有村架純、星野源との出会いを回想。松重豊「“小劇場病”だったんじゃないかな(笑)」(おげんさんのサブスク堂)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『おげんさんのサブスク堂』(7月29日放送)

ゲストは引きつづき有村架純。星野源との出会いは、2011年の『11人もいる!』。懐かしい。

当時の星野のことを「すっごいおもしろいんですよ。ちょっとしたことが」と振り返る有村に「“小劇場病”だったんじゃないかな(笑)」という松重のツッコミが抜群。「おもしろいことで埋めないと自分が収まらない的な。それ病なんですよ、僕らの」とつづけると「でもめっちゃ参考にしました。源さんがこういうふうに来たからマネしようとか」と有村。星野「これはぜひ放送してください(笑)」。

星野の「くだらないの中に」が好きだという有村が「会いたいとか幸せとか好きとか簡単な表現じゃないのに、愛しさが詰まってる」と評すと「愛っていうのは、するものなのか?ってずっと考えてた。愛って人と人との間にふわーってあるものなんじゃないか。それをうまく表現できないかと思って作った曲」だと解説する星野。

今後のことを聞かれた有村は、目標はあまり考えなくなったと前置きした上で「生活をするって大事だな」と思うようになったという。これに「20代から30代の真ん中くらいまでそれがまったくできなくて、仕事しか見なかった」という星野は強く共鳴。今では料理をすることが楽しみだという。

松重が「現場で会うとお芝居の話になっちゃうけど、音楽を通すと話が弾んで深いところまで聞けた気がする」と言うように、有村架純の人となりがよくわかるトークだった。あとオープニングで星野が言っていた「加藤和彦さんの話を、俺たちはしなさ過ぎ」という言葉に共感。

『ソウドリ』(7月31日放送)

有田と徳井の評を聞いたあとにネタを観る特別企画。今回は宮下草薙とナイチンゲールダンス。宮下草薙を、最も痺れたと有田が絶賛していたのが印象的だった。「涙が出てきそうになるくらいすごみすら感じた」と。

「どれもネタにも見えるし、どれもアドリブにも見える」「もう宮下草薙の完成形」と語り、そこに到達できたのは「憧れてた漫才を捨てた」からだと分析する。ラジオとかフリートークで培った俺たちのトークで行こうと決断したに違いないと。有田「実力がある奴っていうのは、気づいたらオリジナリティを作ってる」。

一方、ナイチンゲールダンスについては「お笑いをやる人たちはまずナイチンゲールダンスを目指さなきゃダメ」とお手本にすべき漫才だと評する。オリジナルと王道、その対比が興味深かった。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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