松本人志「この言葉は重いよ」。“不仲コンビ”おぼん・こぼん解散の危機に言及(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】松本人志に聞く「松本を超える芸人は?」。答えは「きっともう出てる」


『水曜日のダウンタウン』

おぼん・こぼん仲直りプロジェクトのおそらく最終章で、『ファミリーヒストリー』のパロディ「おぼん・こぼんヒストリー」。2021年も「絶賛仲違い中」だというふたり。

高校時代からの同級生で結成56年を迎えるコンビの歴史をVTRで振り返る。デビューのきっかけとなる『素人名人会』の模様を記した雑誌記事、デビュー当時のトーク番組の映像、彼らの知名度が一気に上がった『お笑いスター誕生!!』の映像、家族ぐるみの付き合いで一緒にお風呂に入っている写真、ライバルだったB&B洋七からのコメント……と、コンビ史のみならずお笑い史としても観応えが半端ない貴重なVTR。

それを時間差で観るふたり。機嫌よさげに一つひとつにリアクションしていくおぼんに対し、不機嫌そうにほぼなんのリアクションも取らないこぼん。前半を終えて、「ジーンときた」というおぼんに対し「過去やからね」とそっけないこぼん。どこまでも対照的。

「誘うようにおしぼりが置いてある」「誘いおしぼり」と抜け目なく笑いどころを指摘していくスタジオの麒麟・川島もさすが。

それぞれの娘同士でコンビ「くれよん」を組んでいたというのもスゴい。しかもケンカ別れで解散。そのふたりもVTRに出演。後半では仲違いする決定的な場面に居合わせたナイツがその経緯を詳しく説明。

この経緯を知ると、ずっとコンビや漫才協会を引っ張ってきたという自負があったおぼんが、プライドを傷つけられ、最初に意地を張って自分の思うとおりに行動した結果、ずっと下に見られてきた意識があったこぼんが、それまで溜まっていた不満と相まって完全にシャッターを閉じてしまったのではないか、という印象。しかも、悪びれず表向き歩み寄っているふうなおぼんの態度にも我慢できないのではないか。

解散するということは漫才を辞めること、すなわち芸人を辞めること、というこぼんの言葉に、松本「この言葉は重いよ」。

こぼんの娘の結婚披露宴にふたりを招待したところで「今週はここまで!」。おぼん・こぼんでまさかの週またぎ。仲悪いイジリだけで終わらず、こんなスケールの大きい企画にまで昇華させる『水曜日』のスタッフの執念が本当にスゴい。

『ジロジロ有吉』

こちらも長期シリーズの藤田ニコル「運転免許取得」完結編。

4月に免許を取得すると約700万のメルセデス・ベンツを即決購入。その4カ月後の納車日に密着。さらに納車から1週間、ビッグオファーを受けたとその仕事にベンツで向かうのにも密着。

その途中、渋谷の街を車で走るニコル。「このへん、中学生のときからひとりで歩いてたから。もう大人だなって思います」と人生を振り返る。そこに17歳のデビュー当時の映像が挟まれる。有吉「引退するの?(笑)」。

『GQ Japan』鈴木編集長が選ぶ、将来ニコルに乗ってほしいおすすめの車を紹介する企画に。「かっこよく生きようと思わないとかっこよく生きられない」と語る。

そして今回で鈴木編集長が番組を卒業することに。こういうタレントとは違う視点のコメントをする人は貴重だっただけに残念。

「編集長のボソッと言ったこと、私、人生の指針にしてる感じがします。『街は自分の庭だと思えばいい』っておっしゃってたんですよ」と有吉。「自分の言葉のように若い連中に言ってます(笑)」。


明日観たい番組:『金スマ』太田プロメンバーが続々登場!

『金スマ』(TBS)「太田プロ大集合SP」。

『脱力タイムズ』(フジ)70分SPに出川哲朗&山口紗弥加。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「超ニッチ鉄ワールド」。

『ジロジロ有吉』(TBS)「ゆうちゃみの人生初ゴルフ」。

『ザ・ニュージックビデオ』(テレ朝)にリリー・フランキー、伊藤沙莉。

『ドキュメント72時間』(NHK)「ワケあり食品店 激安の裏側に」。

『さんまのまんま秋SP』(フジ)に松たか子、神木隆之介、ムロツヨシ、シソンヌ、ハラミちゃん、日向坂46。

『A-Studio+』(TBS)に工藤阿須加。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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