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「マンガは、出た瞬間に読むのが一番おもしろい。なぜなら、マンガは時代の空気や人々の暮らしから多大な影響を受けるものだから」。そう話すのは、マンガコミュニティ「アル」を運営する、“けんすう”こと古川健介氏。 隔週で「このマンガがいま生まれた意味」をテーマにマンガをご紹介する連載、今回はSNS時代の「何..
モスクワ国際映画祭でふたつの賞を獲得した『四月の永い夢』が2018年に、松本穂香を主演に迎えた『わたしは光をにぎっている』が2019年に公開され、今、最も注目の映画監督と言っても過言ではない中川龍太郎。1月の終わりに30歳になったばかりの彼の最新作『静かな雨』が2月7日に公開される。映画初出演にして初主演の元乃木坂46の衛藤美彩が1日しか記憶を保てないたいやき屋店主を演じ、注目作に続々と出演中の若手実力派・仲野太賀が彼女を支える青年に扮する。ティーンムービーのようなキラキラとした恋愛映画ではないけれど、この映画には普遍的で豊かな“世界“が紡がれている。鑑賞後、空気の澄んだ冬の日を散歩したくなるような映画です。
“歌”とは不思議なもので、言葉でありながらそれが新しいだけでは革新性は弱く、「リズムや譜割り、歌い方や声量などさまざまな要素が作用して」新しい響きが生まれるもの。ここでは2018年に発売されたアルバムから、「日本語の新鮮な響きを感じとれる3枚」を紹介します。今聴いても、そのリズムに惹きつけられるはずです。
塩田武士『歪んだ波紋』、染井為人『正義の申し子』、本谷有希子『静かに、ねぇ、静かに』という3つの小説は、“正真正銘の真実などない”ということをインターネットを通して描いている。この3冊を読んだあと、あなたはネットに接続したままでいられますか?
1966年、クロード・ルルーシュ監督による世界中を席巻した恋愛映画の金字塔『男と女』。そのエピローグともいえる続篇が、2020年1月31日に日本で封切られた。アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンが再び同じ役柄を演じ、53年前の記憶を散りばめながら、ふたりの“現在”が描かれる。そこに最高の映像と音楽が絡み合う――。「いったいこれ以上、何を望む」と思わずにはいられない、新しい名作が誕生した。
新しい10年の幕開け、2020年代のはじまりにすごい本が発売になった。『ポスト・サブカル焼け跡派』。しかも刊行した出版社は、『Quick Japan』の3代目編集長・北尾修一氏が2017年に立ち上げた百万年書房だ。著者はTVODという84年生まれの2人組のテキストユニット。QJ読者なら絶対に読んでおきたいこの本の誕生秘話について、TVODのひとりであるパンス氏に寄稿してもらった。
2019年春に鬼籍に入ったショーケンこと萩原健一。彼が主演した1974年公開の映画『青春の蹉跌』が、昨年末にDVD化された。約半世紀前の作品ながらも、思うようにいかない日々を、人生を送る者にとって“今の映画”として響くはずだ。そして、『青春の蹉跌』を監督した神代辰巳の全貌が明かされた704ページに及ぶ大著『映画監督 神代辰巳』が昨年10月に刊行された。 特別な関係性を築いていたという名優と名監督。二つの作品がそろった今、ふたりの“切実な表現”に分け入ることができる幸福を堪能してください。
これまで1200人以上の恋愛相談に耳を傾け、ラジオやコラムで紹介してきた「桃山商事」の清田隆之。「M-1グランプリ2019」でぺこぱが示した、優しさの概念を更新するおもしろさを解説する。
ダウン症の俳優ザック・ゴッツァーゲンが、プロレスラーになる夢を持つダウン症の青年ザックを演じたロードムービー『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』が2020年2月7日に公開される。昨年8月のアメリカ公開初週はわずか17館だったのが、公開6週目には1490館まで上映規模が拡大したという。何かそこまで人々を感動させたのか? 本作の魅力に迫ります。
『全裸監督』などの話題作が次々とリリースされ、すっかり市民権を得た感もあるNetflixなどの映像配信サービス。そこでやっぱり注目しておきたいのが海外ドラマと言えるでしょう。今や映画よりも予算をかけられ、高クオリティの作品が続々と登場しているけど、その数が多すぎて追い切れない……という方も多いはず。そこでここでは日本の海外ドラマ評論の第一人者である池田敏さんに、2020年にまず観ておきたい海外ドラマ5作をセレクト&ご紹介いただきました。
高橋一生が主演、蒼井優がヒロインを務め、『百万円と苦虫女』や『お父さんと伊藤さん』などで知られるタナダユキ監督が原作小説も手がけた映画『ロマンスドール』。1月24日から公開されている本作で高橋一生が扮するのは“ラブドール造形士”。その一風変わった職業が物語のカギを握る、「変態チックだけどもいい話」とはどんな映画なのか? まずはこのレビューを読んで、そして劇場に向かってください!
雑誌『芸人芸人芸人』ラジオスター特集の表紙に登場したのが記憶に新しいアルコ&ピース。「ラジオスター」としてその名を轟かせているのは事実だが、彼らの原点は「ネタ」にある。 そう話すのは『kansou』とその名のとおりあらゆるエンタメやカルチャー、事象についての感想を綴るブログを運営する、かんそう。今回..
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