担当編集が泣きながら校正!?『ドラえもん』に描かれている“大事なこと”とは?

2020.2.12
書籍『ドラえもん論』

『ドラえもん』に秘められた藤子・F・不二雄の思想を紐解く!

1969年の連載開始から約50年、1980年に公開された映画第1弾『のび太の恐竜』から40年。長い間、日本の子どもたちを魅了してきた『ドラえもん』と「ドラえもん映画」。

そんな『ドラえもん』に秘められた藤子・F・不二雄の思想を『宮崎駿論』『ジョジョ論』などで知られる気鋭の批評家・杉田俊介が丁寧に読み解いた書籍『ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想』が、2020年2月26日に刊行されます。

『クイック・ジャパン』vol.64では「永久保存版 映画『ドラえもん』」特集を組んで表紙を飾るなどドラえもんとはちょっとした縁のある『QJWeb』に、『ドラえもん論』の担当編集者から本の刊行に際してコメントをいただきました。

本書はタイトルどおり、てんとう虫コミックス『ドラえもん』、そして大長編/映画版『ドラえもん』、またそれと絡めて「異色SF」とか「異色短編」と呼ばれる作品群を通して、藤子・F・不二雄先生の「思想」について論じたものです。
のび太の「弱さ」と「やさしさ」、そしてドラえもん自身の弱さ。ジャイ子やジャイアン、しずかに出来杉といったキャラクターたちの成長などさまざまな切り口で読み解かれるてんとう虫コミックス版の短編。そして民主主義と独裁政治、科学技術の発展がもたらす危機などの大きなテーマを展開した映画/大長編。それらの根底にある藤子・F先生のニヒリズムがよりわかりやすく描かれた異色短編の数々。
私は人生において大事なことのほとんどを『ドラえもん』から教わったと思っているのですが、私がこれまで読んだどのドラえもん/藤子・F先生についての本よりも、その「大事なこと」が語られた1冊となりました。原稿を受け取り、作業の過程で何度も読みながら、毎回うなずく箇所、涙ぐむ箇所がありました(泣きながら校正したのは初めての経験です)。
すでに50年にわたって世界中の子供たちを魅了してきた『ドラえもん』。おそらく、日本に生まれ育って『ドラえもん』を知らない人はいないと思います。それが私たちにどれだけ豊かなものを残してくれたのか、本書を通じて改めて感じ取ってもらえればと思います。

大久保 潤(Pヴァイン)


杉田俊介『ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想

2020年2月26日発売 2,150円(税別) Pヴァイン


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