松本人志の“生まれ変わり”野田クリスタルが、令和の『ごっつ』メンバーオーディションを開催(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『しくじり先生』

野田クリスタル持ち込み企画で、松本人志の“生まれ変わり”である野田が、令和の『ごっつ』メンバー「野田軍団」を作りたいという企画。『ごっつ』では浜田雅功が担った「ツッコミ枠」、今田・東野の「裏回し枠」、板尾創路の「天才枠」、ほんこんの「風紀委員枠」、YOUや篠原涼子の「非芸人枠」それぞれに候補を挙げオーディションを開催するという。

「天才枠」候補には天竺鼠・川原、シソンヌじろう、真空ジェシカ川北、男性ブランコ平井、永野、もう中学生、ランジャタイ国崎、ZAZYなどが候補になるなか、平井、国崎、川原でオーディション。「いざプレイヤーに回ったらあのスゴさがわかる。天才しかできない」と野田が評す板尾の名物企画「板尾係長」を模して、教卓から登場してひと言いう「教えて!○○先生」で審査。おもむろに立ち上がった川原が「そんなことないって言われるかもしれないですけど、僕不利じゃないですか?」と言って全員に「そんなことない!」とツッコませるのが最高。

そのあとも地下的なノリでふざけ合う面々に「ロフトプラスワンでやってもらえる?」と若林。そのツッコミに野田「そんな大きい場所で?」村上「そんないいところでできないよ!」と返すのもまたいい。結局、野田は「平井くらいしか安心できる奴がいなかった」と平井を選出。野田「食われる。松本さんほどの仁が僕にはないんで」。

「ツッコミ枠」は村上、澤部に加えモグライダー芝、トンツカタン森本でオーディション。「この映像とっておいたほうがいいですよ。この4人って共演してたんだ!ってなりますから」と野田。「質疑応答」で審査すると言うも、やはり途中からカオスな展開に。若林「どの媒体でオンエアされるの?(笑)」。

『お笑い実力刃』

上智大学お笑いサークルSCS出身のラランド、慶應義塾大学お笑い道場O-keis出身の令和ロマンを招いて、「大学お笑いサークル」特集。1948年創設の早稲田大学落語研究会が起源といういわゆる「落研」とは別に、いわゆる「お笑いサークル」ができ始めたのが1996年ごろだと説明。O-keisも「落語から逃げてきたやつが作った」のだという。2000年初めに本格化。そのきっかけを作ったのが、かもめんたる、小島よしおらを輩出した早稲田大学のWAGE(以前、かもめんたる岩崎う大に取材して、経緯をまとめている)。

大学お笑いの大会などをたまに観に行くという伊集院は「バリバリプロ目指している子」と「全然その気のない就職活動に有利だからやってる子」と混在しているのがおもしろいと語る。実際、令和ロマン松井が組んでいた「メロメロ産業」の相方は就職していったそう。サーヤ「大会で優秀な成績を残した人ほど就職活動で武器になるので、大企業に就職する」。

そんな大学サークルの芸人たちがもっとも最も力を入れて目指すのは「ピンネタ」「漫才」「コント」でチームを組み出場する団体戦の『NOROSHI』。決勝進出者発表では号泣するものもいるくらい熱が入る。「プロにならない人はスベると落ち込む?」と問われ「逆に4年間しかないから落ち込むっていうのはありましたね。部活みたいなもんなんで」と松井が答えると、伊集院は「肩壊れてもいいから最後の甲子園は投げる感じ」と得心。

ここでもサーヤの天才っぷりが話題になり、ラランドは、1年生で『イイね(笑)ライブ』優勝、2年生で『大学芸会』3位、4年生で『College Comedy Contest』『NOROSHI』『レジスタリーグ!』優勝など、輝かしい成績を残している。ちなみに3位になった『大学芸会』は、2位が令和ロマン(当時は魔人無骨)、1位が早稲田大学お笑い工房LUDOに在籍していたラパルフェ(当時はリレンザ)だった。4年のときに優勝した『NOROSHI』では、ピンネタ、コント、漫才すべてにサーヤが出て完全優勝を果たしたと紹介されるも、サーヤは「全部出ちゃうと印象よくないんで、ピンネタだけは後輩の男の子に自分の書いたネタをやってもらった」と訂正。作家的能力も高かったことを伺わせ、伊集院「逆にすごくない?」。

後半は、最大手サークルである早稲田大学お笑い工房LUDOについて。創設者であるどんぐり兄弟にインタビュー。当時、早稲田寄席演芸研究会とWAGEが有名で、特にWAGEが垢抜けていた。「都会的な感じで。自分たち地方から上京してきた人間はどっちのサークルにも馴染めなかった。せっかくだったら立ち上げようと」と設立の経緯が本人の口から明かされた。


明日観たい番組:有吉弘行の初となる本格里帰り番組

『有吉弘行の故郷に帰らせていただきます。』(TBS)山根良顕、枡田絵理奈。

『週刊さんまとマツコ』(TBS)「TV以外で稼ぎ始めた芸人たち」。

『くりぃむナンタラ』(テレ朝)「しんちゃんアイドルは私だ選手権」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「一瞬すず」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)「軍団対抗『桃太郎電鉄』」。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「ぬるぬる部」。

『むちゃマン』(NHK)バカリズム(MC)、泉朝樹、大橋裕之、外木寸、ふみふみこ。

『ボクらの時代』(フジ)清塚信也×河合郁人×濱家隆一。

【関連】早稲田はよしもと、明治は人力舎…? お笑いブームの最先端、“大学お笑いサークル”の魅力を聞く


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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