ロバートが語る“コントの可能性”「どんどん進化して『食べるコント』も出てくるかもね」

2020.10.14

「秋山第一ビルヂング」サムネイル

編集・文=佐々木 笑


10月12日、乱立するお笑い界に新たなお笑いが生まれた。それが『ロバートpresents聴くコント番組~秋山第一ビルヂング~』だ。Spotifyで限定配信されるこの番組は、「聴くコント番組」。文字どおり音声のみでコントをする。

架空の雑居ビル「秋山第一ビルヂング」のオーナーという設定のロバートのメンバーが、毎回ゲストとして登場する芸人がビル内で繰り広げるいざこざに、こっそり聞き耳を立てるという形式で進行される。

今回はビルのオーナーに任命されたロバートに、この番組の可能性について話を聞いた。

ロバートが考える「聴くコント番組」

「秋山第一ビルヂング」秋山
「秋山第一ビルヂング」ロバート秋山

「聴くコント」ということで、ビジュアルがないことによりハードルが上がって難しくなるのではないかと感じました。

やっぱりそうだと思いますね。基本的に衣装つけて「観る」ものがコントの主流ですから、音だけってなかなか難しいです。ごまかすことはできると思うんですよ。でも、今回の「聴くコント番組」はまじで芸人としての素を見せない、ずっとキャラクターになりきっていて、パッケージの括りからコントなんです。誰に見せるわけでもないのに僕たちの衣装の写真まで撮りましたから。

すごいよね、あれね。

そうなんです。ただ映像がないだけで本当に「コント番組」なので、見せ方……聴いてもらい方としては、とにかくわかりやすく、セリフの運び方とか雰囲気、顔だけではない部分が必要になりますよね。

「聴く」ってやっぱりすごいおもしろいよね。音だけなので、勝手に自分たちでどんどんイメージして、言葉の一つひとつの細かいニュアンスとかも汲み取ろうとするというか……。

スーパー銭湯で高級なイスに座って、詳しい説明つきで森の音とかを聴かされる感覚。「リラックスしてリラックスして」「湖が見えます」みたいな声がヘッドフォンから流れてくるみたいな。腰にいいマッサージ機をつけてね。それくらいの想像が働いたよね。

想像をかき立てられる番組だよね。

ビジュアルがないのも利点

ビジュアルが失われることによって、利点もあるということですね。

全然ありましたね、映像がないほうがおもしろいんじゃねぇか?みたいなのもあるよね。

あるある。

今後はほかの番組でも、姿消してコントやろうかなと思いましたもん。

マンガを実写化したらなんかちょっとがっかりした、とかあるじゃないですか。映像にならないほうがよかったな~みたいな。そんな感じもちょっとあるよね。

俺たちもそうかもしれないよ? 3人組だけどさ、ひとりは料理やって、もうひとりはボクシングやって……好きにやってるじゃん。だからもう別に「見えないトリオ」でもいいかもしれないね。

どういうことだよ! 「見えないトリオ」って。

「ロバートって最近もう声らしいよ」みたいな。

声のみのコント師として?(笑)

視聴者の想像力もつくでしょうし。

ミュージシャンで姿見せないってパターンはあるけど!(笑)

まあ、10年に1回くらい姿見せて、「久々ぁ~」つって。

お笑いに新しいファン層を増やしたい

Spotifyで配信されるということで、芸人さんに詳しくない方も聴く機会が増えそうですよね。

音楽のイメージがあるアプリじゃないですか。だから軽く音楽を聴く感じでコントを聴くって流れになったらいいですよね。

Spotifyのお客さんが「なんかおもしろいのやってんじゃん!」ってこっちに流れてくれればさ!

そうですね。確かに「ワラティファイ」のほうに流れてきてくれたらね?

なんだよ、ワラティファイって! そんな部署作ってないから! 吉本はすぐそんなんやる!

やりそうだねぇ?(笑)「よしもとワラティファイ~!!」

「イエ~イ!」ってやってたらダメ! そういうパロディ、吉本よくやってんだよねぇ~!

でもね、今回のは本当にちゃんとやってるからねぇ。

ここから火がつく芸人さんとかも出てきてほしいよね。

「聴くコント」で気になって調べて、「見えるコント」のほうに流れるってのもうれしいしね。

馬場、「芸人さん」って言ってる感じがもう芸人じゃない言い方だけどね。

まぁ、料理のほうもやってるんでね。

この番組で、特に大事にしていきたいことがあれば教えてください。

イチから始めることなので、本当に“質”にこだわっていきたいです。もし自分がゲストとして声かけられたとしても、ちゃんとしたパッケージがないと「わちゃわちゃして終わるんだろ?」って思うんですね、やっぱり。ネタも消耗するわけですから。20年以上やってると「大事に作ったネタ、あれどこで放送されたの?」とか、結局なんかお祭りで終わったなぁみたいなのがあるから、頼む側もちゃんと地盤がないと頼みづらい。でもこれは地盤がちゃんとしてるから、堂々と言いやすいです。

言っても「コント番組」ですからね! 「聴く」コント番組! 出る側もこれならうれしいよね。ちゃんとコントやらせてもらえるっていうのは。

あと、僕ら『キングオブコント』のチャンピオンになれてよかったなぁと思います。じゃないと、若手芸人を集める企画なんて「偉そうにふざけんなよ」って言われるんで。

オーナーっていう設定だからね。

逆の立場だったらそうでしょ? 番組の趣旨聞いてコントやることになって、オーナーはロバートって聞いたら、人によっては「ふざけんなよ! お前がやれよ!」って思いますよ。でも僕らチャンピオンですから、堂々とやれます。

(笑)。そうだね。

ロバートが考える、“衣装”の大切さ


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