浜田雅功考|なぜ浜田はウケると「腹立つわ〜」と言うのか

2021.7.13

ふたりのダウンタウン

冒頭で述べたように、松本に比べて浜田に対する批評はこれまで非常に軽んじられてきたように思う。この論考は、そうした状況へのひとつの異議申し立てとして作用することを願って書かれた。

最後にもう一度、タワーレコードのポスターのボディコピーを見てみる。

Q「ダウンタウンとは何ですか?」
松本「うーん…。難しいなぁ…」「…。浜田が決めます。」
浜田「俺? どうしよかな…。」「…『ダウンタウンとは、松本である』」

浜田はダウンタウンとは松本であると断じている。ただ、「…。浜田が決めます。」に象徴されるように、松本は松本で、ダウンタウンがどうあるべきかを浜田に投げてしまえる。ダウンタウンとしての意思決定を浜田に一任しているのだ。

浜田がダウンタウンと松本人志をイコールで結んでしまうほどに、半ば自虐的なほどに松本の「センス」を信じているのと同じように、松本も浜田の“正解を決める”能力を買っている。松本と比べ過小評価されがちな浜田だけれど、一番認めるべき相手はなんだかんだでその力を正当に認めている、ということの表れなのかもしれない。

だからふたり並んでMCとして出演する番組で、進行を浜田に一任して自分は「センス」業務に徹している。このバランス感覚こそがまさにダウンタウンだと思えてならない。

この記事の画像(全3枚)




関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

てれびのスキマ

松本人志考|松本人志が今やっていること

バイきんぐサムネ

「松本さんとのコントは、本当に全部アドリブですよ」結成25周年のバイきんぐが『キングオブコントの会』を振り返る

ダウンタウン浜田、『ガキ使』企画に「出前館CM、もうイジるのやめてくれ!」(てれびのスキマ)

ケビンス×そいつどいつ

ケビンス×そいつどいつが考える「チョキピース」の最適ツッコミ? 東京はお笑いの全部の要素が混ざる

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターとして廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターの廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

パンプキンポテトフライが初の冠ロケ番組で警察からの逃避行!?谷「AVみたいな設定やん」【『容疑者☆パンプキンポテトフライ』収録密着レポート】

フースーヤ×天才ピアニスト【よしもと漫才劇場10周年企画】

フースーヤ×天才ピアニスト、それぞれのライブの作り方「もうお笑いはええ」「権力誇示」【よしもと漫才劇場10周年企画】

『FNS歌謡祭』で示した“ライブアイドル”としての証明。実力の限界へ挑み続けた先にある、Devil ANTHEM.の現在地

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ

STARGLOW、65ページ総力特集!バックカバー特集はフースーヤ×天才ピアニスト&SPカバーはニジガク【Quick Japan vol.181コンテンツ紹介】