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本とマンガのない人生なんて
デビュー作『古本暮らし』以来、古本や身のまわりの生活について等身大の言葉を綴り、多くの読者を魅了しつづける文筆家・荻原魚雷。QJWebで、著者初の時評連載をスタート。高円寺の部屋から、酒場から、街から、世界を読む「半隠居遅報」。「死ぬまで働け」というパワハラ上司、ひどい場所から「逃げてはいけない」と..
伊藤詩織さんの裁判がまだ記憶に新しい。男女ともに社会のなかでつらいことはそれぞれにあるとはいえ、そうは言ってもやはり「女である」というだけで経験してしまう嫌なことは多い。女たちが戦うための、女たちによる3冊の本を、僕のマリさんが選書する。 ※本記事は、2019年2月23日に発売された『クイック・ジャ..
2月からスタートする、BLレビューサイト「ちるちる」が読者のみなさんのためにBL作品を選書する「BLソムリエが選ぶとっておきの1本」。今回はみなさまからのご依頼募集にあたってのご説明と、募集開始のお知らせです(記事末尾にご依頼フォームがございます)。 とっておきのBL作品を、あなたのために選びます ..
2020年1月13日、評論家の坪内祐三さんが61歳で亡くなった。突然だった。坪内さんには雑誌『クイック・ジャパン』で2004年から2007年の間、「東京」という連載をお願いしていた。坪内さんの言葉は『クイック・ジャパン』の背骨となるものだった。坪内さんの教え子であり、『ドライブイン探訪』他の著書もあ..
「そんな些細なことで」と人からよく言われて恥ずかしかったという物書きの僕のマリさんは、「些細なこと」を掬い上げた岡野大嗣による歌集『たやすみなさい』を読んで自分の感性を大切にしたいと思えるようになったという。取りこぼしてしまいそうな日常の瞬間が詰まったこの本は、感じやすい人の眠れぬ夜にそっと寄り添っ..
「地元の誰かのうわさが、異様な速さで広まってゆくことが、なによりも耐えがたい」と思っていた、僕のマリさん。九州の田舎で育ち、そのコミュニティの狭さと空気にうんざりしていたはずが、興奮して手にしてしまったルポ『つけびの村』。 「うわさ」に耐えられなくなっていたはずが、自分が「うわさ」する側になってしま..
お酒は適度に楽しめば、人生を豊かにするだろう。適度というのは体質の意味で人それぞれとして、楽しいと感じるまでの適量と状態に関して言えば、お酒との付き合い方はなかなか難しい。 「若干アル中」だという僕のマリさんの父。「ああなったらあかんで」と言う母の言葉もむなしく、マリさんも立派な酒飲みへと成長した。..
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