ハチャメチャななかでも、マヂラブ村上の安定した仕切りが目立った『脳天カルパッチョ』(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『脳天カルパッチョ』

マヂカルラブリー、アルコ&ピース、ニューヨーク(屋敷の代打でインディアンス田渕)に、アシスタント齊藤京子という最高の座組で「設定カラオケ」「カードゲーム」「コント」でお笑い力を競い合う。

「設定カラオケ」では「身体を乗っ取ろうとするジョイマン高木と戦っている人」などの設定でカラオケを歌い、ほかの解答者がその設定を当てるというもの。難題かと思われたが「我々は芸人である前に表現者ですから」と平子がうそぶくように、嶋佐の演じたそれを意外にも早く正解を導き出す平子「これね、すごかったの俺じゃない。お前(嶋佐)だよ!」。

出色だったのは「意思を持ったマイクが襲ってくるのに必死で抵抗している人」を演じた野田。見事な「表現力」でそれを再現。野田「(マイクの)想定は一国を破壊したヤツ」。

「コント」企画は「コントのケツは齊藤京子」と題してタイトルとオチセリフが決まった状態でコントをするという企画。マヂカルラブリーへのお題はタイトル「タイムスリップ」オチセリフ「ここは一体どこなんだ?」で、奇抜な風貌な未来人が次々現れるシュールなコント。最後は、人型ですらなく浮かぶ球体。

若手芸人の審査で3組のなかで一番おもしろかったと判定されたのがこのマヂラブ考案のコント。平子「マヂラブに憧れるのはいいけど、茨の道だぞっていうのは言ってあげたいね」。嶋佐「10年以上やったらわかるから。ベタのよさが(笑)」。

ハチャメチャななかでも、なんだか村上の安定した仕切りっぷりが目立った。最高の座組なので継続してほしい。

『アニマルエレジー』

ヤマガモが子供のころに過酷な環境で育つというVTRを受けて、子供のころの話へ。

3人姉弟の真ん中だったという夏目は「姉、私、弟だから意外と自由にやってた」と述懐する。

みちくんこと秋山はめちゃくちゃだった父親の話に。「アメリカに憧れつづけている」ファンキーな父親というのは有名だが、そのエピソードもいちいちぶっ飛んでいる。アメリカ人は歩きながら食べるから、天ぷらとか何でも歩きながら食べるように言われていたとか、セールスの電話がかかってきたらわざと長電話をした挙げ句、何かを売りつけようとしていた、といった話はともかく、アメリカがそうだからと反対車線を走ったことがあるとか、海でうんこをしていたといった、絶対ダメなエピソードも。

どんどん関係ない話で盛り上がっていくと、みちくん「この番組は関係ない話を(放送で)使うよね?」。

本当にこの番組は夏目とみちくんの雑談がたまらなくおもしろいし、そのトーンが心地よい。


『ゴッドタン』

「バカヤロウ徒競走」後編。

錦鯉・渡辺がトム・ブラウンに、AV女優のフォロー数が542人でエロDVDを3000本以上所有し、AV女優の評価基準は「精神性」だと暴露されたりするなか、ハナコからまたも別方向の攻め方をされるかが屋。

かが屋と作っていたコントを白紙にしたいという秋山。かが屋と稽古をしてみて「かが屋は僕の知っているかが屋じゃなかった」と。加賀にブランクを感じなかったという岡部に秋山はつづける。「誤算なのは賀屋くんだ。加賀くんがいなくなってから賀屋くんはたったひとりで戦って成長してたんだ」。さらに、オークラがこう言っていたと語る。「かが屋って第七世代のなかでスマートなコント師ってポジションだったけど、今回みたいなことがあって賀屋はたったひとりでもがいていた。泥臭く『かが屋』という名が埋没しないように守った。それだけじゃなく“生き様”という新しい武器を手に入れた。芸人として次のステージに上がったかが屋が本当に楽しみだ」と。

それを聞いて感動の「バカヤロウ」で走るかが屋。賀屋「ユニットコントライブの終わりに東京03の飯塚さんに『賀屋、本当ひとりでよくがんばったね。お前、おもしろいよ』って言われたのもオークラさんの言葉とセットで思い出しちゃって、ちょっとヤバいっす……!」。

明日観たい番組:トリンドル姉妹がゲスト『さまぁ~ず論』など

『クイズ!THE違和感』(TBS) ゲスト解答者は指原莉乃、重岡大毅、滝沢カレン、池田美優、川島明。

『しゃべくり007』(日テレ)戸田恵梨香、ハリウッドザコシショウ、平野紫耀、市川猿之助、児嶋一哉。

『激レアさん』(テレ朝)「大ヒット曲『孫』の あの孫」「でっけぇ穴を掘った人」。

『しくじり先生』(テレ朝)カズレーザーによる「現代アートの価値が分からず失敗しないための授業」。

『紙とさまぁ~ず』(テレ東)米倉涼子(後編)。

『ソウドリ』(TBS)Dr.ハインリッヒvsはなしょーvsヒコロヒー。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)トリンドル姉妹。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「加納のピュアな一面を知る夜」。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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