マツコが「成り行きでこんな愚かなことをしてしまうって素敵」と評すマンガ家・東村アキコの“副業”(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『マツコ会議』

ゲストはマンガ家の東村アキコ。だが、マンガ家としてよりも彼女がやっているお笑い事業をフィーチャー。

東村は2016年にお笑い事業に進出、事務所(東村プロダクション)を立ち上げ、事務所ライブでは毎回MCを務め、2019年に歌舞伎町にキャパ70人のお笑い劇場を新設したという。それを聞き「あぁ……せっかく成功したのに……」と天を仰ぐマツコは、東村の姿を見て「一見して、変なことにお金を使いそうなタイプ」と評す。

知り合いの芸人からお笑いライブを主催してくれませんかと相談されたのがきっかけだと説明を受け「大変だろうなって思う反面、成り行きでこんな愚かなことをしてしまうって素敵」とつづけるマツコ。「この小屋に出てる子たちがどれだけこの心意気を買って、死にもの狂いでがんばるかが問題」だと。これに「すごいですね、まさに本当にそう!」と強く同調する東村。「こうやってやってあげたら、がむしゃらにがんばるのかなって思ったんだけど、安住の地を得ちゃって、あんまり努力しなくなった」。

開始数秒で息の合ったトークになる相性のよさ。そもそも東村のトーク力もずば抜けている。「スーッと吸い取られていく」という東村プロダクションの芸人たちが登場。「一番売れているうちのエース」と紹介されたDB芸人のヤムチャ(バードフミヤ)らがネタを披露していくなか、オトすのは絶妙なタイミングでカットインしてコメントする東村。マツコ「東村さんががんばればがんばるほど、東村さんのおもしろさしか見えなくなる(笑)」。

東村アキコ本人にその気さえあれば、すぐにでもテレビに引っ張りだこになる才能だなと改めて思った。

『脱力タイムズ』

普段は「コンプライアンス委員会」のコーナーに出演しているヒコロヒーがゲスト側に。テレビ業界のコンプライアンス事情として「罰ゲームの境界線」を検証する企画。

もうひとりのゲスト、若村麻由美と共に本当は臭くない「激臭くつ下」や本当は痛くない「激痛マッサージ」などを受けるのだが、若村が絶品の名演技リアクションを取るのに対してヒコロヒーはあまりうまくなく、解説員から「コンプライアンス的には問題ありません」と「コンプライアンス委員会」の決めフレーズをされる始末。だが、これで終わらないのがこの番組のすごいところ。番組終盤にはいつものように「コンプライアンス委員会」のコーナーが。今回はヒコロヒーが審査される側かと思いきや、彼女はいつもの審査する席に。その真相はネタバレなしで観てほしい、そして観返すとまたおもしろくなる仕掛けで素晴らしかった!

『イワイ・オンライン』

ハライチ岩井のPC画面だけで進む番組。まず『ハライチのバズったやーつ』なる番組のリモート打ち合わせの模様が映る。その後、ネットショッピングをしたり、猫の動画を観たりしつつ、番組の台本を直していったりしている。

そんななかで、マネージャーから澤部と連絡がつかないと電話。「知らねーよ、個室ビデオでも行ってんじゃねえの?」と答え電話を切る岩井。身分を隠して「今夜も寝かさナイト」という生配信番組をしたりしているが、その後も焦ったマネージャーから連絡が立てつづけに入る。その間、変な音がしたり不穏な感じがしていくなか、澤部失踪の真相が明かされるが、これまた『脱力タイムズ』同様、ネタバレなしで観て、さらにさまざまな伏線を観返したい仕掛けでおもしろかった!

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