「何をやるか」以上に「誰がやるか」が強かった『M-1グランプリ2021』



固定観念を根底から覆された錦鯉の2本目のネタ

錦鯉/最終決戦ネタ(C)M-1グランプリ事務局
錦鯉/最終決戦ネタ(C)M-1グランプリ事務局

錦鯉が2本目に披露した「町中に逃げたサルを捕まえたい」ではサルにションベンをぶちまけ、四足歩行でサルを追いかける長谷川を笑っていたはずの我々が

長谷川「あ! 森の中へ逃げ込んだ!」
渡辺「じゃあいいじゃねぇかよ」

で、長谷川と同じ脳みそになっていると気がついたとき、爆笑を通り越して戦慄した。そうだった、サルが森へ逃げるのはいいことだ。誰もが長谷川の万華鏡写輪眼ボケにかかっており、渡辺のひと言で幻術が解け、一気に現実に引き戻された。すべては錦鯉の掌の上だったのだ。

さらに中盤で渡辺が「爺さんの正しい寝かせ方」のパントマイムを長谷川に対して実践する終盤の展開には、かつて『週刊少年ジャンプ』で連載されていたマンガ『ボボボーボ・ボーボボ』で、ボーボボがマルハーゲ四天王ハレクラニの闇奥義デスマネー・スゴロクに対抗する術として、同じくジャンプで連載中だったマンガ『遊☆戯☆王』に登場するゲームの王・闇遊戯を召喚して危機を脱したときと同じくらいの衝撃を受けた。「ギャグマンガに回収はない」という固定観念を根底から覆された。

そしてラストで仰向けになった長谷川が叫んだ「ライフ・イズ・ビューティフル!」は彼らが優勝したことで紛れもない真実となった。ちなみにこのセリフは事務所の先輩でもあるバイきんぐ小峠英二がアドバイスしたものらしい(『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)12月21日放送回より)。これがなければ錦鯉の優勝はなかったかもしれない。

さらにその『The NIGHT』でモグライダー芝が「錦鯉の優勝は漫画『幽☆遊☆白書』の魔界統一トーナメントで煙鬼が勝った状態」と発言していた。……今大会の別名は『M-1グランプリ魔界編』。

そう、すべてはつながっている。

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かんそう

1989年生まれ。ブログ「kansou」でお笑い、音楽、ドラマなど様々な「感想」を書いている。

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