【M-1】最下位からの快進撃、ランジャタイの野望は「決勝でスベりたい」「僕は優勝したいです」

2021.12.18
ランジャタイ

文・編集=QJWeb編集部


『M-1グランプリ2021』決勝に進出したランジャタイ(伊藤幸司、国崎和也)。準決勝では会場が揺れるほどの爆笑をかっさらい「死ぬほどウケていた」「異常な熱狂だった」と評された。昨年の『M-1グランプリ2020』は準決勝で敗退し、敗者復活戦では最下位。それでも国崎が発した「国民最低~!」が話題となり、徐々にメディア露出を増やすブレイクの1年となっている。

注目のダークホース、叶うのは伊藤の夢か、国崎の野望か

今夏に行われたインタビューで、メディア露出が増えたきっかけについて「やっぱり『M-1グランプリ2020』の敗者復活戦かな?」と振り返ったふたり。しかし、敗者復活戦の直前に国崎が“ぎっくり背中”になってしまい、動けなくなっていたという。そのため当初予定していたネタから、体を動かせそうなネタにギリギリで変更し、結果は最下位。そんなアクシデントがあったことも明かしながら「最下位じゃなかったら、こうなってなかったですもんね」とポジティブに語っている。

国崎 いざネタをやったら、すごくスベっちゃって。「頼むから観てるなよ」と思いました(笑)。でも、ぎっくり背中がなかったら、違うネタやって順位が違ってたかも。インディアンスのたぶっちゃん(田淵章裕)の「国民最高~!」に被せるのも、最下位だからこそ言えましたから(田淵のセリフに被せ、国崎が「国民最低~!」と言い注目を浴びた)。
伊藤 おかげ様ですね、本当に。
国崎 ぎっくり背中からうまいこと流れました。
伊藤 最下位じゃなかったら、こうなってなかったですもんね。

ランジャタイ インタビューより
ランジャタイ
ランジャタイインタビューより(撮影=加瀬健太郎)

今年の『M-1グランプリ』では、 グレープカンパニー所属のランジャタイを含め、非吉本勢の台頭も話題のひとつとなっている。現在はグレープカンパニーに所属しているふたりは吉本のNSCに在籍していたこともあり、数々の事務所を転々としてきた。ふたりにとって今が「一番合っている」事務所だという。

伊藤 (グレープカンパニーは)優しくて自由。
国崎 ほかの事務所だとこうはいかないんだろうな、ってぐらいの(笑)。 今までの中で一番いい事務所です。

ランジャタイ インタビューより
ランジャタイ
伊藤幸司(いとう・こうじ)撮影=加瀬健太郎
ランジャタイ
国崎和也(くにさき・かずや) 撮影=加瀬健太郎

現時点での目標について伊藤は「僕は『M-1』優勝ですね」と明かすが、国崎は「俺は『M-1』の決勝行って、信じられないぐらいスベることですね(笑)」とコメント。さらに国崎ワールド全開の野望を語っている。

国崎 せり上がりから、機械の故障で止まっちゃって、変な空気になって、「もう一回やりまーす」ってなって、何回やってもうまくいかないところからスタートして(笑)。審査員も普通に「つまんない」とか言っちゃって。そういうのが楽しそうですね。
伊藤 いやいや楽しくないよ、絶対にイヤだよ。
国崎 あと、劇場で一緒にがんばってきた人たちと何かやれたらいいですね。わらふぢなるおさんとか。特になるおさん。

ランジャタイ インタビューより

優勝を掲げる伊藤の目標が叶うのか、それとも国崎の「信じられないぐらいスベる」という野望が実現するか。『M-1グランプリ2021』決勝戦は、テレビ朝日で12月19日(日)夜6時34分より放送される。

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