「好きを、貫く。」
それは、誰にとっても簡単なことではない。俳優・鈴木伸之もまた、かつては「自分は何が好きなのか」と模索し続けていたひとりだった。
20代のころは「こうあるべきだ」という思いに縛られていたという。しかし30代を迎えた今、その視点は少しずつ変わり、自分なりの価値観と向き合いながら、目の前のことに情熱を注ぐようになった。
ゴルフを楽しみ、ウイスキーを味わうひと時。I.W.ハーパーが掲げる「好きを、貫く」というテーマのもと、ひとりの大人として歩んできた道のりと、“成熟”の意味を紐解く。

鈴木伸之
(すずき・のぶゆき)1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。2010年、舞台『ろくでなしBLUES』で俳優デビュー。主な映画出演作に、『東京リベンジャーズ』シリーズ(2021年、2023年)、『サラリーマン金太郎』(2025年)、『ミステリー・アリーナ』(2026年5月22日公開)などがある。ドラマでは、『あなたのことはそれほど』(TBS/2017年)、『自転車屋さんの高橋くん』(テレビ東京/2022年)、『バントマン』(東海テレビ・フジテレビ/2024年)などに出演。そのほか『HiGH&LOW』シリーズではテレビシリーズと映画版にて、山王連合会のヤマト役を演じた
目次
「好き」に勝る原動力はない
本日はchayさん、近藤頌利さん、丘山晴己さんとともにゴルフを楽しみ、そのあとI.W.ハーパーのウイスキーを味わいながらトークをしていただきました。
I.W.ハーパーの創業者であるアイザック・ウォルフ・バーンハイムは、まわりからもっと大量に作ってほしいという声があった中でも“fewer and better(たとえ作り出せるものが少量だったとしてもいいものを)”を信念に、質にこだわり続け、その結果として多くの博覧会で金賞を受賞したそうです。
今そのお話を伺って、すごくかっこいいなと思いました。
この信念に基づき、「好きを、貫く」というテーマでお話を伺っていきたいと思います。「好きを、貫く」というテーマを聞いて、どのような印象を抱きますか?
単純に、言葉としてすごくかっこいいなと思いました。好きなことを貫くってとても大切なことだと思いますし。好きだからこそいろんな壁にも直面すると思うんですけど、「好き」という気持ちに勝つ原動力って、たぶんないんですよね。
自分に置き換えると、ゴルフの練習も好きだから全然苦じゃなくて。「うまくなりたい」という気持ちや、うまくなった自分をイメージすると次々に打てる。「好き」って、たぶんそういうことで。
お芝居においても、「この人、お芝居が本当に好きなんだろうな」と感じる人には勝てないなと思う瞬間があって。そういうときに、「好き」という気持ちは一番大事なんだなと改めて思いますね。

自分のベストワーク
ここからは鈴木さんの「好き」をさらに掘り下げて伺っていきたいと思います。鈴木さんが芸能界に入ったきっかけはLDHが主催する『VOCAL BATTLE AUDITION 2』で、ボーカリストとしてでした。そのあと、お芝居を好きになったタイミングはなんだったのでしょうか?
LDHに入って、舞台をやらせてもらったことですね。初めての舞台の千秋楽で、お客さんがスタンディングで拍手をしてくださったんですが、その拍手をもらったときに、「本気で届けたものが伝わったんだな」と感じました。そのときにものづくりって楽しいなと思ったし、すごくいい仕事だなと思いました。
ご自身の手応えなどではなく、届いた実感が喜びだったんですね。
はい。ステージに立ったり、画に映ったりしているのは僕たちだけですが、その裏には舞台監督さんや照明さん、衣装さんなど、いろいろな方がいる。そういう人と一緒に喜びを分かち合えるというのは、なかなかない仕事だと思うんです。そういう、みんなでひとつの作品を作り上げたあとの楽しさや喜びは、今でも感じます。

鈴木さんがお芝居やお仕事で貫いていること、大切にしていることはなんですか?
僕は練習や準備をすることが好きなので、「なるべく準備をする」ということは大切にしています。もちろん、いろいろな人とディスカッションして作り上げていくという柔軟さは持ちつつですけど。
とはいえ、僕はまだ何も成し遂げていないので、「こんなことやってます」みたいに言えることがなく、もうちょっとかっこいいことが言えたらよかったんですけど……現場でどういうことを考えているかなんかも、まじめに考えれば考えるほど出てこなくて。もうちょっと精進します。
いやいや、つまり自然体で現場にいらっしゃるということなんでしょうし。
たしかに、ストレスを溜めないというのは意識しているかもしれないですね。映画もドラマも撮影期間が長いので、「今日一日がよければいい」のではなく、最後までケガをせず、みんなでチームワークを大切にして、最後には笑顔で「また別の現場でも会いましょう!」と言える、というのが自分の中のベストワークなのかもしれないです。
I.W.ハーパーに感じた“大人の時間”



今日のようにゴルフを楽しんだあとにウイスキーを味わう時間は、どんな“大人の時間”だと感じましたか?
かっこいいですよね。有意義でもあるし。「本来お休みってこうだよな」って気づかせてくれる時間でした。今日はゴルフでしたけど、別にそれが料理でもいいし、裁縫でもいい。“自分の好きなこととお酒”のふたつがあれば、いい時間になるなと思いました。
僕は普段あまりお酒を飲まないんですが、今日ゴルフをみんなで一緒に回って、そのあとに飲んだお酒がすごくおいしかったので、今後やってみようかなと思いました。


