EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】
EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーであるEXILE NAOTOが、2025年12月19日(金)、ボートレース住之江で開催された『SG第40回グランプリ』にてトークショーを行った。

1年間の獲得賞金額上位18名のみが出場できる、年内最大規模のレース。一瞬の判断ですべてが決まる世界で必要なのは、才能だけではない。体を管理し、心を整え、同じことを続ける強さ──。
パフォーマーとして、そしてプロダンスリーグ・D.LEAGUEを戦うダンスチーム・LDH SCREAMのディレクターとして第一線に立ち続けるNAOTOは、その共通点をどう見つめたのか。イベント前に聞いてみた。
『SGグランプリ』
毎年12月下旬に行われる、ボートレースにおける一番の栄光の大舞台。出場資格を得ることができるのは、1年間の獲得賞金額上位の18名のみとなる。
目次
ボートレースの知識を得たのは、河合克敏『モンキーターン』

今回はボートレース住之江とQuick Japanの特別企画ということで、EXILE NAOTOさんにお越しいただきました。
ありがとうございます!
現在開催されているのは『SG第40回グランプリ』。優勝賞金は1億1000万円となっています。
それはすごい! 僕は今、プロダンスリーグ・D.LEAGUEにも参加しているLDH SCREAMというダンスチームのディレクターを務めているのですが、その大会賞金より多いです。出場される方々も選ばれし者たちなのですね。
ボートレースについて、NAOTOさんはどんな印象を?
ボートレースを知ったのは河合克敏先生のマンガ『モンキーターン』(小学館)。もともと先生が描いていた『帯をギュッとね!』(小学館)が大好きだったんです。
完結して悲しい気持ちになっていたときに次回作として始まったのが『モンキーターン』でした。だから僕の知識はマンガ由来なものばかりです(笑)。
ただ大人になってからもYouTubeとかで見つけた名勝負の動画を観たりして、熱気を感じたりはしていたんです。実際に会場へ来たのは今日が初めてで、まだ舟券を買ったこともないんですよ。

実際に来場してみた印象はいかがですか?
まだレース前ですが、すでに水面を見て興奮しています。西日が水面に反射してきれいだし、想像以上に広くて迫力がすごい。
ここを選手が全力で走ったら絶対興奮しますよね。映像で見るのと、生で見るのは全然違うんだろうなと。生モンキーターン(※)に期待しています(笑)。
※編集部註:ボートの上に前傾姿勢で立ち上がり外側を蹴るようにしてターンする旋回テクニックのこと
大阪は何度も来られているはずですが、思い出はあります?
最近だと『EXILE LIVE TOUR 2025 “THE REASON”』で京セラドーム、『三代目 J SOUL BROTHERS 15TH ANNIVERSARY STADIUM LIVE “JSB FOREVER 〜ONE〜”』では長居スタジアムのステージに立ちましたね。思い出深いエリアです。
あとはHONEST BOYZ®︎としての2ndアルバム『HONEST AVENUE』を1月23日にリリースするのですが、そのアルバムを引っ提げた、2度目となるソロツアー『NAOTO PRESENTS HONEST TOWN 2026』で大阪公演も予定していますよ。
勝負する身体に大切な「続けること」と「楽しむこと」

