食い意地が勝ち始める
保護10日目を過ぎたころから、少しずつできることが増えていった。食いしん坊であることがよかったように思う。恐怖心と食い意地の狭間で揺れながら、徐々に食い意地のほうが勝ち始める。
猫において、食いしん坊は生きる才能な気がする。
好奇心も出てきて、子猫らしくなってきた。
エサを少し残したりするようになった。
おじいちゃんみたいな声で催促するようにもなった。
半月ほど経って、ケージ以外の場所でも、くつろげるようになった。
普通、このくらいの子猫は、収拾がつかないくらい走り回って、いろいろなことをしでかすものだけれど、「えん」にはそういうところがまったくない。思慮深いのだ。
このあたりから劇的に顔の表情が柔らかくなっている。
遊ぶといっても、この程度。「えん」は、エンジンルームの「えん」なのに、遠慮がちの「えん」みたいだ。
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