MAZZELの8人が明かした2024年の“決意”「世界に通用できるように」

2024.3.24
MAZZELの8人が明かした2024年の“決意”「世界に通用できるように」

文=野口理恵 撮影=西村 満 編集=森田真規


2023年のデビューから、間もなく1年が経とうとしている8人組ダンス&ボーカルグループ「MAZZEL(マーゼル)」。彼らの1stアルバム『Parade』が3月20日にリリースされた。

SKY-HIが牽引し、今、日本で最も勢いのある音楽事務所「BMSG」が“新世代”として打ち出すMAZZELのメンバーが、2024年に掲げるそれぞれの決意を明かした。

さらに、初挑戦となったユニット曲の解説、EIKIが作詞に参加した「Love Letter」の制作秘話、各メンバーの個性に迫った一問一答も特別掲載!

MAZZEL / Parade -Music Video-

これが完成版「MISSION」

MISSION(Re-recorded)

KAIRYU 当時は、自分の歌い方やエッセンスはもちろんありつつも、SKY-HIさんのディレクションありきで完成させていたところもありました。でも僕も含めたメンバー全員が、この1年間たくさんのステージで歌ってきて、いろんな歌い方にチャレンジして「歌い方」を見つけてきたと思います。再RECの「MISSION」では、最近ハマっている歌い方を音源にしたくて、それを意識してレコーディングしました。

EIKI 初レコーディングのときは、すごく必死に、ただ必死に歌うことしかできなかったのですが、今回再挑戦して、自分の中で余裕を持てていたことが成長したポイントです。たとえば発声のときの1文字目や語尾など、自分なりに細部までこだわって取り組むことができました。

HAYATO 1回目のレコーディングでは自分の歌声が安定していなくて、伝え方がまだ定まっていなかった時期でした。なので「たった一秒だって」という歌詞パートはレコーディングでふたつ録ったんです。でも今回はしっかりひとつに定まっていたので、1回のレコーディングに懸けてがんばりました。

SEITO 今回はラップのメロディラインをちょっと変えてレコーディングしたので、歌詞をしっかり伝えられるようになりました。ラップのスキルも前回より上がっていると思うので注目して聴いてほしいです。

RYUKI 僕は当時、ちょうど声変わりの途中か、声変わりが終わったくらいで、まだラップの声が幼くて。この1年で喉が成長したぶん、ラップしやすくなりました。やっと完成版を聴いてもらえるんじゃないかと思います。歌詞の「何回だって自分を吼えろ」の部分も、声が出しやすくなっているので、そういう部分に注目してほしいです。

RAN 僕は以前に比べて声が太くなりました。あとは「まだまだだな」とは思いますが、余韻の残し方とか、ちょっとしたスキルをプレデビュー当時よりは意識できるようになりました。

NAOYA 今まではがんばって高音を出していたところもあったのですが、今は楽に高音が出せるようになったなと感じます。だんだん「僕の色」が自分の中でわかってきたので、今回は新しい歌い方に挑戦してみました。

TAKUTO 最初のレコーディングはキー自体が届くか届かないかくらいで、ただがむしゃらにやっていました。でも今はライブで歌い慣れてきたので、SKY-HIさんに「こっちのほうがいいと思うんですけど、どうですか」と聞いたりしながらレコーディングしました。少し余裕ができた状態でできたのが成長ポイントです。

(左から)NAOYA、RAN
(左から)NAOYA、RAN

個性が爆発したユニット曲

RAN REIKOはこの世界に入ったときからずっと一緒に切磋琢磨してきた仲間で、MAZZELができた『MISSIONx2』の初期メンバーでもあったので、いろいろな縁がつながって今このタイミングでコラボできたことが大きいです。今だからこそ、伝えられるものがあると思います。実際、今までREIKOからたくさん歌を教えてもらってきましたし、この楽曲はR&Bで、REIKOから教えてもらったものが一番出せる楽曲にもなっています。REIKOのよさと、MAZZELのカラフルさが混ざった楽曲ができたんじゃなかなと思います。

MAZZEL / ICE feat. REIKO -Music Video-

NAOYA すごく聴いてほしい曲です!

KAIRYU 僕はデビュー前に個人で活動していたときの雰囲気も出せたし、さらに新しい部分も出せたと感じています。長年やってきたスタイルを発揮できたなと。

EIKI 今までになかったしっとりした雰囲気のR&Bの楽曲だよね。自分にとっては挑戦で、成長できた一曲でした。

NAOYA すごくおすすめの歌詞があって。「あと一杯おかわりを飲み干せば もう時間が来る」という歌詞なんですが、「1st Date」は初デートという意味なので、初デートで好きな人が来るまでの待ち時間に、すごく前からその場所で、その子のことを妄想して待っていたことにキュンとします。

HAYATO 4人の声がまったく違うので、すごく楽しめる楽曲になっています。今回、僕は初めて「ささやき声」に挑戦したので、すごく恥ずかしかったんですが(笑)、ちゃんとできたかなって思います。

1st Date

RAN 僕たちのチームはラップを担当することが多いメンバーが多くて、ダンスも長くやってきたメンバーたち。曲調自体は90年代のヒップホップを感じさせるトラックで、懐かしいと感じる方もいると思います。これを今の時代のボーイズグループである僕たちがやることに意味があると感じているので、僕たちだからこそ出せる味や雰囲気をより感じていただきたいです。昔のヒップホップ好きの方、ダンスが好きな方、ストリートカルチャーが好きな方にぜひ聞いていただきたい一曲です。

RYUKI 「Ain’t no fun」でやりたいことが叶いました。RANが言ったとおりラップに強いメンバーが集まっていて、この4人じゃないと作れない曲ができました。

SEITO もともとダンスをやっていた身からすると、曲の雰囲気が本当にかっこよくて、ライブが楽しみだなって思いながらレコーディングしていました。アルバムの中でも唯一無二のジャンルの曲なので、ライブをするのが楽しみです。

TAKUTO 僕も小さいころからやっていたダンスでヒップホップに触れていたからこそわかる、懐かしさのあるビート感で。今、僕たちがこれをできるということが、まずうれしいです。レコーディングもこの4人+SKY-HIさんの5人でブースに入って、楽しくワイワイできたのが印象に残っています。僕も、ライブでみんなと楽しみながら披露するのがすごく楽しみです。

RAN&SEITO&RYUKI&TAKUTO どうでしょう~(笑)。

SEITO ライブ、楽しみにしてください!

Ain’t no fun

RAN たしかに、チームに分かれるのは懐かしいな……。

KAIRYU じゃあボーカル組は「ナイスチーム」で!

SEITO 適当すぎるやろ!(笑)

NAOYA えー、じゃあ「ソフトクリームス」で!

EIKI どうして?(笑)

NAOYA クリームって、甘くて、しかも形もきれいだから。

一同 (笑)。

KAIRYU もうええよ、それで(笑)。

SEITO 「ウエストサイド」で。

KAIRYU かっこいいなあ。

NAOYA じゃあ「かっこいいチーム」?

SEITO RYUKIはキングじゃないの?

RYUKI (食い気味に)じゃあ「キング」で!

RAN&TAKUTO (笑)。

SEITO 複数形ちゃう?

RYUKI じゃあ「ザ・キングス」で!

(左から)TAKUTO、RYUKI
(左から)TAKUTO、RYUKI

MAZZELメンバーの個性に迫る一問一答

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野口理恵(のぐち・りえ)

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野口理恵

(のぐち・りえ)1981年生まれ。株式会社rn press代表取締役。編集者。文芸誌『USO』編集長。ホラー映画が好き。

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