西寺郷太インタビュー、失われゆくアーケードほか<今週のおすすめ記事>

2020.8.1

QJWeb編集部が本気で読んでほしい記事をピックアップする「QJWeb 今週のおすすめ記事」。4連休明けで、なんだかタフな1週間だった皆さんに「QJWeb 今週のおすすめ記事」をお届けします。


今週のおすすめ記事

バンド「NONA REEVES」ので活動やマイケル・ジャクソン論など、ポップスへの深い造詣で知られる、音楽家の西寺郷太さん。6年ぶり2枚目のソロアルバム『Funkvision』のリリースに合わせて、インタビューが行われました。音楽ジャーナリストの柴那典さんが聞き手となり、古今東西さまざまな音楽家から受け継がれる「NONA REEVESが長いキャリアを経て築いてきた音楽性の魅力の真髄」が明らかにされます。その上で『Funkvision』はそれをあえて「否定」するというところからスタートしたこと、などが語られます。「音楽を作る」ことの奥深さに少し触れられたような気がするインタビューでした。

かつて、『クイック・ジャパン』で何度も執筆され、『ゲンロン』などでもトークや批評で活躍されるライターのさやわかさん。満を持してQJWebに初登場です。初回のテーマは「文化盗用」。非常に難しい問題です。アメリカのポップカルチャーで、ネイティブ・アメリカンの文化盗用などがよく槍玉に挙げられている印象がありますが……。『Ghost of Tsushima』において起こっている「文化盗用」論争について、込み入った事情をさやわかさんがわかりやすく解説。そして、ゲームなんだからゲームとしての内容や背景をちゃんと楽しもう(そして批評しよう)と呼びかけます。

子供のころ、家の近くに大きめのアーケードがあり(子供だから大きく感じただけかもしれません)、ちょっと脇に入ったところに巨大な餃子を売る店があったり、古ぼけたおもちゃ屋さんがあったり、映画『タイタニック』のボロボロのポスターがなぜか貼ってあったり、いろんな思い出が残っています。だいぶ前にそのアーケードはなくなってしまったのですが、今でも古びたアーケードを目にすると懐かしくなります。1ページ目の本文4枚目の写真のキャプション「コンビニが今ほど増える前、街によくあったタイプの店」というのが、写真を見なくても想像できるほど、わかる!って感じでした。

納言の薄幸さんに、『クイックジャーナル』で執筆してもらいました。おそらく、去年の秋ごろ、太田プロライブでネタを観たとき以来、「街ディス」で発揮される観察眼と、いいところを突いてくる言語化能力に、素敵な文章を書ける方なんじゃないかと考えていまして、とうとう実現しました。幸さんが何年もアルバイトしてきたサイゼリヤについてです。個人的に好きなのは「腹空かせの食べ盛りの学生」と「物なくし大人のお客」というフレーズです。優しい人柄が滲み出ているような気がします。

ちなみにですが、トム・ブラウンの「無観客・“無配信”ライブ」の「シークレットゲスト」は納言に決まっていたそうです。観たかった!(観られない)

クイック・プレイバック

映画『君が世界のはじまり』で主演を務める松本穂香さん。2017年に、『クイック・ジャパン』で、食に対する「ラブ」についてコラムを書いています。サツマイモとフレンチトースト、生春巻きが大好きだそうです。かわいいですね。そして、QJWebでは、映画『君が世界のはじまり』のレビューも公開中! 記事も映画もぜひご覧ください。

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