野田クリスタルが語る『刃牙』以前、以後で変わった“強さ”

マヂカルラブリー

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『見取り図じゃん』(7月24日放送)

野田クリスタル、ダウ90000蓮見、元漫画家でもあるマユリカ中谷を迎えて名企画「俺が伝えたい以前、以後」のマンガ編。中谷が「あだち充以前、以後」を唱え、行間・間を映像的表現として少年漫画に落とし込んだと論じる。『H2』の木根の話になると「うわっ」と悶絶しながらセコンドのように熱く話に入っていく野田。

その野田は「強さとは『刃牙』以前、以後で変わった」と提唱。範馬勇次郎の「消力だの…脱力だの…そんなものはおまえたちで共有したらいい」「(おまえたちとは…)俺を除く総て」という名ゼリフを紹介し「これこそが強さ」と感銘を受けたと。漫才も同じだと野田は、「間だの…テクニックだの…テンポだの…そんなものはおまえたちクソ芸人で共有したらいい。クソ芸人とは俺を除く総て」と勇次郎のセリフを置き換える。盛山「そんなやつ、絶対賞レース決勝まで来ない(笑)」。

野田の熱い語り口がとてもおもしろかった。

『ゴッドタン』(7月22日放送)

「泣ける下ネタをやりたい選手権」第2弾。ゾフィー×矢作、GAG×小木のコラボコントが実現するなか、「下ネタを愛し過ぎたせいでだんだんフォルムがチンポみたいになってきた」というルシファーと組んだのは劇団ひとり。何気にひとりコントのトップ同士の夢の共演。ルシファーは「そもそもピン芸人を目指したきっかけがひとりさんのコントを観て。憧れ。あんまり言いづらいですけど、やり口とかもパクった」と告白。ひとり「だからか! 今日の台本、すごい読みやすかった」。

やっているコントはド下ネタかつバカバカしいんだけどエモーショナル。ふたりは泣きながら抱き合う熱い芝居を見せる。「途中で自然に泣けてきて……」というルシファーに矢作「見てるほうは全然感動しなかった(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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