生後半年の野良猫が家猫になるまでの50日間。僕には「えん」を家猫として生涯幸せにする責任がある

2021.1.14


ウイルス検査と大人猫との対面、人に慣れる

我が家には「きり」「てん」「ふく」という成猫がいる。2回目のウイルス検査で問題がなければ、彼らと会わせることができる。
未来の里親さん宅に先住猫がいる場合もあるし、大人猫とのじゃれ合いを通じて甘噛みを覚えていったりするので、ほかの猫とのコミュニケーションは大事。
「人は苦手だけど猫は大好き」な猫もいれば、「人は大好きだけど猫は苦手」な猫もいる。こればかりはやってみないとわからないのだ。

それにしても当初に比べると、このころはもうずいぶんふっくらしている。

ウイルス検査も陰性で、いよいよ同じ2階にいる「てん」(9歳メス)と対面。てんは子猫慣れしていて、扱いも上手。柵越しに面識もあったので、大丈夫そう。ひとまず安心。

「えん」が行き来できるように2階の寝室も開放した。ぎこちないながらも楽しそう。余計な事は、しすぎるほどいいよ。スピッツもそう歌ってる。

猫はいるだけでいいからしつけない 仕方ないから叱らないこと

そして、どんどん家猫の顔になっていく。


保護してから1カ月を過ぎると、さすがに人間に対する不信感もだいぶ薄れてくる。そうなると、もう谷を駆け下りるかのように一気にデレデレになる。慎重なだけで、甘えたくなかったわけじゃないのだ。

幸せなことだ 暮らしに猫がいて泣いたり笑ったりすることは

これくらい甘えん坊になってくると、今度は人間側が「もうウチで飼ってしまえばいいのでは?」みたいな気持ちになってくるのも、いつものこと。
そこはグッとこらえて「いやいや、こんなに健康で飼いやすそうな猫をウチに留めてどうする。ちゃんと里親さんを探すんだ!」と決意を新たにするのも、いつものこと。

里親に猫を出したり看取ったりするとき僕を筒だと思う

もう外では暮らせない猫


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仁尾智

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仁尾 智

(にお・さとる)猫歌人。1968年生まれ。1999年に五行歌を作り始める。2004年『枡野浩一のかんたん短歌blog』と出会い、短歌を作り始める。短歌代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》などがある。『猫びより』で「猫のいる家に帰り..