ウンナン南原とオードリー若林が“推し活“。佐渡島で「狂言漫才」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ヒルナンデス!』(水曜日)

「ナンチャン×ワカチャン佐渡島2人旅」後編。いよいよふたりの「推し」である世阿弥の聖地巡礼に。オードリーが『ヒルナンデス!』に加入したのは2011年10月。それから8年後、ラグビーW杯を一緒に観戦。その際に、若林が芸人としての悩みを打ち明け、南原が世阿弥の『風姿花伝』を勧めたことをきっかけに急速に仲よくなったという。若林は逆に藤沢周の『世阿弥最後の花』を推薦。「これは絶対、佐渡島に行こうってなった運命の本」だと南原は言う。

目的地に向かうドライブ中、「お互いの好きなところ」を言い合うことに。南原が若林に対し「話の内容が深い」「自分の読まない本を紹介してくれるから見聞が広がる」と褒めると本当にうれしそうな表情をする若林。対して若林は南原を「常に姿勢がいい」と評す。「根性ひん曲がるって背筋のことなんじゃないかと思う」「俺はモノをホントか?って思うナナメ目線あるんでちょっと猫背気味」だが、「南原さんは背筋ピンとしてキレイ」だと。

話題は『24時間テレビ』で南原らが披露した「スペシャルショー」の話へ。「みんな輝いてましたね。もうナナメには見れないです」と若林が言うと、南原「わかるよ、いい年こいてダンスとかやってさ、なんなのよって。でもね、やりたきゃやりゃいいんだよ! やって気がつくことってある。やらないで横で見てるより、やって気がつくほうがいい」。

そしてふたりは現存する最古の野外にある能舞台へ。「キレイぃーー」と感動する南原がとてもまっすぐでいい。若林は狂言歴17年の南原から、その基礎を習いふたりで「狂言漫才」を披露することに。すり足で登場し「これより若林冠者(かじゃ)を呼び出そうと存ずる」と南原に紹介され、厳かに入ってくるも「どーも、オードリー若林ですー」と普通に言って笑わせる。

そのあと、ひとしきり狂言風で、しゃべくり漫才へ。若林は再び普通に戻り、南原は「狂言を抜かないで」漫才。「ほとんど相方の春日と一緒」といえば「トゥ~~~~ス!」と狂言バージョンの「トゥース」を披露する南原。漫才後の充実感あふれる若林の表情が印象的だった。ゲストの日向坂・加藤史帆「おっきい声出してる若林さんを見て涙が出そうになりました」。

『100カメ』

大学お笑いサークルの雄「お笑い工房LUDO」に密着。部員数300名のマンモスサークルだ。新入生・24期生の登録会に密着。まず演者志望かスタッフ志望かを選ぶ。年会費は8000円だそう。他大学も入部できるインカレサークルのためさまざまな大学から入部希望者がやってくる。

そのあと、新入部員100名が一堂に会し、3時間で「コンビ決め」。プロを目指す「本気派」とあくまで大学生の間だけサークル内で活動したい「エンジョイ派」がいたり、高校時代『ハイスクールマンザイ』に出たことがある経験者から最近の芸人について全然知識のない人までさまざま。そんななかで好きな芸人を聞いたりと、限られた情報で相方を探していく。

その密着を見てオードリーは下積み時代にふたりでお金を出し合って中古のデジカメと三脚を買って公園に立ててやってみたことがあると回想。ちょうど春で、撮ったVTRを見たら、桜並木の映像がオープニングでずっと流れていたという。「春日が来る途中に桜並木がキレイだったから桜を撮ってから来た」と若林は笑って述懐。美しい桜の映像からオードリーの漫才が始まるのが「ネタよりおもしろかった(笑)」。

密着では、ライブ前に先輩たちへのネタ見せの様子や、定期ライブの様子も。ネタ見せでウケて先輩たちに絶賛されたコンビも「あれ(ネタ見せ)錯覚だったのかな?」と実際の客前ではウケない。「難しそうな人数だったね」と若林は演者だからこそわかる言葉を添える。しかも客の大半は上級生を観に来ているだろうから、新入部員が苦戦するのは当然。やはりランキングも3~4年生が上位を独占していたが、先輩が後輩に「あれ、おもしろかったよ」などと声をかけているのを見て若林は「先輩に褒められたら励みになる」と。終始、オードリーのコメントが「大学お笑い」とそれがなかった自分たちの時代の違いや、新人時代に共通する苦労や楽しさなどを端的に示していてとても効いていた。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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