パワーアップしたJO1に出会える『STARGAZER』
つづいて、8月26日にリリースとなった『STARGAZER』の楽曲も、MVが出ている作品を中心に触れていきたい。
「OH-EH-OH」は、共通収録曲となっているリードトラック。シンセベースを中心としたハウスジャンルのナンバーだ。声が低い印象の強い金城が、メンバーと同じ声域を違和感なく歌いこなしている姿には成長を感じざるを得ない。
ダンスの見どころとしては、後半にジャケットを脱いで担ぐところだろう。チラ見えだった肌が、当たり前に見えるようになるギャップには思わずドキリとしてしまう。初めて演技に挑戦したMVも注目必須だ。トレーラーの時点で、「黒幕は川尻?」と言われていた謎が解けるようになっている。
クールなトラップビートが印象的な「So What」。“JO1 WE GO TO THE TOP”というリリックがあるように、誰になんと言われようが「それが?」と蹴散らしていく1曲になっている。
腕の角度や手を下ろすスピード感など、息の合ったパフォーマンスが要求される楽曲なのだが、メンバーのシンクロ率がすごい。佐藤と川西の身長差が10cm以上あるにもかかわらず、凸凹しているように見えないのは、それぞれが意識して腰の高さなど細かなことにも気を配っているからなのだろう。「La Pa Pa Pam」の一歩先へ行くパフォーマンスを観られるはずだ。
リリース前から音楽好きの間で話題をさらっていたのは、ハウスリズムに最先端のメロディが魅力的な「GO」である。親友にとっての羅針盤になりたいと紡がれた歌詞は、“JO1になる”というひとつの夢を叶えた彼らだからこそ、より説得力を持って響く。
サビで伸びやかに鳴らされる河野のハイトーンボイスも以前よりパワーアップしているので、その力強さをぜひ感じてほしい。ダンスにおいては、一人ひとりの見せ場がしっかりと設定されている。それぞれが自分の魅力を認識し始めているのを、大いに実感できるはずだ。
上記3曲のほか、『PRODUCE 101 JAPAN』のバトル曲でもあった「KungChiKiTa」のJO1バージョン、ピアノ伴奏とビートを中心に構成されたメンバーの声のよさを堪能できる「Voice(君の声)」、與那城が作詞を担当したポップなナンバーの「My Friends」が、盤に応じて収録される。どの楽曲もデビュー時よりパワーアップした彼らに出会うことができるはずだ。
約5カ月の時を経て、いよいよ発売された2ndシングル『STARGAZER』。「JO1×TOWER RECORDSコラボキャンペーン」も開始され、延期となっていた『JO1 Museum』もリスタートを切った。ぜひこのタイミングでJO1のデビューまでの道のりを振り返ると共に、怒涛の急成長をつづける彼らに今一度注目したい。
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