マヂラブ村上、実はクレイジー「本名が鈴木」「“村上ガールズ”との“真夜中の村上パレード”」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『さんまのお笑い向上委員会』

マヂカルラブリーは野田が変人だと注目されがちだが、村上のほうがクレイジーだということで、早くも村上に焦点を当てた回。

「実は本名が鈴木」という鉄板の話から始まり、「村上十本刀」と鬼越トマホーク坂井が呼ぶ、いわゆる“村上ガールズ”の話に。坂井が「尻軽10人くらい集めて」と言えば「みんなに優しい子」と言い直し、「顔のクオリティが……」と言い始めると「やめろ! そういうこと言うな! 俺の仲間に!」と遮る。

陣内が手を出すみたいな話になると「あいつらの泣いてる顔、見たくないんですよ……」と漏らす。そりゃあ、多くの女の子たちに慕われるよなと思った。そんな彼が村上ガールズとの「一番好きなイベント」と身を乗り出して話したのが、新宿に夜11時くらいに集まって、高円寺まで歩くという「真夜中の村上パレード」。コンビニごとに酒を買うというルールで4~5時間かけて歩くのだという。これに「全然おもんない!」とツッコミが入っていたけど、めちゃくちゃ楽しそう。

「クレイジー」として出てくる話が全部よくて、好感しか感じなかった。

『勇者ああああ』

これまで「ゲーマーの異常な愛情」として行っていたゲームプレゼン企画を、「プレゼンオンエアバトル」と題して『オンエアバトル』形式に。

オープニングの「今回の挑戦者」紹介VTRからルール説明のナレーション、司会進行、敗者コメント、それに添えられた「ジャッジペーパーより」、そしてエンディングまで完璧にコピー。この手のパロディをやらせたら徹底的にこだわり抜くのがこの番組の真骨頂。プレゼンはゲーム版『3年B組金八先生』を紹介した本田兄弟・本田あやのがとてもよくてプレイしたくなった。

一方、ゲームプレゼン企画のエース・ノブオはまさかのオフエア。審査員役でキャスティングされた『オンバト』常連のタイムマシーン3号は「オンバトに単独ライブのネタ、持ってこないでほしい」と断罪。ほかの出場者の審査でも「4分の中でお客さん100人いるんですけど、1人1回、目を見るっていうテクニックがある」(関)、「おもしろいと思われる必要なんかない。嫌われなきゃ玉入るんです」(山本)、「オンエアバトルは出れば出るほどボールが入る計算になってる。非常に常連に甘い番組」(関)、「(額に髪を)垂らすか上げるかで全然ボールの数変わります」(関)、「滑舌よく淀みなく早口でしゃべり切る。これで50キロバトル入ります」(山本)などと、「オンバトポイント」を解説していく流れがおもしろかった。

それに酒井も「オンバトマジック」があると割って入り、「初めて観覧来て、様子見で1組目、2組目入れなかったらつまんなくても3組目に入れちゃう」と語ると、山本「1個も入れないのは嫌だからね。玉を10個残して帰ると次の観覧に呼んでもらえない可能性もある。参加意思が見られないと」。

タイムマシーン3号がやっていた一番の「オンバトテクニック」は、会場前のお客さんが見えるところでのネタ合わせ。「タイムマシーン3号、こんなところでネタ合わせしてる、もう入れちゃう!」となる、と。山本「我々はすべての地方会場のお客さんの動線知ってます(笑)」。そして、そこに添えられたテロップは「タイムマシーン3号は客に媚び過ぎて、昔、芸人からすげえ嫌われてました」。

今日観たい番組:『テレビ千鳥』で「津田のカッパの話がようわからんのじゃ!!」

『シンパイ賞!!』(テレ朝)は吉住と蛙亭・岩倉特集。

『テレビ千鳥』(テレ朝)は「津田のカッパの話がようわからんのじゃ!!」。

『ガキの使い』(日テレ)は「山-1GP」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)は『FIFA21』。

『おかべろ』(フジ)にマヂカルラブリー、おいでやすこが、錦鯉。

『おしゃれイズム』(日テレ)に市川猿之助。

『情熱大陸』(TBS)は石橋貴明。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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