霜降り粗品の「ツッコミオーケストラ」で思い出す「指揮者になりたかった」発言(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


粗品が意識する、お笑いの「リズム感」

『千鳥のクセがスゴいネタGP』。なんとなく『あらびき団』風味のネタから本格的なものまで盛りだくさん。中でも2本ピンネタを披露した粗品は圧巻だった。1本目は「ツッコミオーケストラ」(ノブ命名)。粗品がオーケストラ風に指揮をしながら自身のツッコミをサンプリングしたものを流していく。以前、粗品が「お笑い芸人じゃなかったら指揮者になりたかった」と言っていたのを思い出した。「自分たちの漫才とかお笑いにも、オーケストラ的要素を入れたいなって勝手に思ってまして『なんでやねん!』って、この『なんでやねん!』が、何拍置いてツッコむかでお笑い変わりますから。意識してるリズム感とかもありますし」(『1万人の第九2019』/19年12月21日)と。それを体現したネタを作り上げたのだなと。素晴らしかった。

2本目は、「パチンコものまね」。これも粗品の大好きなものをネタに昇華。大悟はもちろん、みちょぱも完全に理解しているのも可笑しかった。

くっきーは鈴木福とのコラボネタ。そのオチが「(ガンダムの)ギャンの盾」。「知ってる・知らない関係なしで笑えるもんな」と大悟。以前、兼近が指摘した「知らないもののたとえ」に対するアンサーかのようだった。知らないものにたとえるのがダメなのではなく、定番のたとえに頼って笑えないようにたとえるのがダメなのだと。

最後のロバート秋山の「乳道」がヒドすぎて最高だった。

有料配信『久保みねヒャダこじらせライブ』、ゲストは千葉雄大。ライブの性質上、何ひとつ具体的なことは言えないけど、おもしろかった。あげぽよ。

『Living』、さすが坂元裕二という感じの、深読みするとキリがないファンタジー風味の会話劇。絶品。

『浦和から持ってきて!』。以前ラジオでも話題となった伊集院光と佐久間Pの出会いとなった『ナミダメ』の映像が観られるとは! しかもこのときから佐久間Pが画面に登場。痩せてる。『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の上出Pセレクトの番組は、自身の原点となったという『世界ナゼそこに?日本人』の映像。現在とはまったく違う風貌の若き日の上出が、ケニアのモヨ・チルドレン・センターを取材したVTR。徹底的に取材対象者に寄り添い、そこで起きた“ドラマ”を撮る、という感じで、もうこれぞ上出Pが撮った素材、と思える素晴らしい映像だった。

『ゴッドタン』、「腐りカルタ」をリモートで制作。「腐り2大巨頭」のハライチ岩井とインパルス板倉が「たいてい売れてない先輩ほど、芸人以外の活動を認めない」、「YouTubeをテレビっぽくやろうとして逆に時代遅れがバレてんだよ」、「そんなにお金欲しいなら芸人じゃなかったんじゃないですか?」(以上、岩井)、「『ちょっと待ってくださいよ!』とかもういい」、「それほど仲よくもないくせに、仲よしコンビが売れる風潮になってからそういうことにしてるコンビ朽ち果てろ」(以上、板倉)など次々にカルタを埋めていく。ノブコブ徳井がフォローに回る側にならざるを得ないほど。

「のびのびやれる番組は2クールで終わる」という案を板倉が出すと「『ゴッドタン』くらいだよね、ちゃんとつづいてるの」と言う劇団ひとり。「前、マジで思ってたんだけど、いつ引退するのかなあって思ったときに、俺、『ゴッドタン』終わったら辞めようかなって」

今日観たい番組:「クラシックのプロがスゴイと思うJ-POP」など

『ガキの使い』(日テレ)は「松本を笑わせろ!異色芸人9人大喜利」。挑戦するのはレギュラーメンバーのほか、ハリウッドザコシショウ、庄司智春、ダイアン津田、パンサー尾形、小島よしお、ジャンポケおたけ。

『関ジャム』(テレ朝)は「クラシックのプロがスゴイと思うJ-POP」の第2弾。

『おかべろ』(フジ)にいとうあさこ。

『にけつッ!!』(日テレ)は「霜降り&EXIT&ミルクボーイ大集合」とのこと。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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