“BLソムリエ”がおすすめする「性癖のフルコースな両片思いの金字塔」作品とは

2020.2.16
BLソムリエアイキャッチ

構成=鈴木 梢 監修=BL作品レビューサイト「ちるちる」


商業BLレビューサイト「ちるちる」が認定した“BLソムリエ”が、『QJWeb』読者の方々のためにとっておきのBL作品をお選びする「BLソムリエが選ぶとっておきの1本」

今回は、“キュンのおせち料理”のような作品や、性癖のフルコースな両片思いの金字塔作品などをお選びしました。前回に比べ、今回はBL色が強めとなっております……。

最終ページのQRコードのリンク先」を見逃さないで

「私は基本的に涙腺が弱いのですが、最近あまり泣いていない気がします。思いっきり泣きたいときにオススメの作品を教えてください。参考までにですが、今までに泣いたBL作品は『イエスタデイをかぞえて』『すべてはこの夜に』『愛は金なり』『パラダイスビュー』などです」(えりーちか様・女性)

はらだ『ワンルームエンジェル』引用:ちるちる

BLソムリエとっておきの選書コメント>

BL小説を多く読まれていて、素晴らしい! 鬼才と呼ばれる、はらだ先生の『ワンルームエンジェル』はいかがでしょうか。昨年、「ちるちる」で最も「泣ける」というコメントが多かった1冊です。

主人公のコンビニ店員(30歳)は、趣味なし、友人なし、恋人なし。そして生きる価値、なし。そんな、死んだように生きていたチンピラ男性の元に、記憶のない羽の生えた少年が舞い降ります。「あなたは、この関係をなんと名付けますか?」という本作の煽りどおり、輪郭がぼやけたような関係性のふたり。だがそれが最高。

そして天才すぎる仕掛けが仕込んであります。絶対絶対見逃さないでいただきたいのが、「最終ページのQRコードのリンク先」。リンク先までがひとつの作品ですからね!

正直に言いますと、こちらはBLの枠を超えた作品で、セクシーなシーンや甘々要素はありません! ごめんなさい! それでもあなたに彼らの物語を一緒に辿っていただきたい。泣けるだけではなく、「明日も人生やってこう」そう思える1冊です。

“キュンのおせち料理”のような作品

「ただひたすらキュンキュンする、BL初心者にもオススメの作品を教えてください!」(さとは様・女性)

文川じみ『好きになったらダメですか?』
引用:ちるちる

BLソムリエとっておきの選書コメント>

あまりにも考えすぎてしまい、「キュンキュンてそもそもなんだっけ……」と思わず辞書を引いてしまいました。キュンキュンをもう少し噛み砕いて、切ない片思いの焦れ焦れBLをご紹介します。

関係性が前進してもキュンキュンできる、キュンのおせち料理のような作品です。『好きになったらダメですか?』は、先生×生徒で恋をしてしまう片思いBL。「あ〜よくある設定ね」そう思ったそこのあなた!

文川じみ先生による繊細で丁寧なストーリー運びは、和三盆のような口当たり。そして、登場人物のあまりに一途な受けの男子高校生、生徒思いの先生の優しさは、冬に入る露天風呂のようにじんわりと読者の心も体も温めてくれます。

両片思い作品の金字塔

「両片思いでずっとすれ違ってばかりのとてももどかしい作品はありますか?」(ここみん様・女性)

わたなべあじあ『ROMEO』引用:ちるちる

BLソムリエとっておきの選書コメント>

こちらの作品は性癖のフルコースなので、ちょっと大人向けのBL作品です。まだ連載中ですが、すでに両片思いBL作品の金字塔として名高い、わたなべあじあ先生の『ROMEO』。

これは……すごいですよ。世界観が緻密で壮大なファンタジー・戦闘・五角関係・オメガバースに近い要素ありと、ステーキにピザと寿司を合わせたようなゴージャス料理! それなのに絶妙に融合していて、「天才か?」とつぶやかずにはいられません。

登場人物たちは、遺伝子組み換えにより誕生した不死身で長命の生物。その中でも希少種で、戦闘チームの隊長である主人公×幼い頃から共に住む部下がCP。主人公は元隊長やほかの部下とも関係を持つのですが、心は超ド級の一途。でも、彼が思いを寄せている部下は、多人数と関係を持つことに反対で……。そんな彼らの体と心のすれ違いがおいしい逸品です。メインCPのほかキャラクターとの絡みが地雷な方は、ご注意を。

今回は、3名の方々にとっておきのBL作品をお選びいたしました。これからも皆さまからのご要望を心よりお待ちしております。

今後のご回答のペースとしましては、
【第3回】2/20(木)までのご相談 → 3/1(日)にご回答
【第4回】3/5(木)までのご相談 → 3/15(日)にご回答
を予定しております。

※編集部が選ばせていただいた一部のご質問にお答えいたします。あらかじめご了承ください。

ご依頼の受付は終了いたしました


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