オードリー若林「ずーっと放送事故みたい」“ハプニングが起こる装置としての企画”を体現した春日の大分中継(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『午前0時の森』(火曜版)

以前、放送で紹介された「大分県民は協調性がない」というデータを検証するため、またも春日が中継に。最も協調性がある神奈川の人が初対面の4人でテントを設置したところ、平均で22分35秒だったため、同じ条件である「大分で生まれて少なくても高3まで大分で育った初対面の4人」を集めてテントを設置してもらい検証しようというもの。

大分空港から出てきた春日は髪を下ろした私服姿。「普通にカッコいいからどうしていいかわからない」と水卜アナ。『さんま御殿』の収録を19時半ごろまでやったあと、すぐに大分に飛んだという。「さんま御殿の手応えは?」と聞かれ、春日は鼻で笑ったあと「あるわけないだろ! 聞くな、そんなもん。時間の無駄だ!(笑)」。

最終便だったため、少なかった乗客もすでに移動しており空港には「我々しかいない」と春日。出発前のバスを見つけるも取材交渉が叶わず発車するバスを見送る光景が切なくておもしろい。人が誰もおらず、もはやタクシーすらいない。まわりにも何もない。「テレビになっていない」「ずーっと放送事故みたい」な映像がつづく。

大分の街中までは車で40分以上かかるそうで、移動しながら近くのコンビニやスーパーなどを探すことに。結局、「初対面の4人」という条件はゆるくなり「職場仲間のふたり」をコンビニで発見。ようやくテント設置場所についたころには疑似生放送終了1分前という状況で作り始めてすぐに番組本編は終了してしまう。

以前、さまざまな人に番組の評判を聞いたとき、「ハプニング性があるといい」と改善点が出て「わざと起こすハプニングほどサムいものはないでしょ? ハプニングが起こる装置としての企画が必要だよね」と若林が言っていたが、まさに今回は「ハプニングが起こる装置としての企画」そのもの。中継先とスタジオ間のオードリーらしいワチャワチャ感がそのままワクワク感に変わっていた。

また、疑似生放送であることが功を奏し、番組エンディングの天気予報コーナーでタイムを発表できたのもよかった。

『有吉クイズ』

前週に引きつづき有吉プライベートクイズの「綾瀬~北千住」散歩。恒例「後日リサーチ」では、和田アキ子はなぜ「カメラ」では「キャメラ」と呼ぶのかなどを調査。1970年代は「カメラマン」というとスチール(写真)の人を指し、それと区別するために映画を撮る撮影者を「キャメラ」と呼んでいたと、「へえ」とうなる豆知識も。

北千住ではウィッグ店に訪れた有吉。ほとんどすべてウィッグを試し、結局、白髪混じりのウィッグを購入。その数日後、初めて外でウィッグを着用するということで公園に。有吉はそこで何をしていたかがクイズ。公園といえばで「お弁当食べてる」とみちょぱが即答するも不正解。「あれ見たいなぁ、もう1回。あれのファンなんですよ」とせいやも言うと有吉「あれのファンってなんだよ!(笑)」。

正解VTRでは土砂降りのなか、砂場でリードをつけたものを引きずっている姿が。「何? 怖い!」などとスタジオのパネラー陣がざわつくなか、何かを散歩させているのかと思いきや、引きずっているのは袋に入れた磁石。つまり「砂鉄を集めている」。その目的は「砂鉄をいっぱい集めて日本刀を作りたい」「日本刀だといろいろ問題があるかもしれないから包丁でもいいんですけど」とまじめな顔で語る有吉。なんだか竹中直人とかがやるシュールでサイコなコントのよう。

「怖い怖い怖い」とみちょぱ。オズワルド伊藤「一番怖いのは平気でウィッグに触れてこないじゃないですか(笑)」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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