「本来お休みってこうだよな」とおっしゃっていましたが、鈴木さんにはお仕事になってしまってすみません。
いや! むしろありがとうございました。本当に休日のようなお仕事で、楽しかったです。
そう思っていただけるとなによりです。I.W.ハーパーを実際に飲んでみて、味わいや印象はいかがでしたか?
おいしかったです。I.W.ハーパーは後味が爽やかで、口当たりがよくて、飲みやすかったです。12年のほう(I.W.ハーパー 12年)は、味をしっかり覚えておこうと思って味わっていました。

理想の大人像
今ちょうどお話に上がった「I.W.ハーパー 12年」は12年熟成の原酒を使用したバーボンで、長期熟成による豊かでリッチな味わいが特徴です。鈴木さんは、自身の年齢やキャリアを重ねるなかで、「大人になった」と感じる瞬間はありますか?
あまり自分が大人になったなという感じはしないのですが、30代前半なりにいろんなことが気にならなくなってきたというか、手放せるようになってきたのは、大人になったということなのかなと思いますね。
手放せるようになった、というのは?
20代のときは、「こうなりたい」「こうやりたい」「こうあるべきだ」みたいな気持ちがもっと強かった気がして。だけど今はもっと、今や目の前のことに感謝をしたほうがいいなと感じるようになりました。視点がちょっと変わったといいますか。
その視点の変化は、どのように気づいたのでしょうか?
ゴルフの話になってしまうのですが、以前はコースに来てもフェアウェイしか見ていなかったんです。だけど最近はまわりの木を見て、「もう桜が咲いているんだ」と季節の移り変わりに気づいたり、枯れた木を見て何かを教えてくれているような気がしたり、そういうところに目が行くようになって。見るものがちょっとずつ変わってきたのかなと思いますね。

先ほど「あまり自分が大人になったなという感じがしない」とおっしゃっていましたが、“理想の大人像”はありますか?
優しい人、余裕のある人、でしょうか。自分が見ていてかっこいいなと思う人はみなさん、余裕があるように感じるんです。余裕を見せられると、「この人、もっと深いんだな」と思って。
その余裕は、どうやったら出せると思いますか?
やはり、向き合っているものを好きになることじゃないですか。100%向き合う、ということが大切なんだと思います。年を重ねるにつれて、視野が広がっていくじゃないですか。そのなかで、いかに集中していられるかなって、先輩方を見ていると思いますね。

自分が今どこにいるのか
ちなみに、もし俳優という道に進んでいなかったら、どんな人生を歩んでいたと思いますか?
スポーツ選手になってみたかったですね。野球をやっていたので、野球選手になってみたかった。もしくは、資格の必要な職業、たとえば歯医者さんや外科の先生といった国家資格を取って開業したかったです。
そう考えると、野球選手も医者も、ドラマで演じられていますね。
はい。こういうインタビューを読んでくださった方が、「じゃあオファーしてみようかな」と思ってくださるんだろうなって。だから、言葉って大切なんだなと最近思うようになりました。
そう思ったら取材で全然しゃべれなくなっちゃったんですけど……生きていくって大変ですね(笑)。でも、できるだけ素敵な言葉を届けられる人になりたいです。
素敵な気づきですね。
たったひと言で、言われた人が優しい気持ちになったり、うれしくなったりすることってあるじゃないですか。そういうことを言えるのもひとつの余裕なんだろうな。だから、そういう人になりたいです。

ではせっかくなので、この先演じてみたい役柄があれば、聞かせてください。
これはずっと言っているんですが、『海猿』のような作品をやりたいです。“THE映画”といった作品が好きで。命に関わる物語で、感動があるエンタテインメント作品をやりたいです。これまで誰かを蹴っ飛ばしてばかりなので(笑)、救助するような役をやってみたいなって。蹴っ飛ばす役も、好きなんですけどね。
あとは絶対に実写化しないだろうし、するとしても俺じゃないと思うんですけど、『SLAM DUNK』の桜木花道もやりたいですね。
どちらも見てみたいです。では最後に、今の鈴木さんが10年前の自分に声をかけるとしたら、どんな言葉を伝えたいですか?
23歳のころの自分か……「人生は長いぞ」ですかね。
その心は?
20代のころは、30歳を超えた自分のことをあまり考えていなかったんです。それが20代の魅力でもあると思うんですけど。
だけど実際に30歳を超えてみると、「ここからのほうが長いんだ」って思うし、今、40代50代、さらに60代70代の方々を見ると、すべてを理解した上で、さらに深いところにいらっしゃって。「人生って深いんだな」と思うので、「人生は長いぞ」って、とりあえずは伝えたいですね。
ということは、今は人生のおもしろ味を味わっている最中ですか?
自分が今どこにいるのか、あまりわかっていないんですよね。「とにかくがんばらないと」って感じで。
こんなに出演作も主演も多いのに、「がんばらないと」というフェーズなんですね。
そうですね。俳優って、もちろん作品の本数も大切かもしれないですが、それよりも、それが何本だろうが一本一本やっていくことが大切ですし、見てもらわないとやっている意味がない。だから本数ではなくて、「なんか気になるな」とか「チャンネル変えづらいな」というものを出せるような俳優になりたいですね。


HARPER’S CROSSING ~I.W.HARPERとともに語る「好きを、貫く。」~

ラウンドを終えて、グラスを傾ける。
そこで、語られるのは、
“好きを、貫く”大人たちの想いとことば。
そして、ここまで歩んできた、それぞれの物語。
揺るがない“好きを、貫く“人生に、
I.W.ハーパーが光を当てます。
※2026年5月7日(木)に特設サイトの公開を予定しております
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