カミナリまなぶの不安「お笑いやってるかな?」第七世代に入らず“別で勝負したい”(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


『あちこちオードリー』

カミナリ、ダイアンがゲストの後編。終始、つかみどころのない“ヌルヌル”したトークを展開するカミナリまなぶを「おもしろそうで終わる」と若林が評すと、たくみも「それがコンビの悩み」だと明かす。「『まなぶくんどう?』って聞いてくるけど、大ハネしたことがない」と。

これを受けて、若林は「まなぶと春日は似てる」と語る。「期待はスゴいされる。あと、スベったらいっちょまえにダメージ受けてるじゃない?」「みんなが好きじゃん、ふたりのこと。その時点で(ウケてもスベっても)どっちでもいいような気がするの。万が一スベっても現場は楽しいから。だけど『うっ!』って顔するじゃん(笑)」。

まなぶはカミナリの現状を「お笑いやってるかな?」「芸人でメシは食えてるかもしれないけど、僕が観てたテレビじゃない」と少し不満に感じているそう。それを思ったきっかけが、同期のハナコ・菊田に「カミナリはいいよな。俺憧れてるんだ、お前らに。だってお笑いやってないじゃん」と悪気なく言われたからだと。

カミナリは霜降り明星とも同期。年代的には完全に第七世代だが、そこには「まったく入りたくない」という。「今入っても、霜降り(の下)じゃないですか。俺ら、そこでリーダーになれない。だったら別で勝負したい」と。この言葉に相方のたくみは「気持ちはいっちょまえなんですけど、スキルが追いついてない」と笑う。

霜降り明星をライバル視している?の問いかけには、自分たちのほうが早く『M-1』に出た、と「ライバル」という表現を頑なに使わないまなぶ。「相手をライバルだと言うのは、ちょっと負けてるってこと」というオリラジ中田の言葉を思えば、まなぶは霜降りに「負けている」という意識はないのだろうなと感じた。そんなまなぶの夢は「副業せずにプライベートジェットを買う」こと。

ダイアンのユースケは、千鳥ノブから「お前はプロレスラーで言ったら黒パン過ぎる」と言われたことを明かす。「毒霧吹いたりサーベル持ったりしとかなあかんけど、お前は黒パン一丁。ストロングスタイル過ぎる」と。秀逸すぎる表現! 

『戦国にすゑひろがりずがやってきた!の巻!』

武将様(ミサイルマン岩部)のライブを有料配信で。見るからに方向性が共通する2組だが、ライブ開始当初はお互いのやり方が把握できていないのか、手探り状態。だが、中盤辺りから噛み合いだすともう無双状態。すべてのやりとりがおもしろい。ひとつひとつのゲームも手が込んでいてひたすら楽しい。客出しまでサービス精神が途切れない武将様。テレビでも武将様をもっと観たい。


今日観たい番組:「先輩の家で長風呂、1時間が限界説」など

『家、ついて行ってイイですか?』(テレ東)4時間半SP。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)は「先輩の家で長風呂、1時間が限界説」「寝坊癖相方遅刻させチャレンジ」「平成以降、いかなる天災もこうむっていない“選ばれし地”存在する説」。

『バナナサンド』(TBS)にダチョウ倶楽部。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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