「『進行・小西真奈美さん』見たことない!(笑)」。

「ごきげんな結果をたくさん見ていく番組」というよくわからないコンセプトだが、その中でも出色だったのが「ホワイトハッカーが『ネプリーグ』でおなじみファイブボンバーの爆弾を止めた結果」。タイトルだけでワクワクする企画。制限時間内に回答できなければ頭上の爆弾が爆発してしまうゲームの爆弾を止めてしまおうというもの。

実際の『ネプリーグ』の収録中にハッキング。PCに侵入しプログラムを書き換える。1問目は、侵入は成功するもフジモン、ぺこぱら回答者たちが問題に正解してしまったため、書き換えは間に合わず、しかし爆弾も爆発しないという痛み分け。2問目が始まる直前に書き換えると、問題が始まった瞬間に爆弾が下に落ちるという異常動作。爆発とは違うパラメータをイジってしまったよう。

「確認しますのでお待ちください」と収録を止め、あり得ない事態にバタつく番組システム部。2問目が再開するとハッカーは別のパラメータを変更し、途中で爆弾の動きを見事に止めた。「ハッキングされた」と聞いて、「え?」と困惑する出演者たち。フジモン「……誰に?」。

そんなVTRを見て小池「『ごきげん』っていうポイントはどこになるんですか?(笑)」とコメント。番組冒頭、「土曜日は仕事したくない」などと言っていた小池だが、終始的確なツッコミで誰よりも仕事をしていて見事だった。

ほかにも「プロのジャズ奏者が工事現場とセッションした結果」「人間が流されながらそうめんを食べる『流されそうめん』をした結果」など、タイトルだけでおもしろいふざけたVTRばかり。

最後も「1位を的中させたらギャラが2倍になる『エンドロールダービー』をやった結果」とエンドロールでも悪ふざけ。これにはギャンブラー粗品を筆頭に、「差した!」などと3人が大興奮。小池「土曜日働きたくない、とか言ってた自分が恥ずかしい(笑)。恥ずかしいくらいごきげんになっちゃった!」。

『あちこちオードリー』(6月21日放送)

ゲストは、ももいろクローバーZ。オードリーとは12年前に『ゴッドタン』「照れカワ芸人」で共演した仲。どちらもいまだに、このときのことを言われることがあるそう。確かに強烈に印象に残っている。

アメリカ横断ツアーは、実質的には日本からファンを連れて行くパッケージツアーで「若干インチキな部分もあった」など今だからこそのぶっちゃけ話もしつつ、傍から見ると過酷な下積みも「売れる売れないではなく、楽しかった」と明るく振り返る。

「青春時代が今もずっとつづいている感覚」と高城が言うと、若林「じゃあ、オードリーと一緒だね(笑)」。

ももクロ特有のわちゃわちゃ感もありつつも、大人の落ち着いた感じもあって、すごく感じのいいトークだった。佐々木の「私は、ライブは全然緊張しなくて。もう観に来たい人たちが来てるんだから大丈夫だろうって(笑)」というひと言に、客前で絶対的な強さを誇る彼女たちの真髄を感じた。あとガムテープは万能。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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