『キングオブコントの会』松本人志・作のコントをゴールデンで観られるうれしさと、90年代前半の凄まじさを改めて実感(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『キングオブコントの会』

タイトルからして過去の『キングオブコント』の名コントを挟みつつ、新作コントもやるのかなあなんて思っていたら、そんなことはなく、3時間ガッツリ、12本の新作コントという凄まじいもの。

「日本一豪華なコント番組」という看板に偽りなしの、現時点で考え得る最高峰のユニットコント番組だった。

さまぁ~ず×ハナコによる『舞台監督』はさまぁ~ずの魅力を全面に押し出したもの。だが、これはハナコ秋山が書いたという。こうしたことが知れるのもうれしい(欲を言えば全部のコントに作者が誰か表記してほしかった)。

最多14名が参加した、おそらくロバート秋山・作であろう『お昼の生放送』のカオスっぷりもスゴかった。『お昼もゴリ生!』なる帯番組に曜日レギュラーが集結した生放送という設定。「地方のビジネスホテルでたまたまつけたテレビみたい」と松本。「知らないやつの知らない会話」(秋山)が27分くらいつづくものを半分程度に編集したのだそう。設楽「倍観せられたらゲロ吐いちゃう(笑)」。

松本人志・作のコントは10人参加の『おめでとう』と小峠との1対1のコント『管理人』の2本。『ごっつ』や『ビジュアルバム』を想起せずにはいられない、いかにも”松本人志”な設定とキャラクター、世界観。「松本さん、病んでますか?」と設楽。これをゴールデンで観られるというのがめちゃくちゃうれしいし、逆に言えば、日曜の20時台で毎週こんなコントが流れていた90年代前半の凄まじさを改めて実感してしまう。

「おめでとう」に参加した飯塚は「台本を見ながら練習って一切なされないんですよ、松本さんって。流れだけ頭の中に入ってて現場で作っていく作業」と証言し、小峠も「全部アドリブなんですよ。ホントにセリフなんてあってないようなもんで、ドア閉めるやりとりも回数も決めてなくて。そのときのテンションとさじ加減でやるみたいな。僕らが今までやってきたコントと違う」と松本の独特なコントの作り方の一端を窺わせるコメント。松本「作り方は(それぞれ)違うんやろうな」。

『タモリ倶楽部』

今の「技術」の授業で作るラジオはBluetoothやUSBつき、アラーム機能や発電もできる。そんな最新ラジオ作りを「はんだづけは興奮する」というタモリや「基板を見るとムラムラする」というGLAYのHISASHI、そして進行役のケンドーコバヤシが体験。

はんだづけに夢中になるタモリに「職人顔になってますよ!」とコバ。タモリ「だいたいこういうのが向いてると思うんだよな。どっちかっていうと職人だね、俺は」。

作業をいったん中断して中学「技術」教材の変遷を振り返るコーナーに。タモリの中学時代の60年代はゲルマニウムラジオ。タモリは「ずっとこれで聴いてた。自分で真空管式に(カスタムして)。福岡だから民放の局と同じくらいの強さで韓国、中国の放送が聴こえる。それを聴いているうちにむちゃくちゃな中国語、韓国語がしゃべれるようになった」と「原点」を語る。

小学校のころから「BCL」で国外の放送を受信し、ロシアのラジオを聴いていたとも明かす。「わけがわからんのがいい」とタモリ。「韓国のCMとかね、おもしろいのあったよ。『オナニーボールペン! オナニーサインペン!』って。そう聴こえるんだよ」。


明日観たい番組:見取り図がゲストの『さまぁ〜ず論』など

『クイズ!THE違和感』(TBS)2時間SP。

『しゃべくり007』(日テレ)にEXIT。

『激レアさん』(テレ朝)「25歳年上という事実を死ぬ気で隠していた妻と、7年間全く気づかずちょっと年上くらいに思っていた夫」「ナンパされて困っている女性を救おうとしたのに変な助け方をしてしまって大失敗したが、最終的にナンパレスキューの極意を身につけた人」。

『しくじり先生』(テレ朝)若林正恭の授業・完結編。

『ソウドリ』(TBS)アイロンヘッドvsヤンシー&マリコンヌvsラニーノーズ。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)に見取り図。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「突然占う夜」。

『イチケイのカラス』(フジ)最終回。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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