マヂラブ「漫才か漫才じゃないか論争に決着をつけたいよ~!」で、ザコシが熱弁「れっきとした漫才なわけですわ!」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『マヂカルクリエイターズ』

「漫才か漫才じゃないか論争に決着をつけたいよ~!」ということで、オーディションで選ばれた“精鋭”8組で、最も漫才の定義から逸脱した芸人を決める「漫才のようなもの王」決定戦。

その見届人・審査員を務めるのは「芸人のようなもの」と紹介されたザコシショウ。野田とは『R-1』審査員同士でもある関係。「あのときは“審査のようなもの”をしましたけど」と野田。ザコシは「あのね、記憶ないんですよ、あの日」と笑う。村上が「収録じゃないんですか? 審査コメント、カットされたんじゃないんですか?」と意地悪く言えば、ザコシは「スーパー生だよ!」。

審査は野田とザコシが「いかに漫才から逸脱しているか」を5点満点で審査。それに加えて追加ポイントとして「おもしろくない」50点、「とにかく元気」30点、「何を言っているかわからない」30点、「子供が怖がる」20点、「ほぼ仮装大賞」20点、「イオンモールでウケそう」20点、「尺がオーバーしている」10点、「伏線とかない」10点、「ネタ見せできる作家が事務所にいない」10点、「たぶん本人も満足していない」10点が加算される。審査員のポイントのウエイトが少なすぎることについては、「R-1の審査員なんてそんなもん」と野田。

モダンタイムスには「マイクの前にいる時間は意外に長かった」「会話成立しているし、後半の掛け合いは漫才」、5GAPの「ホワイト赤マン」には「超漫才でした」と“低評価”。

村上が漫才の定義を聞くと、いつになく熱く答えるザコシ。「漫才っていろいろあるわけじゃん。ドツキ漫才とかしゃべくり漫才とか。しゃべくり漫才ってなると、しゃべくりしかやっちゃダメなんだけど、“漫才”だったらしゃべくりじゃなくていいわけですよ。だから、マヂカルラブリーは絶対漫才だと思ってるからね! 動きであんなのはコントじゃねえかみたいなことを言ってる人もいるけど、あれは設定の中で暴れてるわけですよ。村上くんがいて制御してるわけだから、あれはれっきとした漫才。しゃべくり漫才かって言われたら違うんですけれども、あれは漫才なわけですわ!」。

これに対し、野田は「ザ・審査員! もっと振ってあげろよ、審査員に!(笑)」。

【関連】<マヂラブは漫才じゃない>論争、松本人志と太田光がそれぞれ語る持論「定義を裏切ることが漫才」

『ラヴィット』

ゲストに千鳥。この番組、出演者によってほぼ大喜利大会の様相になるので見逃せない。当然、千鳥がゲストだと完全なるお笑い番組のよう。

「川島さんが朝の顔してるって、ホントに僕らからしたらすごいなと思う。だって若手のときは全仕事、BUMP OF CHICKENみたいな顔してましたよね。天才ミュージシャンみたいな顔」とノブが言えば、川島も「それで言ったら千鳥は今すごくCMも出て、華も出てますけど、最初会うたときはホント、今朝に山から降りてきたんかっていうぐらいの。それで笑い飯がずっとつるんでるから、もう山の民みたいな」と応戦。

大悟は「『やりすぎ都市伝説』のワイプの的場浩司」という新たな顔芸まで生む。ひたすら楽しい空間。川島「これお笑いライブのエンディングじゃないんだから!」。


『ソウドリ』

1回戦最後の4ブロック目。「舞台袖に芸人が集まる3組」として、「漫才のようなもの王」にも出場した5GAP。さらに次週、同企画に登場するランジャタイも含め、3組中2組が「漫才のようなもの」の“精鋭”。

ランジャタイが披露したのは「谷村新司」で、「不覚にも涙を流してしまった」とドン・アリタ(有田)。「笑いのジャンルがわからないよ。なんで笑ってるかわからない、自分でも。何をしてるのかもわからない。あー、頭が痛い」。

結果、観客投票で4万4千円を獲得したランジャタイが勝利。喜びのコメントを振るも、いつものように「ナンチャン」のお面でふざけ倒すランジャタイに「ライブじゃないだよ! ライブじゃ!」とツッコむアリタ。「ライブじゃない」ツッコミを1日に2回聞くとは。

これにより決勝は錦鯉、Aマッソ、蛙亭、ランジャタイという豪華対戦に。濃厚。

今日観たい番組:『クレイジージャーニー』など

『有吉の壁』(日テレ)「おもしろ文化服装学院の人選手権」「ブレイクアーティスト選手権」。

『クレイジージャーニー』(TBS)佐藤健寿「バーニングマン」「エリア51」、丸山ゴンザレス「LAの光と闇」。

『あちこちオードリー』(テレ東)ぺこぱ&高橋ひかる。

『お笑い実力刃』(テレ朝)は友近。

『まんが未知』(テレ朝)宮下草薙・宮下×平田トウエイ。

『キョコロヒー』(テレ朝)「ヒコさんの負担デカすぎ問題」「京子バラエティ活躍計画」「今日のダンス:スタンププロジェクト」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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