『M-1グランプリ2021』で優勝し、17代目王者となった錦鯉。長谷川雅紀が50歳、渡辺隆が43歳。涙の栄冠は多くの感動を呼んだ。
歴代最年長チャンピオンとなった長谷川の芸歴は27年。優勝会見でも「去年までアルバイトをしていて、母に電話をするたびに5000円貸して1万円貸してと言っていた」と明かすなど苦労人だ。長谷川は、これまで多くの貧乏エピソードを語っている。
300円の借金
![優勝会見での錦鯉(C)M-1グランプリ事務局](https://qjweb.jp/wp-content/uploads/2021/12/f34bb9884f857dd4d3393520120ace2f-1024x683.jpg)
2020年6月5日に放送された『シンパイ賞!!』(テレビ朝日)で、「収入難を理由に後輩芸人から300円借りていた」として、芸人のB級ニュースを本当のニュース番組風に伝える「シンパイニュースショー」に登場した長谷川。住んでいるアパートは8部屋のうち、4部屋が芸人という環境のなかで、「少額の金銭のやりとりが常習的に行われている」と取り上げられた。
さらに2020年12月13日の放送には、「49歳にして超孤独芸人」として登場。インタビューでは、このアパートでの金銭のやりとりについて「僕が今住んでいるアパートの2階に後輩が住んでいるんですけど、先日も僕がお金がなくて『千円借りれるかな?』ってLINEを送ったら『千円でも厳しい状態です』と返ってきて」と話していた。
2021年4月3日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)で、明石家さんまと初対面した際には、「さんまさんには思い入れがある」と小学5年生のころのエピソードを披露。しかしオチのないトークを展開し、さんまから「でかい声やわ、フリもええわ、なのになんでこんなオチ小さいの?(笑)」と言われてしまった。
また、この回には札幌NSC時代(現在はSMA所属だが、元はNSCに通っていた)からの仲である盟友タカアンドトシと共に出演。トシは、上京後の長谷川について「会うたびに痩せて禿げていく」、格好も「死体から剥いできた?」みたいな服だったと証言。さらに、タカトシから「総額が言えないくらいの借金」をしていることも暴露された。
オチの名言、実は意味がわからず……
![錦鯉/最終決戦ネタ(C)M-1グランプリ事務局](https://qjweb.jp/wp-content/uploads/2021/12/4c080ec1fe85ea4eab062593276e9f63.jpg)
錦鯉は『M-1グランプリ2021』に挑むにあたり、事務所の先輩であるバイきんぐ小峠英二にネタを見てもらっていたという。その際、「最後にひと言入れたほうがいいな」とアドバイスがあり、生まれたのが「ライフ・イズ・ビューティフル」というオチの名言。このことは『M-1』翌日に生放送された『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)で話していた。
小峠のアドバイスで決まったこのオチのセリフは、まさにふたりの芸人人生を象徴するような言葉に。しかし「M-1終わって、最後取材とかも全部終わって、タクシーでホテル着くちょっと前に、まさのりさんが『ねぇ隆、ライフ・イズ・ビューティフルってどういう意味?』って(笑)」と、渡辺から驚きの事実が明かされた。
『M-1グランプリ2021』の優勝決定時には、松本人志に「最後の最後は一番バカに入れようと思った」と評された錦鯉。漫才中と変わらない長谷川の「バカらしさ」で、今後もさまざまな場面で笑わせてくれるはずだ。
【写真】事前の『M-1』優勝予想ランキングを見る(錦鯉は9位でした)
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