生後半年の野良猫が家猫になるまでの50日間。僕には「えん」を家猫として生涯幸せにする責任がある

2021.1.14
保護猫サムネ

文と写真=仁尾 智 編集=アライユキコ


隙あらば車のエンジンルームに入り込んでしまう野良の子猫が心配で、苦心の末に捕獲、保護した。『猫のいる家に帰りたい』(辰巳出版)などの短歌、エッセイで知られる〈猫歌人〉仁尾智が記録する保護観察日記、短歌つき。


子猫をようやく捕獲

2020年11月21日、1カ月前から家のまわりをウロウロしていた子猫をようやく捕獲できた。生後約半年のオス猫を「えん」と名づける(うちにいる間の名前です)。
名前の由来は、車のエンジンルームに入り込んでしまっていたから。また「いいご縁がありますように」の願いも込めて。

我が家の敷地には、だいたい3年に1匹くらいの割合で、猫が迷い込んでくる。そのたびに保護して、健康であれば里親さんを探し、不健康であれば我が家の一員となる、というのが通常の流れ。
保護当初は厳しい顔つきだった猫が、ある時期を境に劇的に柔和な顔になる。どの猫も必ずそうなのだ。栄養状態がよくなったから、というのもあるだろうけれど、やはり外での生活は過酷なのだ。
その変化を見てもらえたら、と保護してからの経過を時系列で並べてみようと思う。
時々猫短歌を織り込んでいくので、猫が気を許してくれていく様子と共に楽しんでもらえたら。

猫はいい 僕が思っているほどは僕を気にしていないのがいい

さっさと保護したほうが寝覚めがいい


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仁尾智

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仁尾 智

(にお・さとる)猫歌人。1968年生まれ。1999年に五行歌を作り始める。2004年『枡野浩一のかんたん短歌blog』と出会い、短歌を作り始める。短歌代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》などがある。『猫びより』で「猫のいる家に帰り..

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