“鼻を食べる時間” かが屋と白武ときおの「エロ自由律俳句」第3回

エロ自由律俳句

文=原 航平 編集=田島太陽


『QJWeb』と本誌『クイック・ジャパン』Vol.149(2020年4月25日発売)で同時に連載がスタートした「エロ自由律俳句」企画。普段からLINEで自由律俳句を送り合う仲だというかが屋の加賀翔と放送作家の白武ときおが、絶妙な敷居の低さでエロにまつわる自由律俳句を詠み合う。

今回は、加賀の相方・賀屋壮也をゲストに迎えた本誌Vol.149の未公開トークをお届けします。

かが屋
テレビ朝日『爆笑問題のシンパイ賞!!』、中国放送『イマナマ!』レギュラー出演中。
加賀 翔(かが・しょう)1993年生まれ、岡山県出身。
賀屋壮也(かや・そうや)1993年生まれ、広島県出身。

白武ときお
(しらたけ・ときお)1990年生まれ、京都府出身。放送作家・YouTube作家。『みんなのかが屋』『しもふりチューブ』『ジュニア小籔フットのYouTube』(YouTube)、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)、『霜降りミキXIT』(TBS)、『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』(TBSラジオ)などを担当。【ツイッター】@TOKIOCOM 【メール】[email protected]


コーナー初のゲストはかが屋・賀屋

『QJWeb』だけでなく本誌『クイック・ジャパン』でも連載がスタートしました!

ありがたいですね!

気軽にエロ自由律俳句を詠める場所をもっともっと作っていきたいです。

WEB版の取材のあとに、せきしろさんと又吉さんの自由律俳句本『蕎麦湯が来ない』(マガジンハウス)を読みましたけど、やっぱりいいですね。あれを読んで、自分がただの“あるある”や“おもしろいこと”を書いているだけなんじゃないかと少し不安になりましたが、成長していけたらと思います。

ゆくゆくはああいうものになっていったらいいよねっていう。

僕たちも素人なので、みなさんもへたくそでもいいので、たくさん送ってきていただけたらうれししいですね。

そんなわけで、本誌での連載第1回はゲストを呼んでいます。こいつです。

あ、こんにちは、かが屋の賀屋です!

こんにちは。

ようこそ、エロ自由律俳句会へ。

僕が入っても大丈夫なんですか?

用意、できてる?

え、そんな感じなの?(笑) そんな両肘を机につけてしゃべりかけてくる威厳のある感じ? いや、一応用意はしてきましたよ!

自由律俳句にはこれまで触れてきたことはありますか?

そうですね、加賀くんに本を貸してもらって読んでみておもしろいなと思ってて。あと、僕らのラジオ番組(『かが屋の鶴の間』/RCC中国放送)の企画でもリスナーさんに送ってもらってたので「こんな感じでいいのかな」って手探りで書いてみたんですけど。緊張してますね、けっこう。なんでこんなに緊張するのかなってくらい(笑)。ちょっと恥ずかしいっていうのもあるんですかね。

やっぱり何かを始めて、ヘタなところを見せるのは恥ずかしいですから。でも「こいつの俳句はダメだ」とかそういうのは絶対ないんで。

手探りの状態でもまったく問題ないんですかね。

みんなそうよ。

あくまでも「自由律俳句」なので。何が正解とかっていうのはなんとなくでね。

今日は初めてのゲストとしては一番誘いやすかったのと、あと得意そうだったので賀屋を呼びました。

そんなこと言われたら困るなぁ。

やっぱりこの又吉さんみたいな髪型って、僕が賀屋とコンビ組んでる大きな理由でもありますしね。

(笑)。

加賀、電車での学びから得た一句

ではさっそく、僕から詠んでいきたいと思います。

これはですね、エロに敏感じゃない人というか、手を下げて電車に乗ってる人を見ると僕はすごく焦るんですよね。

痴漢だと間違われても言い訳できないぞっていうね。

冤罪されても仕方ないぞって。実は僕が1回そういう場に出くわしたことがあって。電車で僕が手を下げてたんですよね。それで、ほかのところで痴漢騒ぎがあったから「あ、これ間違われるわ」と思って手を挙げたら隣にいたおじさんの胸に当たっちゃったんですよ。そしたらそのおじさんが僕に対して、「え……? 今まさに痴漢騒ぎがあったそばから俺の胸を触ってきたぞこいつは……」みたいな顔をしてきて。火事場泥棒みたいな。

(笑)。どさくさに紛れて。

その学びから得た一句ですね。

いいですね。では次、僕の一句です。

賀屋、天井に届きそうな勢いの句


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原 航平

(はら・こうへい)ライター/編集者。1995年生まれ、兵庫県出身。映画好き。『リアルサウンド』『クイック・ジャパン』『キネマ旬報』『芸人雑誌』『メンズノンノ』などで、映画やドラマ、お笑いの記事を執筆。 縞馬は青い

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