「松本さんとのコントは、本当に全部アドリブですよ」結成25周年のバイきんぐが『キングオブコントの会』を振り返る

バイきんぐサムネ

文=さわだ 撮影=齋藤大輔 編集=アライユキコ


『キングオブコント』優勝から9年、結成から25年、バイきんぐが2年ぶり11度目の単独ライブ『STRAIGHT』を開催する。小峠英二は、大反響の『キングオブコントの会』(TBS/6月12日)でダウンタウン松本人志の“相方”を務め、バナナマン日村勇紀を中心に据えたコント『壁』も書き下ろした。バイきんぐは今、“コント”についてどう思っているのだろう。単独ライブでは、VR生配信にも初挑戦する。

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そりゃもう大変でした(小峠)

──『キングオブコントの会』で松本さんとの共演が話題になりましたが、おふたりは『(ダウンタウンの)ごっつええ感じ』(フジテレビ)世代ですよね。一番好きなコントってなんでした?

西村瑞樹(以下、西村)あ~、難しいですねぇ。僕は「ミスター・ベーター」かなぁ。今でもすごい印象に残ってますね。

小峠英二(以下、小峠)なんだろう。でも、一番笑ったのは「キャシィ塚本」ですかね。やっぱりインパクトがすごかった。

西村 あと「おかんとマー君」。とにかくど真ん中の世代だったので、次の日に学校行ったら必ず誰かはまねしてました。

──小峠さんはコント『管理人』※を松本さんとふたりで演じられていますが、視聴者としては、「松本さんに選ばれた」と感じました。

※小峠演じるマンションの管理人が松本扮する住人の主婦にお土産のめんたいこを渡そうとするが、松本はドアチェーンを外すためにドアを閉めるとなぜかすべてを忘れてしまい、理不尽にも小峠を不審者扱いする。

小峠 もちろんすごくうれしかったですけど、選ばれたなんてそんな大した話じゃないですよ。もともとかまいたちの濱家(隆一)くんの代打で僕になっただけですから。でも、プレッシャーはありましたね。

──番組内で松本さんのセリフがアドリブとおっしゃってましたが、どれくらいアドリブだったんですか?

小峠 もう本当に全部、アドリブですよ。台本なんてあってないようなもので、動きもセリフもドアを閉める回数も全部。その場で合わせるんで、そりゃもう大変でしたよ。

小峠「もちろんすごくうれしかったですけど」
小峠「もちろんすごくうれしかったですけど」

日村さんの圧とかトーンがおもしろ過ぎて(西村)

───西村さんはシソンヌさん作の『キャンプ』※に出演されました。

※会社の同僚であるさまぁ~ず大竹一樹、ハナコ岡部大、シソンヌじろう、長谷川忍がキャンプ場に向かうが、手違いでソロキャンプ場へ。そこにいたキャンプのベテラン西村に怒鳴られ、大竹らは4人で来たにもかかわらずソロキャンプを強いられる。

小峠 あれおもしろかったですね。

西村 僕のキャンプ好きを知って選んでくれたのでありがたかったです。でもテレビのコントは、難しいですね。みんなリハのときと違う間でやってくるから『え、何これ?俺のセリフだっけ?』ってなる(笑)。逆にコンビでのコントは、一語一句変えないで緻密にやります。アドリブはまず入れないですね。頭に思い浮かびませんから(笑)。

──バイきんぐさん作の『壁』※では、バナナマンの日村さんと共演されました。一緒にやることになった経緯は?

※小峠の住む家と隣家の隙間を近道にして通ろうとした西村と日村が、壁に挟まって抜けなくなってしまう。

小峠 最初に話が来たときに誰とやりたいかって聞かれたんですよ。前からバナナマンさんにはお世話になってたんですけど、コントで共演したことがなかったのでお願いしました。で、日村さんとやるならって考えたときに、大きな身体の人が挟まってたらおもしろいなって思って、そこからですね。

西村 いざ本番ってなったら、日村さんの圧とかトーンがおもしろ過ぎて(笑)。僕はこの距離(顔と顔の距離は10cm程度)で見てるわけですから、笑っちゃいそうになるんですよ。あんまりネタ中に笑うことってないんですけど、「すげーっ!」ってなりましたね

西村「すげーっ!ってなりましたね。」
西村「すげーっ!ってなりましたね」

小峠 先輩にこういう言い方は失礼なのかもしれないですけど、やっぱり勘がものすごくいいんですよ。ちょっとこうしてくれって頼むと、イメージどおりにやってくれる。バナナマンさんは今でも毎年単独ライブをやっているので、そういうことなんだなって感心したというか、腑に落ちました。テレビでバラエティをやってるだけだと、もしかしたらそこらへんの感覚は衰えてしまうのかもしれません。

「不思議な注射があるんですよ」(小峠)

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