『THE FIRST』ついに完結。今、SKY-HIが伝えたいメッセージ「みんなの人生を応援したい」【『BE:FIRST Gifted Days』レポート#18】



SKY-HI「みんなでみんなの人生を応援し合っていた」

『THE FIRST FINAL』を完遂した今、SKY-HIは何を感じ、何を考えているのか。その心境を聞くために、インタビューが行われた。

──ステージを終えた、今の心境は?

SKY-HI 感慨しかないですね。『THE FIRST』そのものや『THE FIRST FINAL』を作った人という責任があったので、終わるまでは感慨にやられないように気をつけていた節があったんです。みんなはいくら泣いてもいいけど、今日のライブに関して俺は絶対に泣いちゃダメなやつだから、気が張っていたところもあるのかな。今は安心も込みで感慨が深いけど……やっぱり一番は感謝かな。

NAOKIがいなかったのは本当に残念だけど、その場に誰が居た/居なかったではなくて、気持ちの面でこれだけみんなが同じ方向を向けるっていうのは、夢があることだと思わないですか。「今の日本に必要なこと」だと言いつづけてきたけど、それが証明できたと思うし、パフォーマンスだけでなく、心持ちも含めてみんながいてくれたことで証明できた。……本当に感謝しかないです。

しゃべってるときとか「本当にこのみんなでよかった」って、すごく思う。入る高校によって人格が変わってしまうように、人ってびっくりするくらい環境によって変わるじゃないですか。(『THE FIRST』が)彼らをあんな素敵な人にできる環境だった、と間接的に証明されてしまった。それについても感謝しかないし、彼らと一緒に歩いてこれたこの1年に強く深く感謝しています。

──いちファンとして、『THE FIRST』の物語をどう見ていましたか?

SKY-HI 「事実は小説より奇なり」って、よく言うじゃないですか。「本気はマンガより熱い」でどうですか? 最近は変わってきたと思うんですけど、自分の世代にはわりと顕著に「本気にならないほうがクール」みたいな、“熱い”ことが時代遅れだった時代が確実にあって。

マンガにあるような「ケガしたキャプテンが9回裏ツーアウトで打席に間に合ってホームランを打つ」なんて「作り物じゃん」って思うこともあると思うんですけど、本物の人生は取り返しがつかないし引き返せないから、本気になったときの“本気の度合い”、それだけはフィクションには出せないものだと思うんです。フィクションにはフィクションのよさがあることはじゅうぶんわかった上で、どうしてもフィクションには出せないものがあって、それが込められていたかな。本当……“マンガみたい”だと思う。

──『THE FIRST』という物語が完結を迎えます。

SKY-HI マンガは完結するけど、人生は完結しない。観にきてくれていた人も含めて、一人ひとりの人生は、『THE FIRST』が終わった今日から次の人生に進んでいる。BE:FIRSTは新曲をやって終われているので、次の一歩は明確。アルバムを作らなきゃいけないし、ツアーもやらなきゃいけない。ほかにもやりたいことがいっぱいあって、彼らにもやりたいことがたくさんある。

BE:FIRST以外の面々は、この瞬間から彼らの人生が新たなステップに入っているので、次があるよね。最終回で終わりのことなんて、現実にはないから。マンガだとあったとしても「最終回、その後」くらいだけど、こっちは「最終回、2分後」。リアルにはこれがあるんで。明日にはこの2日間を終えたあとの彼らの1日目が始まるわけだし、そこでドラマが生まれるかどうかは“本気”っていうところにかかってくるんじゃないですか。俺はみんなに対して本気だし、彼らも自分の人生に対して本気だし、何かが起こらないことは絶対にないと思います。

──次に思い描いているビジョンはありますか?

SKY-HI それは、いっぱいあります。個々人なのかもしれないし、集団なのかもしれないし、さまざまな輝き方をしている人が集まる場もそうだし、いっぱい考えてはいますね。楽しみにしていてもらいたいな、と思います。

──今後、『THE FIRST FINAL』のメンバー全員が集まることは?

