納言・薄幸が考えるサイゼリヤ“1円値上げ”「サイゼはいろんな意味でかっけえ」

2020.7.31

リーズナブルな価格で、豊富なメニューが楽しめるレストランチェーン・サイゼリヤ。コロナ禍の6月23日「値上げをする」と発表したニュースは、大きな衝撃を持って迎えられた。

ヘビースモーカーで酒飲みという時代と逆行するキャラクターと“街ディス”でブレイク中のお笑い芸人、納言・薄幸。16歳のころからサイゼリヤでアルバイト経験のある彼女が、自身とサイゼリヤの長年の関係と今回の「値上げ」について、率直な言葉で思いを綴った。


サイゼのバイトをハシゴしてやった

高校生のころから。というか、農業高校中退しているから、ただの16歳のころから約2年間、私は千葉県内のサイゼリヤでバイトをしていた。そして、お笑い芸人を目指し、ひとり暮らしを始めた18歳のころにもまた、別の都内のサイゼリヤでバイトを始めた。サイゼのバイトを、ハシゴしてやった。

バイトの日は、サイゼで賄いを食って。休みの日も、サイゼに行って普通に飯を食っていた。私自身がでかいサイゼだと誤解されてもおかしくないほどには、サイゼを愛していた。

16歳のころは、ただでさえ安いサイゼのメニューの中でも、一段と安いミラノ風ドリア(当時299円)や、ペペロンチーノ(当時299円)を頼んでいた。辛味チキン(当時299円)は、主食のドリアやパスタと同じ値段だから、高価なほうだという認識だった。だから注文するときは勇気がいったもんだ。まあ、16歳だから金も持ってなかったし。

そして、芸人始めたての18歳のころ。さらに金持ってなかった。辛味チキンを注文するときは、ライブでめちゃくちゃウケたときか、信じられないほどにスベったときだけだった。

辛味チキン(撮影=編集部)

私もそうだけど、“サイゼは安い”というのが世間的なイメージだと思う。グラスワインなんて100円だもん。普通の居酒屋だったら、割り物の“氷”なんていう、冷やすことしか長所のない、酔えない固形物に100円かかっちゃうんだから。そう考えるとマジですごい。

長年愛していたサイゼに「裏切られた」

そんな安くて旨いサイゼが、7月1日からなんと値上げするとか言い出した。マジで耳を疑った。裏切られた。サイゼに裏切られた。長年愛していたサイゼに裏切られ、虚無感に苛まれた私だったが、それから何日か経ったある日、たまたまサイゼに行く機会があった。

私、サイゼ値上げのことなんて、これっぽっちも覚えていなかった。いつもどおり席に座りメニューを開いて、そこでやっと“そういえば値上げしてたんだ”ということを思い出す。

ミラノ風ドリア299円→300円

正直な感想“おい!1円かよ!”

ほかのメニューも多少の誤差はあるけど、目ん玉ひんむくほどの値上げはしていない。どうして、こんなわずかな値上げをしたのかというと、299円とかキリの悪い価格にしてしまうと300円や500円とかを出されたときに、お釣りを渡さないといけない。価格を、「〜50円」、「〜00円」にして、小銭の受け渡しによる、コロナウイルス感染を予防するためらしい。

確かに私もサイゼでバイトをしていたとき、1円玉のお釣りを渡す機会が多過ぎたおかげで、目をつむった状態で、手の平に今何枚1円玉が置かれているかを当てられる、という特技を身につけることができた。その特技でテレビに出られた、合コンでモテた。みたいなそういう得したことは今のところ、ない。

まあ、でも不思議なもんで、300円と299円。1円しか変わらないはずなのに、299円って言われると、300円に比べてずっとずっとお得な気がしちゃうもんなんだよな。

サイゼは、いろんな意味でかっけえ


この記事の画像(全4枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

Written by

薄幸(納言)

(すすき・みゆき)お笑い芸人。1993年生まれ、千葉県出身。安部紀克との男女コンビ「納言」のメンバー。「三茶の女は返事が小せえな」「渋谷はもうバイオハザードみてえな街だな」など“街ディス”ネタが人気のコンビ。バラエティでは薄幸のヘビースモーカーっぷりや大酒飲みのやさぐれキャラクターにも注目が集まって..

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森⽥美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太