SNS時代に大切にすべきは、「利害関係のない友人」なのではないか(UUUM 鎌田和樹)

2020.6.5

本当の味方は、利害関係のない友人

SNSがこれだけ広まる以前も、周囲の人に傷つけられた経験を持つ人はたくさんいるだろう。しかし、ここまで多くの人の悪意や強い言葉を目にすることがあっただろうか。そして、無意識のうちに「人は人をそこまでたやすく傷つけることはない」と思い込んでしまっていないだろうか。

これはいつも心に留めていることなのだが、人は自分自身を「正義」だと信じているからこそ、正義が異なる相手を傷つけてしまうことがある。悪意を持つ人もいるだろうが、みんながみんな「相手を傷つけてやろう」だなんて思って発言しているわけではない。事実はひとつだとしても、語りかける真実は人の数だけ存在するし、捉え方も人それぞれ。そのなかで人は傷つき、逆に傷つけてしまうこともある。

また、もし自分がメンタルを保てなくなったとき、本当に味方になってくれるのは「利害関係のない友人」だということも知っておいてほしい。少しでも利害関係があると、本音で話せなかったり、的外れなアドバイスが来て逆に消耗してしまうかもしれない。語弊を恐れずに言うと、自分にとって「無害な人」に、ひたすら話を聞いてみてもらうというのも、メンタルを保つ上で大切だと感じている。

関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

鎌田和樹

Written by

鎌田和樹(UUUM株式会社・代表取締役)

(かまだ・かずき)1983年東京都生まれ。起業家である孫泰蔵氏の薫陶を受けて起業を決意、人気YouTuber・HIKAKIN(ヒカキン)との出会いをきっかけに、2013年ON SALE(現UUUM)を設立し、社長就任。2017年にUUUMを東証マザーズ上場に導く。2022年6月1日付で代表取締役 会..

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。