SKY-HI 「『THE FIRST FINAL』を完全再現する」みたいなことはないと思います。このみんなが集まるのは、たぶんこれが最後ではないかな。ただNAOKIとやれなかったから「何かNAOKIとやりたいな」とかはありますけど、どこかのタイミングで全員を集めても「今だったら何やる?」ってなっちゃうじゃないですか。たとえ求める人がいたとしても、もう一回同じことをやってしまうことは、やればやるだけ今日の感動も薄れていくと思います。『THE FIRST』のことを大事に思っているからこそ、焼き直しみたいなことをするつもりはないです。

ただたとえば、俺とNovel Coreは年に1曲くらい一緒にやる曲が増えていってるから、ふたりで一緒になったときにやる曲があるし、そこにedhiii boiとSOTAがいたら「118」もできる。きっと、そうやって広がっていくのだと思うんです。そういう広がりが増えたら、“結果としてみんなが集まっている”ということはあると思います。

結局それは、俺や彼らが今後も音楽に対して本気でいつづけられるかどうかにかかっている。最年少のTAIKIも言ってたんだけど、みんながバラバラの道へ行くかもしれないけど、それはそれでいいと思うんです。その人が幸せでいられる人生が一番なので、だから「またこれをやるために俺はがんばるぜ」とは絶対に言えない。結果的にまた集まれたら素敵なことですけど、それよりも自分自身だったり、彼ら自身だったり、自分から彼らだったり、そして何よりも音楽に対して誠実に生きたい。

──応援してくれたファンに向けて、メッセージをお願いします。

SKY-HI 「本当にやりたいことをやっただけ」という前提がありつつ、『THE FIRST』みたいなことを本気でやったら絶対に素晴らしいものになるとは思っていました。応援してくださっている皆さんは「素晴らしいものを作ってくれた」「素晴らしいものを観られた」と思ってくださっていると思うんですけど、『THE FIRST』があふれる有象無象のエゴではなく人の心や本質を掴むエゴで、素晴らしかったと証明できたのは、応援してくれた皆さんが「素晴らしい」と思ってくださったから。

今日はなおさらフィジカルでもそれを感じてしまったけど、けっして現場に来なくても、けっしてすべてのエピソードを穴が空くまで観ていなくても、最近知った方でも、2021年の4月からずっと観てくださっている方でも、「素晴らしいな、これは」と思ってくださったすべての方々の力で、今の影響力や数字・実績みたいな形に残るもの、記憶だけではなくて記録に残るものがたくさんいただけた。それは本当に皆さんのおかげです。『THE FIRST』を素晴らしいものにしてくれて、ありがとうございます。

もうひとつは、オーディションで誰が落ちるとか受かるとか関係なく、みんなでみんなの人生を応援し合っていたのが『THE FIRST』。だから、僕や彼らは観てくださっている皆さんのこれからの人生を応援します。みんなで応援してくださって、『THE FIRST FINAL』までできたんだから、そのぶんみんなの人生を本当に応援したいと思っているので、お互いにいい人生を歩んで、夢の向こうでまたお会いしましょう。

【『BE:FIRST Gifted Days』Huluで独占配信中】
デビューからのBE:FIRSTを追ったドキュメンタリー『BE:FIRST Gifted Days Road to THE FIRST FINAL』は、2021年11月26日(金)からHuluで独占配信中
番組URL:https://www.hulu.jp/the-first-bmsg-audition-2021/

『BE:FIRST Gifted Days Road to THE FIRST FINAL』
『BE:FIRST Gifted Days Road to THE FIRST FINAL』Huluで独占配信中 (c)NTV

【『BE:FIRST TV』Huluで見逃し配信&オリジナル版配信】
2022年4月2日(土)に、日本テレビにて放送がスタートしたBE:FIRST初の冠番組『BE:FIRST TV』。Huluでは番組放送終了後から見逃し配信をスタート。6月4日(土)からは未公開シーンを追加したオリジナル版も配信予定
参考URL:https://news.hulu.jp/befirst-tv/

『BE:FIRST TV』
『BE:FIRST TV』

【連載】『BE:FIRST Gifted Days』レポート


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ライター_坂井彩花

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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