千鳥が“自分に求められていること”を分析。大悟は「圧倒的おもしろさ」、ノブの回答は?(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

文=てれびのスキマ 編集=高橋千里
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.136より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『アメトーーク!』

見取り図、マヂカルラブリー、錦鯉、さらば青春の光で「今年が大事芸人2022」。

MC横には千鳥。森田が「悪性の腫瘍」だという東ブクロは「今日も(編集で)切られやすい位置にいますから(笑)」。

去年の同企画では、四千頭身らがガチの悩みを吐露し、重い空気になってしまったため、加地Pは番組始まって以来一番落ち込んだそう。この日も大悟の楽屋に来て「去年、救えるカンペが出せなかった」と反省していたという。

この真摯な思いが『アメトーーク!』が芸人に愛され、長年つづいている理由のひとつだろう。一昨年は宮下草薙と小宮の小競り合いがあったりといわくつきの企画。そのため今回はポジティブに行こうと。

それぞれこの1年の珍プレー・好プレーを振り返ったあと、いまいちうまくいかない仕事を発表。その中で、芸人定番の悩みであるワイプの表情の話に。

「ワイプってツッコミとかおもしろくするためにやってるって思ってるやろ? 違うで」とノブ。「あれは、そのVTRを作ったディレクターとしゃべっている」と、ワイプでの心構えとしてこれ以上ないのではないかという答えを出す。

最後は、事前に伝えていないテーマでトーク。そのテーマは「今、自分に求められていること」。それぞれの自己分析がとても興味深かった。

リリーは「奇人感」、盛山は「場を表す大きいツッコミ」、野田は「破天荒かと思ったらなんでも言うことを聞く。でもトガッている風だから地の部分出したほうがギャップもあるからドッキリがよし」、村上は「にこにこと裏回し」、長谷川は「バカと元気さ」、渡辺は「まさのりさんをコントロールしつつ自分も前に出る」、森田は「みんなの筋道になるような1個目のトーク」、そして東ブクロは「収録後からオンエア日まで大人しくする」(笑)。

さらにMC側の3人も発表。大悟は「芸人を始めてから求められていることはひとつ」と「圧倒的おもしろさ」とドヤ顔で回答。一方、ノブは「若手Pの挑戦的な企画の受け皿」と。最後に蛍原が「ひとりでも」と完璧な答え。

『野田レーザーの逆算』

第2クールに入り、ゲストは春日や7 MEN 侍の本高克樹、QuizKnockの河村拓哉と、これまでとは毛色の違う面々に。野田「トンツカタン森本とかじゃないんですか?(笑)」。

最初の逆算は「デスゲーム逆算」。映画の登場人物の写真と職業から、殺される順番を当てるというもの。いろいろ推理したあとに、正解の殺される順番と殺され方を読んで、意外にも「めちゃくちゃ観たい!」となるのがおもしろかった。

春日が出題したのは「合戸逆算」。本高、河村のふたりがポカンとするなか、「合戸といえばあの方しかいない」と日本を代表するボディビルダー・合戸孝二のことだと、マッチョ芸人の3人で話が通じ合うのが可笑しい。

その合戸が肉体改造する前のボディの写真はどれかを当てる問題。「合戸さんは腹筋の左右がズレてる」「トップボディビルダーは自分の体に満足しないって高みを目指す人がなるからこんなポーズはしないはず」「この体は才能がありそう」など、野田とカズの専門的な考察の仕方がおもしろい。

しかし、実は筋肉に詳しくなくても当てられるまさかのヒントが写真に隠されていて、思わぬ良問だった。


明日観たい番組:『キングオブコントの会』歴代チャンピオンによる夢の共演!

『キングオブコントの会』(TBS)松本人志、さまぁ~ず、バナナマン、東京03、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく、ジャルジャル、空気階段。

『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)「アルコ&ピース酒井結婚に井口の怒り!太田プロの怪物」。

『マツコ会議』(日テレ)江口のりこ。

『千鳥かまいたちアワー』(日テレ)「春のクレームスペシャル!BiSHの福岡ライブでのコント映像公開」。

『ゴッドタン』(テレ東)「錦鯉プロデュース」。

『霜降りバラエティX』(テレ朝)「せいやのモノマネ極み」。

『ワルイコあつまれ』(NHK)スタート。

『明鏡止水 ~武のKAMIWAZA~』(NHK)岡田准一、ケンドーコバヤシ、百田夏菜子、太田博久。

『人生最高レストラン』(TBS)佐藤隆太。

『妖怪シェアハウス』(テレ朝)主演:小芝風花。

『クロステイル』(フジ)スタート。主演:鈴鹿央士。

【関連】大悟の片想い「ノブはワシには振り向かない。一生追いかけるしかない」


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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