後藤真希「ファンは“近所の人“のような存在」今だから語れる、ファンとアイドルの関係性【後編】

2021.10.16

アイドルだからって、キラキラしなくてもいい

――アイドル時代は、表向きの顔で過ごそうと思ったことはなかったのでしょうか?

後藤 なかったと思います。無理に笑顔を振り撒いたところで、何があるんだろうって不思議に思っていました。

――まわりのメンバーを見て、影響を受けるとかもなく?

後藤 いつも笑顔で元気なメンバーを見て「すごいな〜」って思うことはありました。ただ、私は自分のスタンスでいた気がします。

――そうだったんですね。

後藤 でも、ライブをしているときは笑っていたと思います。それはファンの方々とのやりとりが本当に楽しかったので。そういうふうに「自然に笑顔になれるときに、なれたらいいや」と思っていました。

後藤真希

――そのことについてまわりから何か言われることはなかったのでしょうか?

後藤 何を考えているのかよくわからない、笑顔が少ない……いろいろ言われてましたね(笑)。

――想像以上に言われていたんですね……。

後藤 あと、笑顔ではないんですけど、アイドルって前髪にうるさいんですよ。だから、みんな目が見えるくらいの長さに切ってスプレーでバーって固めていて、私も「もう少し短くしなさい」って言われることがありました。

でも、自分のお気に入りの前髪の長さを貫いて、それをわさわさ振るスタイルを貫いていましたね。だって、ダンスでめちゃくちゃ動いているのに、前髪だけ動かないのって不自然かなと思って。

――確かに(笑)。でもまわりの意見を気にせずに、自分を貫けたのはなぜだったんですか?

後藤 自分でおかしいと思うことはしなかっただけですね。そしたらある日、事務所の社長に「お前はそれでいいよ」って言われたんです。そのときに「そうだよね! それでいいよね」と自信を持てたのを覚えています。

ファンと話しているときは、口角上がりっぱなし

――今、公式ファンコミュニティに参加されている方って、いつの時期から後藤さんのファンだった方が多いんですか?

後藤 それが幅広くって……デビュー当時からファンという方もいれば、ソロを始めてからの人もいるし、YouTubeを始めたタイミングでファンになってくれた方もいます。私がデビューした年に生まれましたっていう子や、10代の子もいるんですよ。

――すごい……!

後藤 うれしいのが、最近ファンになってくださった方々も、私の過去動画を漁って、追いつこうとしてくれるんですよね。そういうのを感じると、とってもうれしいなと思います。

後藤真希

――幅広い層のファンの人に、そんなに長く愛される理由って、なんだと思いますか?

後藤 自分ではわからないんですけど、このまんまであることがいいギャップを与えている、みたいなことはよく言われます。

――どういうことでしょう?

後藤 たとえば、私のことをよく知らない、世間一般の方にとっての“後藤真希”って、クールなイメージだと思うんですよね。でも、実際の私は全然クールじゃなくて、本当にこのまんま。そういうところを好きでいてくれるんだと思います。

――お話を聞いて、モーニング娘。時代から今に至るまで、ずっとファンの人とのコミュニケーションを楽しまれているなと感じました。

後藤 だって、おもしろいんですもん。本当に。私、Discordでファンの人たちとやりとりしているとき、だいたいニヤニヤしているし、口角上がりっぱなしですよ(笑)。

けっこうな人数の人が参加されていることもあって、会話が終わらないし、誰かしらがおもしろいことを言っているので楽しいですよね。これからもこういったコミュニケーションを大切にしていきたいな。

後藤真希

『後藤真希 Billbord Live 〜Reply〜』

約10年ぶりとなる有観客ライブを開催。後藤真希公式ファンコミュニティ『Go To Channel』会員限定でチケット先行申し込み受付中。

後藤真希

11月28日(日)Billbord Live 大阪
12月5日(日)Billbord Live 横浜
チケットの詳細はこちら:https://avex-management.jp/artists/talent/GOMAK

連載「&Life」

今気になる芸能人たちの生き方を辿る連載「&Life(and Life)」。インタビューを通して見えた、彼・彼女たちの“これまで”と“これから”とは。

第1回:重川茉弥
第2回:後藤真希
第3回:若月佑美
第4回:宇垣美里
第5回:工藤遥
第6回:本田仁美
第7回:横澤夏子

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