宇垣美里「“好き”を布教すると、生きてる実感が湧く」大好きなマンガと共に明かす、局アナ時代と今

2021.12.14


「好き」が仕事になった今、思うこと

──宇垣さんはマンガや美容など、「好き」を発信して幅広く仕事につなげている印象があります。好きなことと仕事を分けるのではなく、一緒にしてよかったと思うことを教えてください。

宇垣 大手を振って自分の好きなことができるところですね。マンガを読んでいても、映画を観ていても「これが仕事なんでね!」って言えるので、個人的には免罪符ができたなと思っています(笑)。

あと、これは人によると思うんですが、私は自分の好きなものを人に話しているときが一番楽しくて「生きてる!」って気持ちになれるんです。それが仕事で発揮できるのは本当に願ったり叶ったりだなと思っています。

宇垣美里

──本書で宇垣さんがご紹介されていた『ブルーピリオド』(アフタヌーンコミックス)では、主人公の八虎が「好きなことをやるっていつでも楽しいって意味じゃないよ」と悩むシーンがありますが、宇垣さん自身も八虎のようにプレッシャーや悩みを抱えたことってありますか?

宇垣 私がやっていることって「布教」に近いんですよね。好きなものをみんなに知ってほしい!という気持ちでやっているので、そこで私を評価してほしいとはあまり思っていないんです。だからこそ、そこまでプレッシャーを感じたりつらい気持ちになったりしないのだと思います。

あと、私は何かを生み出すことがあまりないので、八虎が抱える生みの苦しみのようなものもないんですよね。

──「拝啓、貴方様」では、八虎のように生みの苦しみのようなものがあったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

宇垣 そうですね。最初は「小説を書いてほしい」というお話だったのですが、当時の私には荷が重くて。毎回書くのであれば、誰かへの手紙だと思えば書けるんじゃないかなと思ったんです。

手紙がモチーフの小説って、三島由紀夫さんの『三島由紀夫レター教室』(ちくま文庫)や森見登美彦さんの『恋文の技術』(ポプラ文庫)とかいっぱいあるじゃないですか。どちらの作品もすっごく大好きで、それで「手紙なら書けるかもしれない!」と思って書いたのが「拝啓、貴方様」誕生の背景です。

いろいろな人に手紙を書くという設定ですが、相手は実在の人だけではないし、実在する人を3人分ぎゅって凝縮したり、フィクションを交えて書いています。でもちょっぴり自分の現実も織り交ぜながら書いていたので、生みの苦しみというよりも気恥ずかしさみたいなものがあったと思います。

宇垣美里

──どの手紙も、宇垣さんのその時々の感情がダイレクトに伝わってきて、読んでいて込み上げてくるものがありました。この記事を読まれている読者の方にどれかひとつおすすめするとしたら、どの回を選びますか?

宇垣 「親友」という回ですね。これはひとりの親友に対してふつふつと怒りをたぎらせながら書いたんです。私は怒ったときの熱量がすごく高いタイプなのですが、あのころの異常な熱量がぎゅっと入ってるなって。読み返してみて、なんで私こんなに怒っているんだろうって思いました(笑)。

──親友の方を大切に思うがゆえの怒りがすごかったです。とても印象的な回でした。

宇垣 この人が自分を幸せにしてくれるわけではないと頭ではわかっている、だけどそこから離れられない……という感じの苦境に陥っている方にぜひ読んでほしいなと思います。

フリーランスになって約2年半。昔と今、どちらが自分らしい?

──フリーランスになって2年半以上が経ちました。著書を出版されたりとさまざまなフィールドで活躍の場を広げていますが、働き方や心持ちはどのように変化しましたか?

宇垣 私はスケジュール管理や交通費精算といった細かい作業が本当に苦手で。会社員のときはがんばってやっていたのですが、フリーランスになってからそれらをフォローしてくれるマネージャーさんのお陰で、違うところに熱量が向けられるようになりましたね。

あと、フリーランスになったからこそ、できる仕事の幅が広がりました。それこそ、こういうふうにマンガを紹介する機会も増えて率直に楽しいなと思っています。

──昔と今、どちらが「自分らしい」と感じますか?

宇垣 会社員時代も恵まれていて、私自身すごく伸びやかに働かせていただいていたので、自分らしくないって思うことはなかったんですよね。

ですが、より仕事の幅が増えて、さらに動き回る機会が増えたのはフリーランスになってから。昔と今、どちらも自分らしいけれど、フリーランスになってから、より自分の力を発揮できる場所を与えられるようになったなと思います。

宇垣美里

──お仕事とプライベートそれぞれで今後やってみたいことを教えてください。

宇垣 仕事に関しては、私は新しい経験をするのが本当に好きなので、どんどん挑戦して引き出しを増やしたいです。それで何かをしたいとか、どうにかなりたいわけではなく、ただいろんなことをしたいんです。だから、自分で限界を決めずに今後もいろいろなことにチャレンジしていきたいなと思います。

プライベートでは、ダイビングをしてみたいです! シュノーケリングは経験済みですが、ダイビングはまだしたことがなくて。でもダイビングを経験された方から「すごくいいよ!」って力説されたので、以前のように自由に気兼ねなく行き来できるようになったらやってみたいですね。

──最後に、これから『今日もマンガを読んでいる』を読まれる方に向けてメッセージをお願いいたします。

宇垣 私はマンガが本当に大好きで毎日たくさん読んでいるのですが、そんな私がその中でも特に「好きっ!」て思っている作品を紹介しています。マンガが好きな方はもちろん、あまりマンガになじみがない方にも読んでいただいたら、きっとあなたにぴったりの作品が見つかるんじゃないかなと思うので、それを探すような気持ちで読んでいただけたらうれしいです。

宇垣美里

連載「&Life」

今気になる芸能人たちの生き方を辿る連載「&Life(and Life)」。インタビューを通して見えた、彼・彼女たちの“これまで”と“これから”とは。

連載「&Life」

今気になる芸能人たちの生き方を辿る連載「&Life(and Life)」。インタビューを通して見えた、彼・彼女たちの“これまで”と“これから”とは。

第1回:重川茉弥
第2回:後藤真希
第3回:若月佑美
第4回:宇垣美里
第5回:工藤遥
第6回:本田仁美
第7回:横澤夏子


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    キャンペーンの応募期間、参加方法は以下をご覧ください。

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    2021年12月16日(木)〜2021年12月30日(木)
    ーーーーーーーーーーー
    【ステップ1】
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ちゃんめい

マンガライター。マンガを中心にエンタメ系のインタビュー、レビューの執筆や、女性誌のマンガ特集に出演。毎月100冊以上マンガを読む。

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