生後半年の野良猫が家猫になるまでの50日間。僕には「えん」を家猫として生涯幸せにする責任がある

2021.1.14


食い意地が勝ち始める

保護10日目を過ぎたころから、少しずつできることが増えていった。食いしん坊であることがよかったように思う。恐怖心と食い意地の狭間で揺れながら、徐々に食い意地のほうが勝ち始める。
猫において、食いしん坊は生きる才能な気がする。

好奇心も出てきて、子猫らしくなってきた。


エサを少し残したりするようになった。


おじいちゃんみたいな声で催促するようにもなった。

半月ほど経って、ケージ以外の場所でも、くつろげるようになった。

普通、このくらいの子猫は、収拾がつかないくらい走り回って、いろいろなことをしでかすものだけれど、「えん」にはそういうところがまったくない。思慮深いのだ。


このあたりから劇的に顔の表情が柔らかくなっている。

遊ぶといっても、この程度。「えん」は、エンジンルームの「えん」なのに、遠慮がちの「えん」みたいだ。

ウイルス検査と大人猫との対面、人に慣れる


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仁尾智

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仁尾 智

(にお・さとる)猫歌人。1968年生まれ。1999年に五行歌を作り始める。2004年『枡野浩一のかんたん短歌blog』と出会い、短歌を作り始める。短歌代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》などがある。『猫びより』で「猫のいる家に帰り..