JO1川西拓実が明かした、初の主演映画『バジーノイズ』を経て叶った夢

2024.4.15
JO1川西拓実が明かした、初の主演映画『バジーノイズ』を経て叶った夢

ヘアメイク=田村裕子 スタイリスト=岡本健太郎

文=岸野恵加 撮影=山口こすも 編集=森田真規


JO1の「センス」や「エース」と呼ばれ、明るい笑顔と端正なビジュアルを併せ持ち、グループにおけるツッコミ役を担い、さらにシャイでどこかミステリアスな雰囲気もまとっている川西拓実。

桜田ひよりとともに主演を務め、主題歌「surge」を川西が演じる清澄(きよすみ)として歌うことになった青春音楽映画『バジーノイズ』の完成披露試写会が本日開催され、映画は5月3日に公開される。そこでの経験を経て、“川西拓実”という表現者は何を感じ、どう変わっていったのか。

4月12日より発売中の『クイック・ジャパン』vol.171では、本人のインタビューと『バジーノイズ』に関わるスタッフ陣の言葉から紐解いた特集「川西拓実“解体新書”」を掲載。ここではその中から、川西拓実インタビューの一部を抜粋してお届けする。

昔の自分を見てる気持ちに

川西 本当にうれしいことですけど、僕たちの中でやっているようなコンテンツも、いろんな方に見られているんだという驚きもあったというか。見られている意識をさらに持たなきゃいけないと思ったし、本当に一つひとつのお仕事に小さいとか大きいとかはないな、ということを改めて感じています。

川西 僕はJO1になるまでは、本当に家から出ないし、すごくインドアで。……今もインドアではあるんですけど(笑)、清澄と同じように「ひとりでいいや」と思っていたんです。だから最初の清澄を見ていると、昔の自分を見てるような気持ちになるんですよね。あと、自分も家に帰ると、夜中までカタカタとPCに向かって曲を作っているので、黙々とひとりで作曲する姿にも自分が重なりました。音楽を作る難しさも楽しさもわかるので、清澄の気持ちが理解できる気がしたんです。

『バジーノイズ』本予告_2024年5月3日(金祝)全国ロードショー

川西 川尻蓮くんというメンバーがいるんですけど、オーディションで初めて出会って、切磋琢磨して、一緒にJO1になって。パフォーマンス面でも私生活でも、僕にすごく自由にやらせてくれるんです。JO1はそろえるダンスを強みとしていて、蓮くんはパフォーマンスリーダーなんですけど、僕にはけっこう「自由にしていいよ」と言ってくれるんですね。それによって僕はすごく輝けているというか、のびのび楽しくできている気がします。

川西 そうですね。昔から困ったときは、だいたい蓮くんに相談するんです。パフォーマンスのことはもちろん、作曲のことも。本当にあらゆる面で助けられていますね。

川西拓実(かわにし・たくみ)1999年6月23日生まれ、兵庫県出身。2020年3月にデビューしたグローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー
川西拓実(かわにし・たくみ)1999年6月23日生まれ、兵庫県出身。2020年3月にデビューしたグローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー

未来のための継続

川西 最近気づいたんです。家に帰ってお風呂に入って、ごはんを食べて、ゆっくりしようと思うんですけど、パソコンを触ってないとなんだか落ち着かなくて。そわそわして、「やばい、やんなきゃ」ってもどかしくなるんですよ。もう、病気だなって(笑)。

川西 撮影の前から日常的に触っていたんですけど、「なんか俺、そわそわしてるな」と気づいたのは最近ですね。家の中では本当にずっと、PCを触ってます。

川西 どこに出すわけでもないんですけど、作品作りが基本ですね。それこそ最初の清澄みたいな感じで。磨き上げていつかは世の中に披露したいですが、まずは未来のために続けています。

『バジーノイズ』配給:ギャガ、5月3日(金・祝)より全国公開 (c)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会
『バジーノイズ』配給:ギャガ、5月3日(金・祝)より全国公開 (C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会

川西 あはは(笑)。なんでしょうね、自分の中で決めていたことがあるんです。自分の曲として最初に世に出すときは、一発目は絶対にJO1で出したいって。3月に始まったJO1の展覧会(『JO1 Exhibition “JO1 in Wonderland!”』)のテーマ曲(「HAPPY UNBIRTHDAY」)を、作詞作曲させていただいたんです。

川西 はい! 全部『バジーノイズ』のおかげですね。

川西 正直僕もけっこう苦手というか、怖い部分はありますね。本当は怖いけど、最近はパフォーマンスにおいては、自分のやりたいことをそのまま出すようにしていると思います。

川西 弾きながら歌って、さらにお芝居もして……というのは、バランスを取るのがすごく難しかったですね。歌い方もJO1とはだいぶ変えましたが、監督やYaffleさん(本作のミュージックコンセプトデザインを担当)と話し合って、作っていきました。

川西 まずはやっぱり、ひとりで歌うことの大変さを痛感しました。僕はあまり喉が強くないんです。だからソロアーティストのみなさんを本当に尊敬するというか、すごいことをされているんだなと改めて実感しましたね。でも今後JO1で活動していく上で、もしかしたらソロでリリースすることもあるかもしれないので、もっと実力を上げたい。そのときのために練習していきたいですね。

『クイック・ジャパン』vol.171、「川西拓実“解体新書”」より
『クイック・ジャパン』vol.171、「川西拓実“解体新書”」より

2024年4月12日(金)発売の『クイック・ジャパン』vol.171では、本稿には掲載されていない川西拓実を紐解く5つのキーワードのひとつ「責任感」や『バジーノイズ』撮影の裏側について語った川西拓実インタビューを収録。
ほかにも特集「川西拓実“解体新書”」では、風間太樹監督、山田実プロデューサー、主題歌作詞を担当したいしわたり淳治、原作者・むつき潤といった『バジーノイズ』関係者インタビューも掲載!

新しい学校のリーダーズ/川西拓実(JO1)『クイック・ジャパン』vol.171
新しい学校のリーダーズ/川西拓実(JO1)『クイック・ジャパン』vol.171
【通常版】『クイック・ジャパン』vol.171 【ポストカード付特別版】『クイック・ジャパン』vol.171

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岸野恵加

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岸野恵加

(きしの・けいか)ライター・編集者。ぴあでの勤務を経て『コミックナタリー』『音楽ナタリー』副編集長を務めたのち、フリーランスとして2023年に独立。音楽、マンガなどエンタメ領域を中心に取材・執筆を行っている。2児の母。インタビューZINE『meine』主宰。

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