オードリーがゴールデン昇格の難しさを語る「お昼かド深夜か」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『午前0時の森』(火曜版)

水卜アナがコロナ感染のため欠席。その代打に春日が登場し、テレビでは珍しいオードリーの2ショットトークに。

「途中で帰る」コントで楽しそうに遊びつつ、子育ての話に。いい学校に入れてエスカレーターで、というのは考えてないという春日だが、水泳、ピアノ、バレーなど、いろんな習い事をやらせてあげたいという。その理由を「今、いろんなロケをするじゃないですか。そんときにあのとき、ピアノとかバレーをやっておけばよかったって思うことがある」と語ると若林は「娘さんタレントさんにしたいの?」と驚く。「可能性がある。春日2世」という春日に若林「それは想定してなかったわ」と盛大に笑う。やっぱりオードリーふたりのトークは心地いい。

番組後半は日テレの新企画開発枠『サンバリュ』枠の歴史。2005年から始まり現在まで634本の番組が登場したそう。『有吉ゼミ』や『沸騰ワード10』、『1周回って知らない話』などがこの枠で生まれゴールデンでレギュラー化。

オードリーは『◯◯にひな壇がやってきた』など「かなり現場を沸かせた」という手応えのあった番組を振り返りつつ、レギュラー化の難しさを語る。年間約800本の企画から放送されるのは約40本、それがレギュラー化されるのはわずか数本という狭き門だそう。1年間のサンバリュパネラー出演回数の1位は、2009年に9本だったオードリー。それと並ぶのが2012年に9本だったクリス松村というのがなんだか可笑しい。

サンバリュ出演回数は、1位に若林の41本、2位が春日で37本、3位に山里の32本、とオードリーは「スパーリングの数が多い」と笑い合う。サンバリュMCランキングでは1位がトシの15本、2位は若林の13本、3位はバカリズムと山里で12本。2021年に限るとチョコプラ4本で1位というところに時代が反映している。サンバリュには数多く出演しているものの日テレのゴールデンにレギュラーのないオードリー。若林「お昼かド深夜か(笑)」。

『有吉クイズ』

今回は「オッズチャレンジ」。「ジグソーパズルを40秒以内で完成させる」とか「リフティングを10回」などのチャレンジでオッズを元に挑戦者を決めて行う企画。

最後のチャレンジは「ドミノを60秒以内に50個並べる」。オッズ4倍だったトシがチャレンジすることに。前半は見事に並べていくが、後半失速。「残り10秒」の声に焦ったトシは倒してしまう。「40個」にドミノを減らして再挑戦すると、序盤に倒してしまい諦めムード。なんとか全部並べるも、隙間がなくギッチギチ。「倒せればいいんでしょ?」と言って実際全部倒れるも、隙間がないためドミノの倒れ方とは言い難く失敗。トシがこうして追い詰められて焦っていく姿が新鮮でおもしろい。

タカは「始まってすぐ倒しちゃったとき、途中諦めるじゃないですか。ああいうところあるんですよ」と、トシが「もう一回やらせて」みたいな態度だったことを指摘。トシ「ベテランの悪いところが出て(笑)」。

番組最後にはゴールデン昇格の報告。「あんな深夜から、しかも倉庫みたいなところから始まって……まさかのゴールデンですよ」とみちょぱ。「もじゅうぶん分ね、いろんな駒そろってます」と言う有吉に、「戦える駒あります? 訳わからん駒しかないですよ! 全部見たことない変化球なんすよ」とせいや。有吉「U字工事の蕎麦、野田クリスタルの重い物持つ……(笑)」。

そのまま変わらないテイストでゴールデンでも戦ってほしい。


この記事の画像(全1枚)



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。