<シリーズ大宮セブン#9>「最終兵器」タモンズ「この2年で、愛される喜びを知ったので」


60歳になっても大宮セブンで

──『M-1』ラストイヤーの戦いは終わりましたが、2年間自分たちの漫才を改めて探して、何かを見つけた感覚はありますか?

安部 寄席ってもっとわかりやすいことをせんとあかんと思ってたんですよ。でもそうじゃなくてもいけるんやなとわかった2年間でした。『M-1』のネタを寄席でやってもウケる、自分らなりに技術が上がってるんやという気がするので、ネタの質を変える必要はないと思ってます。これから劇場で、寄席で、めちゃくちゃウケる芸人になりたいです。プラス・マイナスさんみたいに。

大波 僕らのネタをおもしろいと思ってくれる人にたくさん出会えた2年間でした。これまで、『M-1』という大きな目標を掲げていろんな人を巻き込んでやってきた。『M-1』に向けたライブって、こっちの調整をお客さんに見せるんですよ。調整ということは試してるということだから、スベることも全然あるんですよね。

───はい。

大波 それって、自分らのためにお客さんにつきあってもらってるということじゃないですか。人気ゼロで、僕らを観に来てる人がほとんどいないころはそれでも平気でした。でもこの2年で、愛される喜びを知ったので。これからは僕らに時間とお金を使ってくれるお客さんに楽しんでもらえる、また観に来てもらえる芸人になりたいです。15年自分らのためにお笑いやってきたんで、これからは応援してくれる人たちにおもしろいものを届けたいなと思います。

タモンズ
来年、単独ライブを予定している。「大宮まで来てもらってライブだけで帰るより、付加価値をいっぱいつけてライブの1日を楽しんでもらえるような、それに向けて仕事を頑張れるような単独にできたら」(大波)

───最後に、大宮セブンはこれからどうなるといいと思いますか。

安部 さらに規模を大きくしたいとかはないです。存在だけあったら。『ひとつ屋根の下』でいうたら僕らタモンズが江口洋介みたいに大宮を守って、たまにチイ兄ちゃんが帰ってきたみたいな感じでマヂラブさんやすゑひろがりずが帰ってくるのを迎えたいと思います。

大波 大宮セブン、つづいていってほしいですね。吉本って支配人もスタッフさんも頻繁に変わるから、環境もどんどん変わっていく。それでも年1回のライブだけでもいいから、ずっと存在してほしいです。今以上にメンバーが忙しくなっても、劇場がなくなっても。

安部 60歳越えても大宮セブンが存続したら、おもろいと思いますよ。

大波 めっちゃおもろいと思う。みんな脱いでも身体ヨボヨボやろうな。身体に巻いたガムテープも剥がれにくくなってね。

安部 60歳でも困ったらやっぱり脱ぐのか。

大波 その姿、観てみたいですね。

タモンズ
「僕らは大宮セブンに支えられ、生かされてる」と声を揃えるふたり

タモンズ
ともに1982年、兵庫県生まれの大波康平と安部浩章からなるコンビ。高校で出会い、2005年、ふたりでNSC東京(11期)に入学。2006年にタモンズを結成。2012、13年は『THE MANZAI』の認定漫才師に選ばれる。2014年、大宮セブン結成に伴いメンバーに。2021年にはYouTubeチャンネル『タモンズ安部のオリックス応援チャンネル『オリの晩酌』をきっかけに呼ばれたオリックス公式イベント『Bs-1グランプリ』で優勝。

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