ノブコブ吉村、将来が不安でバイト始める。マツコ「そういうヤツだと思わなかった」と叱咤(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『週刊さんまとマツコ』

マツコが一目置くノブコブ吉村が悩み相談者としてゲストに。

離れて暮らす父が心配だという吉村。父親とリモート中継で話したあと、彼がよく言う「MCになりたい」という話に。

「おもしろいし話もうまい。MC候補に挙がってないとは思えない」と言うマツコ。実際にMCに起用されない理由を作り手側に聞くことに。

演出の高橋敬治は「我慢が足りない。ほかをおいしくするポジションに甘んじてない。自分が目立とうとする」。プロデューサーの江藤俊久は「特番で1回MCっぽいところをやってもらったらガチガチになった」。

うなだれる吉村はさらに、将来が不安なのでオンラインサロンを通じて、銭湯の掃除、バーテンダー、理髪店などでアルバイト体験をしているという話を。さんまとマツコならもう何かあってもこのまま「逃げ切れる」が、自分は逃げ切れないと。

「高校卒業してお笑いやっててそれ以外何もわからない」と理由を話すが、「あんたがそういうことを言うヤツだとは思わなかった。そんなのわかってやってんでしょうよ」とマツコ。

それに反論できず謝ってしまう吉村に、言い返して笑いを生むよう促すさんま。それを誘うように、より厳しいことを言うマツコ。「芯食ったこと言っちゃうけど」と前置きした上で「アタシたちはできるから、それ」。

『魔改造の夜』

第3弾の今回は、3Dプリンティングのパイオニア「Sライズ」(=SOLIZE)、町工場の雄「Nットー」(=NITTO)、そして、これまでの大会で勝利を収めてきた「Tヨタ自動車」「H技研」につづき、日本三大自動車メーカーから“ラスボス”「N産」(=NISSAN)が挑戦。

この番組では、頭文字をアルファベットにしているが、おそらくNHKだから隠すというよりは、それを半分ギャグにしつつ、地下っぽさを出すため(実際、VTR中、社名が出た看板など隠していない)。

特にN産(「えぬっさん」と発音)は口に出して言いたくなる響きで、実況の矢野も「やっちゃえ、N産!」とかN産をやたら連発していたのが可笑しい。

今回の競技は、扇風機を魔改造し、風力を使って50mを速く走ったチームが優勝という「扇風機50m走」。片道25mで首振り機能を拡張させてターンしなければならないのがポイント。スタンバイは5分、試技2回というルール。

Sライズのマシーンの名は「瞬速!くるりんぱ3号」。重心を低くし、通常1000回程度のモーター回転数を1万回転にまで上げたという。目標タイムが「6.5秒」だという言葉にどよめくほかのチーム。

たいていのチームは業務時間外に取り組むのだが、Sライズは社員教育の一環ということで、業務として総出での取り組み。若手社員のサポートとして管理職を中心とした支援メンバーまで発足した盤石な体制。「想い」と「現実」との間で揺れる若手の姿も、ムダのない動きで駆け抜けたマシーンも、とても美しかった。

対するNットーのマシーンは「ブーブー旋風鬼」。重心は高めのまま、モーターよりも制御が遥かに難しいエンジンを搭載。それに驚きの声を上げるほかのチーム。エンジンではスタートすることすら、大きな不安定要素。だが、見事走りきり「やっぱロマンって大事」とほかの2チームからも称賛の拍手が贈られる。

そして大本命のN産は、トランスフォームするという「地獄の歯車PIVORTEX」。ゆっくりと変形していく車体に「おおお」と驚嘆の声が上がるも、動き出した車体もまさかのゆっくり。実は変形するはずの部分が完璧に作動しなかったそう。

「絶句ですね……」と、解説役に新たに起用された伊集院。「2走目で新たな機種を出してくるなり、5秒のタイムを出してくると思いますよ。それができないとするとあまりにみっともない。4秒台の可能性すらある。やっちゃえ!ですよ」とN産の逆襲を信じ、振りに振りまくる伊集院。

とにかく今回、伊集院の解説が的確かつおもしろみのあるドラマを演出していた。

伊集院の言葉どおり、2走目はまったく形状が違うシンプルな機体の別マシーンを用意していたN産。その名もN産が誇るスポーツカー「GTR」の名を冠した「旋風R」。

その呆然となる最後の結末までまったく目の離せない緊張感。バカバカしさの極地でありながら夢とロマンと知性と技術力を総動員した真剣さ。互いの技術に素直に驚き称賛しつつ、ギリギリまで調整をつづけ、勝利を目指すプライドのぶつかり合い。本当にいい番組。

次週は「赤ちゃん人形綱登り」。予告でチラッと映った映像だけでも悪夢に出てきそうなシュールな画。N産の逆襲にも期待!


明日観たい番組:『コンテンツ・ラヴァーズ』『マツコの知らない世界』『華大さんと千鳥くん』など

『コンテンツ・ラヴァーズ』(NHK)松本まりか×神田伯山×佐久間宣行。

『マツコの知らない世界』(TBS)「アイスの世界」「怪談の世界」。

『華大さんと千鳥くん』(フジ)「ランキング、ピッタリ当てたら100万円」に松坂桃李。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)「覚えてますか? ロンハーあの人は今」。

『霜降りバラエティ』(テレ朝)「霜降りインポッシブル」。

『にゅーくりぃむ』(テレ朝)「新日ちゃんコラボ企画!人間インストール」完全版。

『イグナッツ!!』(テレ朝)「恐怖の10文字委員会『地獄』」。

『ぼる塾の煩悩ごはん』(テレ朝)にジャングルポケット斉藤。

『バナナサンド』(TBS)にSnow Man。

『徹子の部屋』(テレ朝)に森三中。

『チマタの噺』にハライチ岩井。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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