『Rー1ぐらんぷり』と『ジャパンカップ』と『Rー1グランプリ』と(岡野陽一)

2020.11.28
岡野陽一

文=岡野陽一 編集=アライユキコ 


『Rー1ぐらんぷり』が変革を宣言した。『ジャパンカップ』を明日に控え、ピン芸人岡野陽一が考える来し方行く末。

日本ダービーてなんですか?

今年は、人間界が歴史に残る未曾有の年になっているが、その陰で競馬界も歴史的な年になっている。
「三冠馬」という言葉を皆様聞いた事あるだろうか?

皐月賞、日本ダービー、菊花賞。

この3つのG1レースを全て勝った馬だけに与えられる称号だ。
競馬をやらない人も「日本ダービー」という言葉は一度くらい聞いた事があるだろう。
聞いた事なければ、最寄りの歯の少ないおじさんに聞いてみて欲しい。

「すみません。日本ダービーてなんですか?」

と。
3時間くらい説明してくれるはずだ。
断言する。
この世に歯が少ないのに「日本ダービー」を知らないおじさんはひとりもいない。

知らないおじさんと話しちゃダメと言われている子供達の為に簡単に説明すると、
「日本ダービー」とは3歳で一番強い馬を決めるレースだ。

馬にもよるが基本、競走馬は2歳でデビューして4、5歳でピークを向かえ引退していく。
有馬記念などは何度でも出れるが、ダービーはどんなに強い馬も一生に一度しか出れないのだ。
皐月賞、菊花賞も同じである。

どれかひとつ勝つだけでも凄い事なのに、今年は無敗でこの3つを勝ったお馬さんが出た。
コントレイルちゃんだ。
お父さんのディープインパクトちゃんは皆様も御存知だろう。
もし知らない人がいたら、最寄りの歯の少ないおばさんにでも聞いてみたらいい。

「すみません。ディープインパクトちゃんて何ですか?」

と。
こう言われるだろう。

「は?」

と。
ディープインパクトも無敗の三冠馬だったので、史上初の親子での三冠馬になったのだ。

オッズなんてどうでもいい

今年の史上初はこれだけではない。
これも話さないと田嶋陽子先生に怒られる。
今のが男の子の三冠だとすれば、女の子のお馬さんの三冠もあるのだ。

桜花賞、オークス、秋華賞。

どちらかの三冠馬が出るだけでも盛り上がるのに、なんと今年はこれを無敗で勝った女の子もいるのだ。
デアリングタクトちゃんである。
今まで三冠馬が出た年はあっても、男女共に三冠馬が出た年はこの長い日本競馬史上初めての事なのだ。

競馬やらない人すんません。

なんでこんな熱く語ってるかというと、僕がこの原稿の締め切りさえ守れていれば、明日11月29日のG1『ジャパンカップ』でその2頭が戦うのだ!

これだけでも祝日にしないといけないレベルなのに、そこになんと2年前の女性三冠馬であり、今年史上初の芝のG1最多の8勝をあげた現役最強の5歳の女性、アーモンドアイちゃんも出るっていうんだから、僕もいつもみたいに金やうんこの話を書いてる場合ではない。

これまた史上初で、三冠馬が3頭も出るレースなんて今まで一度たりともないときた。

「俺が生きてる間に、もうこんなレースはないだろうな」

僕は競馬にそこまで詳しくないが、信用の置ける競馬に詳しい髪と歯と金の少ないおじさんの友人が言っていたから間違いない。
こんな気持ちは初めてだ……。
いつもはオッズばかり見て、ヨダレを垂らしながら馬券を買うでお馴染みのこの醜悪な肉虫も、今回ばかりはオッズなんてどうでもいい。

ゆとり教育など大嫌いだが、3頭並んで同着でゴールして欲しいとすら思う。
とにかくこの暗い時代に、競馬ファンの為に歴史的なレースを実現して下さった競馬関係者の方々に本当にこれだけは伝えさせて欲しい。

「僕、『ジャパンカップ』の日誕生日なので今回だけ一番強い馬教えて頂けませんでしょうか?負けたらヤバいんです。本当にお願いします」

3頭並んで同着でゴールして欲しい。イラスト/岡野陽一

『Rー1ぐらんぷり』から『Rー1グランプリ』へ


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