テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『マヂキタ大草原』(6月30日放送)
マヂラブ野田と真空ジェシカ川北がMCでネット文化を振り返る番組。今回は「ネットと怖いは切り離せない」ということで、ホラーゲームやオカルト板などの「怖い」がテーマ。
前回の聞き手役はネット文化に疎い陽キャの森アナだったが、今回は松村沙友理。「中学生のとき、めっちゃ暗かった。友達、基本ずっといない」と聞いて「わー、やっぱそうなんだ!」とうれしそうな野田「おんなじ人、呼んじゃった(笑)」。
今回も「巨頭オ」「青鬼」「魔女の家」「ゆめにっき」「コトリバコ」「はなくそなめこ」「鮫島事件」といった、全然わからないものからめちゃくちゃ懐かしいものまで、ニッチな単語が頻出。
「検索してはいけない言葉」「ブラクラ」とかあったなあと感慨深い。川北「体験型なんですよね(笑)」。
ホラー系のFLASH職人ぴろぴとからの手紙には、野田が「ぴろぴとさん!? 僕の青春です!」と興奮。
今回白眉だったのが、「洒落怖」といわれる2ちゃんねる発のミステリー「倉敷蓋事件」の真相を、スタッフが現場に行って検証。
2004年9月12日に始まり、15日にはスレ主が釣り宣言するも、スレの勢いは止まらず、残された謎について議論と捜索が行われた事件。
投稿された“蓋”の写真の場所は2007年に判明したが、その場所や「柵」の写真の場所に向かう。野田も「わーすごい!」と興奮していたが、何もないとわかっていてもワクワクしてしまう心理が不思議でおもしろい。
『水曜日のダウンタウン』(6月28日放送)
「相方が倒れて予断が許さない状況でも時間が経てば腹も減るし眠くもなる説」を検証。
「(相方が)移動中に体調が悪くなり、意識を失った。命の危険もある」とマネージャーに伝えられたあとの行動を見るというもの。
ホランが「本当は、命に危険があるという試し方はいけないんだとは思いますけど」と言うように、『水曜日』らしく意地の悪いドッキリだが、結果的にハートフルな展開に。
ナダル、我が家・杉山、クロちゃんら「人でなし」のイメージがある芸人たちがドッキリを受けるが、想定されているほどヒドい言動はなく、思っている以上に相方を心配している様子。それをモニタリングしている相方たちもうれしそう。
特にともしげの反応は胸を打つものだった。ともしげといえば、天然っぽさとは裏腹に人の不幸が大好きといった側面が、よくやり玉に上がるキャラ。おそらく、そんな反応を期待されての人選だろう。
しかし、ともしげはすぐに部屋着から私服に着替え、いつでも部屋を出られる状態に。ずっと落ち着かない様子で、ついには泣き出してしまう。
やがて、スマホで芝との2ショット写真を見るともしげ。眠気は吹き飛んでしまったよう。
一睡もしないままのともしげにネタバラシ。芝の姿を見て、目を真っ赤にしたともしげ「ああ……よかったね」。怒ってもおかしくないドッキリだが、心底ホッとした様子。その思いは感動的だった。
このVTRを観ていた森アナが「ともしげさんが素晴らしくて。彼氏にしたいですよね」と言うと、芝「これ観たらめちゃめちゃ本気にしますよ?(笑)」。
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