JO1初の海外パフォーマンスを日本から参加したJAMがレポート!ついに開かれた「Go to the TOP」世界への扉

2023.3.30
『KCON 2023 THAILAND』現地レポート

文・撮影=紗里 編集=森田真規


2019年12月に結成され、2020年3月4日にデビューした11人組のグローバルボーイズグループ「JO1(ジェイオーワン)」。コロナ禍の影響を受け、これまで海外での活動が制限されてきた彼らが、タイ・バンコクで3月18日に行われた『KCON 2023 THAILAND』の1日目に出演。念願の海外での初ライブパフォーマンスを実現させた。

ここでは、この日のために日本からバンコクに赴いたJAM(JO1のファンネーム)の紗里氏が、『KCON 2023 THAILAND』でのJO1のパフォーマンスやイベントの様子をレポートする。

JO1のファンのみならず、「Who is your oshi?(推しは誰ですか?)」から始まる“心が躍る”国際交流を、ぜひ見届けてほしい。


世界に挑戦するJO1の姿を見届けたくて訪れたバンコク

日中の気温は35度近くまで上がっていたタイ・バンコク。冷房の効いた『KCON 2023 THAILAND』の会場インパクトアリーナ内には、開演前から静かな高揚感が広がっていた──。

『KCON 2023 THAILAND』会場のインパクトアリーナ
『KCON 2023 THAILAND』会場のインパクトアリーナ

『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』をきっかけにJO1に出会い、2021年5月に「JO1枕投げ部」を観て、もうこれは沼にハマるしかないなと覚悟を決めてから約2年。

「JO1枕投げ部」/[JO1 HOUSE] season3 #2

日本国内でのライブやイベントに参加する機会は今までもあったが、今回はJO1のデビュー以来、目標のひとつとして掲げていた海外でのステージ。4年目に突入し、大きく成長した姿でいざ世界へと挑戦する彼らの勇姿を見届けたくて、海を越え私も初めてタイまで足を運んだ。着席してステージが目に入った瞬間、JO1が今まで歩んできた道のりを思うと、ここから始まる新たな物語への期待感でワクワクが止まらなかった。

『KCON 2023 THAILAND』パフォーマンス開始前のステージ
『KCON 2023 THAILAND』パフォーマンス開始前のステージ

会場にはタイはもちろんそのほかのアジア諸国、そして日本からのJAMが多く集まっていたが、やはり地元タイ出身のBamBam人気は格別で、緑色の応援ボードが数多く見られる。

でもそのアウェー感こそ日本ではなかなか味わうことのできない雰囲気で、與那城奨・川尻蓮による事前スポにもあったとおり、新曲「Tiger」初披露にあえてこの場を選ぶ“挑戦者(ルーキー)”の姿勢に、客席で見守るだけの私でさえ武者震いをしそうになる。

同じ列にタイのメンズ豆JAM(豆原一成推し)を発見し、雑談をしながらうちわやペンライトを準備して開演を待った。持ち物や着ている服の色でその人の推しが誰なのかの予想がつくのは、どの国でのライブでも変わらないらしい。

3年の年月をかけて辿り着いた念願のステージ

思えばJO1というグループはコロナ禍の2020年3月4日にデビューし、1年半以上も日本国内のファンとも直接会うことが叶わなかった。コロナ禍でなければ……といった「たられば」を書き出せばキリがないが、当初の計画ではパリでの写真集撮影や複数の海外でのプロジェクトを1年目から準備していたことがドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE『未完成』-Go to the TOP-』の中でも明かされている。

白紙となってしまった計画の変更を余儀なくされたあと、配信ライブや韓国やインドネシアのテレビ番組に出演することはあっても、海外でのイベント出演は今回のタイが初めて。昨年は『KCON 2022 LA』への出演が予定されていたものの、メンバーが新型コロナウイルスに感染してしまったため、直前で出演キャンセルが発表された。

実は私自身もチケットやフライトを手配済みで、現地でパフォーマンスを観られるのを心待ちにしていたJAMのひとりだった。メンバーが一番悔しい思いをしていて、かつ、苦渋の決断だったであろうことはじゅうぶん承知の上だけど、楽しみにしていたぶんショックが大きく、家で大泣きした日のことを思い出すと今でもまだ胸がギュッと痛くなる。

本来1年目で見られていたかもしれない景色に、3年という月日をかけてやっと辿り着いたと考えると、この『KCON 2023 THAILAND』がどれだけの意味を持っているのかわかってもらえるだろう。私自身にとっても昨年夏のリベンジであり、11人そろってステージに立っていることを強く願っていた。

『KCON 2023 THAILAND』のステージに立つJO1
『KCON 2023 THAILAND』のステージに立つJO1

今できる最善を尽くしたJO1のパフォーマンス


この記事の画像(全20枚)


この記事が掲載されているカテゴリ

紗里

Written by

紗里

(さり)『PRODUCE 101 JAPAN Season2』をきっかけにJO1を知り、2021年5月に伝説のJO1枕投げ部でしっかりと沼落ち。自分の心が動いた瞬間のときめきを書き残すために日々修行中。海外旅行とドラマとおいしいものが大好き。Blog: https://beasone-world.h..

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。