“3カ月自粛がつづけば閉館”。苦境のミニシアターを救う多様な支援をリストアップ

2020.4.14


制約こそが、新しい試みを生み出すチャンス

ここでもうひとつ取り上げたいのは、『ドライブインシアター2020(Drive in Theater 2020)』プロジェクト。自動車に乗ったまま大きなスクリーンで映画を鑑賞できるあの“ドライブインシアター”を現代に復活させようという取り組みだ。

もちろん感染拡大防止には、最大限配慮する。でも、その制約こそが、新しい試みを生み出すチャンスだと思います。車内で鑑賞することで、ソーシャルディスタンスを確保し、映画を楽しめるドライブインシアター。古き良き知恵を踏襲した、今の時代にぴったりの最新のシアターシステムです。

『Drive in Theater 2020 / ドライブインシアター2020』公式サイトより

シアターイベントをプロデュースする団体『Do it Theater』は、4月10日より『ドライブインシアター2020(Drive in Theater 2020)』プロジェクトのクラウドファンディングをスタート。『MOTION GALLERY』にて、ドライブインシアターの実施と中長期的な継続を目的に支援を募るという。第1回は大磯ロングビーチを会場に、5月の開催を予定している。参加方法などの詳細は、4月下旬に発表される予定だ。

映画館と再び邂逅する日のために

全国のミニシアターが窮状に陥るなか、我々映画ファンができることは、人それぞれ限られるかもしれない。しかし、そこで思い出したいのは濱口竜介監督の「相対的に『余裕のある人』が少しだけ、現時点でそれの『ない人』にシェアするだけでよいのです」という言葉。

これは、現時点で余裕のない映画館へのシェア(支援)を意味しながら、たとえばSNS上や口コミなどでの情報のシェア(共有)という思いにも受け取れるだろう。

映画館と私たちの関係を未来までつづけていくために、今私たちができることを。映画館と私たちが再び邂逅できることを願って。

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原航平

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原 航平

(はら・こうへい)ライター/編集者。1995年生まれ、兵庫県出身。映画好き。『リアルサウンド』『クイック・ジャパン』『キネマ旬報』『芸人雑誌』『メンズノンノ』などで、映画やドラマ、お笑いの記事を執筆。 縞馬は青い

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