【ソニー芸人】ザコシが評した「未来のオードリー若林」は錦鯉・渡辺(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『アメトーーク!』

かつては「芸人の墓場」などと呼ばれた「ソニー(SMA)芸人」。ずらりと並んだその精鋭たちをMC横ゲストの土田は「ツルッパゲが3人(小峠、ザコシ、長谷川)、ハゲかけがふたり(西村、松本りんす)、裸がふたり(ザコシ、アキラ)、白塗りがひとり(小梅)」と表現。これを受け、小峠も「ヅラ(りんす)までいますから、全頭皮がいる」とつづける。

2004年に発足し、「来る者は拒まず」の精神で拡大したSMAのお笑い部門。彼らの経歴だけでも元・椎名桔平の付き人(アキラ)がいたり、Uインターの練習生(キャプテン渡辺)、梅沢富美男劇団員(コウメ)、劇団シェイクスピア・シアター(マツモトクラブ)、ロックバンド(AMEMIYA)、自衛官(やす子)などなど多種多様。

りんすとキャプテンが元トリオだったり、錦鯉・渡辺隆とはだーりんずの小田とりんすがそれぞれコンビを組んだ経験があったりと、コンビの変遷をたどるだけでも複雑。

お笑い部門発足当初、ネタ見せを土曜日の会社のえらい人が絶対にいない時間帯にやっていたため、「秘密」だったんじゃないかと芸人たちが指摘すると、立ち上げた張本人である、元ワタナベの平井精一マネージャー(多くの所属芸人同様、他事務所から流れ着いた先というのがおもしろい)が、「当時の部長とふたりだけで秘密裏に始めた」と本当に「秘密」だったことを告白。

SMAといえば、いち早く(2007年~)常設劇場を作ったことが大きな特徴。コウメ太夫の事務所初のブレイクによる利益で生まれた“チクショー御殿”「びーちぶ」だ。当時は吉本以外で常設の劇場を持っているのはSMAだけだったそう。

渡辺によると、平井の戦略は、古代中国の「蠱毒」と呼ばれる、壺の中に毒虫を挿れて戦わせ生き残った1匹を呪術に使う手法と同じ。「『びーちぶ』という劇場を使って、おじさんをいっぱい集めてお笑いで競わせて、一番最初にできあがったのがバイきんぐ」だと。

そんなバイきんぐ小峠は、この日、トーク番組慣れしていないメンバーに次々と鋭いツッコミをしていく。「小峠さんって他事務所の後輩からはスゴい優しいって言われてるんですけど、僕ら後輩はめちゃくちゃ怖いんですよ」とりんす。小田も「バイきんぐさんがキングオブコントで優勝される1年くらい前から、ソニー芸人の誰とも遊ばなくなった」と証言する。「ここに浸かってたらダメなんじゃないか、上に行けないんじゃないか」と他事務所の先輩と付き合うようになったという。

その後、バイきんぐにつづきザコシショウが『R-1』を制する。「バイきんぐと僕は義兄弟みたいな契りをしたんですよ。三国志じゃないですけど。ちっちゃい焼き鳥屋で焼き鳥を片手に乾杯ってやってユニットライブをしたんで、うれしさも倍だった」とザコシショウは感慨深げに語る。この“桃園の誓い”の話、大好き。

その翌年にはアキラ100%も『R-1』優勝。小峠が「僕らが優勝させてもらって、その後に優勝した人たち(ザコシ、アキラ)がパンパンと出てきたのはSMAのお笑い部門の土台ができた感じ」と振り返ると、土田も「他事務所から見ても、ソニー、今すごいなって」と言われるようになっていたと回想。平井が「3分のネタ2本と、トーク力があれば、芸能界で闊歩できるんで余計なこと考えるな、と」と語っていたのが印象的。

ザコシは渡辺隆に対し「才能がすごいんですよ」「仕切りもうまいしトークもいけるし、“未来の若林”みたいになると思いますよ」と絶賛。これに「(若林と)同い年で同期なんです」と笑う渡辺。

『お笑い向上委員会』でも小峠が「渡辺ってめちゃくちゃおもしろいいんです。大喜利もトークもネタも、全部完璧に高いレベルでできるヤツなんです」と絶賛し、「様子見てんじゃねえ!」と奮起を促していたことを思い出した。

今回は客席から参加のモダンタイムスは「野田クリスタルの師匠」バブルが止まらず、1月からずっと仕事があり、ついにバイトも辞めたそう。それを聞いたSMAの芸人たちがどよめいていたのが可笑しかった。

最後にAMEMIYAが「SMAお笑い部門はじめました」という歌を披露。これを聴きグッと来ているザコシショウは、照れ笑いを浮かべながら「泣きそうになりましたね」。しかし、コウメ太夫はしどろもどろの感想。小峠「みんなでボコボコにするか(笑)」。

唯一の20代であるやす子の接し方にとまどうおじさんたちの様子を含め、すごくいい関係性があらわれた素敵な回だった。

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『クセがスゴいGP』

ここでも最後に登場したAMEMIYA。「炎(ほむら)」の替え歌で「大村」を披露。

実はトータルテンボスとAMEMIYAは東京NSCの同期。この番組では大村の息子・晴空の横で立っているだけという状況を「同期のエースと思っていた 大村のボケで笑っていた 掛け合っては笑いが起き 天才と思ってたのに♪」「君たちは露出減る 今は晴空のバーター♪」と切なく歌った。


明日観たい番組:『IPPONグランプリ』開催

『IPPONグランプリ』(フジ)川島明、粗品、大悟、千原ジュニア、西田幸治、野田クリスタル、博多大吉、バカリズム、ハリウッドザコシショウ、山内健司。

『お笑い向上委員会』(フジ)3時のヒロインVSマヂラブ。

『そろそろ にちようチャップリン』(テレ東)「SMAvs浅井企画 事務所対抗ネタバトル」前半戦。

『ゴッドタン』(テレ東)「ケンカ仲直り王決定戦」

『ストーリーズ』(NHK)「この社会の片隅で~私なんぞが恐縮です~“公衆電話”驚きの物語」

高橋ひかる主演『春の呪い』(テレ東)スタート。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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