ボートレースは体重管理(最低体重制限が男子52kg/女子47kgに設定されている)や瞬間的な判断など、身体性が重要な競技です。ダンサーとして共通点を感じる部分は?
僕らにとってはライブですね。瞬間瞬間が勝負だと考えながらステージに立っています。ただ勝負は舞台上だけではなく、そこに至るまでの気持ちの作り方や体の準備も含めて始まってますから。ボートレーサーのみなさんも管理のための食事制限やトレーニングをしているはずです。
あのG(重力加速度)が加わるなかで重心を中心に保つ、体幹のとんでもない強さ。軽やかに運転されているように見えて、ものすごいバランス感覚と鍛錬が必要なはずですよ。
ボートレースだとターンの瞬間が一般的に「攻めの場面」だといわれますが、ダンスだといかがです?
僕の場合はアクロバットですかね。技を決める瞬間はプレッシャーがあるし、失敗したらケガにつながる可能性もあります。さらにステージが濡れていたり、狭かったり、揺れていたり、高さも変わったりと毎回100%同じ環境ではない。
そのなかでいかにベストな体勢で最大のパワーを出せるかと常に考えないといけなくて。躊躇したら失敗につながる、という意味では完全に“攻める”しかない瞬間です。
逆に異なる部分はあります?
それは勝ち負けがつかないこと。勝敗が明確でないぶん、どうやってモチベーションを保ってお客さんと向き合うか。最終的には自分との勝負になりますね。自己判定の世界ですから、甘えようと思えば「これでいい」と思えてしまう。だからこそ自分を律することが大事。
一方で、ボートレースは自分がベストを尽くしても、相手が上回れば負けてしまう。そのシビアな世界で戦っている選手のみなさんには強い憧れとリスペクトがあります。
どちらもハングリー精神が大事という意味では、共通しているようにも思えました。
そうですね。ただエンタテインメントとしてはまず「楽しむ」ことが大前提。そのあとで根性や気合いだと思うんですよ。D.LEAGUEのROUND.3で披露したショーケース「MAJIMEKAっ!!」はそれをテーマにしました。
音楽は文字どおり「音を楽しむ」ですから、それを思い出しながらいつも自分を真ん中に戻しています。ただボートレースはダンスと比べると、エンタメ性というより競技性が強いので、選手のみなさんがどういうマインドなのかをいつか聞いてみたいです。
やっぱり瞬間のヒリヒリしたスリルが好きじゃないと活躍はできないのかな、というイメージではあります。
レーサーもアーティストも「続ける」ということが、スキルと同様に大切なことだと思います。NAOTOさんもいろいろな理由で夢をあきらめる人たちを数多く見てきたはずですが、これについてどう考えているか気になります。
続けること自体が、また違う才能だと思います。どんなにスキルがあっても続けられるかどうかは別。やっぱり両方を兼ね備えた人が活躍し続けられるのかなと。
僕自身はライブ前のルーティンを20年近くほとんど変えていません。内容は少しずつ変わっても「この時間にこれをやる」という軸はほぼ同じなんです。ライブ後は水風呂に入って冷やしたり。
それが何につながっているかは正直わからないんですけど、ケガの少なさや今の自分の説得力につながっていると信じています。人間なのでもちろん、めんどくさいと思うことはあります(笑)。でもおかげさまで、ダンス自体をやめようと思ったことは一度もないですね。
パフォーマンスがうまくいくときもあれば、失敗してしまうときもあるとは思います。そういうときは、どうメンタルを切り替えますか?
うまくいかないときはもちろん気にします。でも最終的に「時間が解決してくれる」と考えてますね。それが永遠に続くわけじゃないとわかっているから、つらい時期も腐らずに耐えられるんじゃないかな。春を待つみたいに。
具体的には調子が悪いときほど、体をしっかり動かすようにしてます。体が疲れていても心が元気なら大丈夫とよくいわれますが、逆も然りなんですよ。体に引っ張られてメンタルが引き上げられる感覚を何度も経験しています。
なるほど。今はD.LEAGUE・LDH SCREAMのディレクターとしてメンバーのメンタルケアにも向き合っていたり?
各世代によって長所短所があると思うんです。今の若い世代はスキルが高いぶん、メンタルが弱い部分もある。だからチームには「我慢強くなれ」とよく言ってます。すぐに結果が出るものじゃないし、がむしゃらに続けて気づいたら少しうまくなっている、という世界ですから。
観客の声援や熱気はやっぱりパフォーマンスに影響がありますよね?
きれい事っぽく聞こえてしまいそうですが、お客さんの存在はめちゃくちゃ大きいです。コロナ禍でオーディエンスの声がないなかでのライブを経験しましたけど、全然違いました。
声援や空気からエネルギーをもらって、それをまた返していく感じ。あのパワーがなかったら、続けられないと思うくらいです。疲れていてもパフォーマンスできるのは皆さんのおかげ。ボートレースの選手も、これだけ大きなレースだと観客に引っ張られる部分もあるんじゃないかと思います。
インタビュー&イベントを終え、いよいよお待ちかねのレース鑑賞を楽しんだNAOTO。


EXILE NAOTOのインタビュー&レース観戦の様子を動画で公開中!
『第69回GI近畿地区選手権競走』

近畿を代表する精鋭レーサーたちが集結するレースを、ボートレース住之江で開催!
開催日 2026年2月4日(水)~2月9日(月)
