オリラジ中田、DaiGo、カジサック――芸能人YouTubeの進化と魅力【YouTube座談会(2)】

2020.1.31

谷田 たしかにね。あのカジサックのチャンネルのよさは、サイドメニューの豊富さだと思う。それはヨメサック(※4)であり、そこにつづく4人の子供たちであり、入れ替わり立ち替わりやってくるゲストであり……。その中心にいるカジサックが全然嫌われてないキャラクターだから、「いいチャンネルだよね」って。

※4 ヨメサック
梶原の妻。コサックと呼ばれている4人の子供たちとともに、『カジサック KAJISAC』内に頻繁に出演している。メイク術やコーデなど、ヨメサックメインの企画動画も多い。9月14日、現在5人目を妊娠中であることを動画内で報告した。

山口 最初はしんどかったですけどね……。

カツオ 芸人がYouTubeをやるなんてサムいんじゃないかっていう議論もありましたもんね、ちょっと前まで。今は完全に違うもんな~。

白武 ぼくは「カジサック」としてYouTubeをはじめる少し前に梶原さんがヒカルさんの動画に出たとき、「梶原さんはYouTubeでやっていけるな」と思いました。ヒカルさんのトークのうまさにも衝撃を受けてましたけど、梶原さんはそれを上回ってたんで。芸人さんだから、自分でオチをつくれるんです。

カツオ 芸人さんの、「自分で振って落とす」能力は、何年もお笑いとバラエティの世界で戦ってきたからこそ身につく能力だよね。それは強みになる。

白武 人前に出て訓練されたという強みを持つしゃべり手が活躍していくと思いますね。

TVにはないアーカイブ機能が活きる

山口 最近は、カジサックの動画につられて『毎週キングコング』(※5)の動画も伸びてきていて。

※5『毎週キングコング』
2013年7月チャンネル開設。登録者数約28万人。毎週日曜日にキングコングがコンビで出演し、芸人仲間とのエピソードや近況をトークする。

カツオ アーカイブ機能があるっていうのがTVとYouTubeの決定的な違いですよね。

一同 うんうん。

白武 TVerが全番組アーカイブして観られるようになったら……。

カツオ それができたら、またそれはそれで“変わる”ね!

白武 1週間じゃ追いきれないですよね。

谷田 うん。特定の場所でしか見れないっていうのがTVの一番の弱点って思われがちだけど、案外、アーカイブがないことのほうが弱点だったりする。

カツオ すごくもったいないよね。YouTubeに違法アップロードされている動画が伸びていたり。アーカイブできたらもっと多くの人にリーチするのに。

谷田 クオリティという面では観られる価値がまだまだあるのに、アーカイブできないがゆえにこれだけ損をする時代になってる。

白武 それで言うと、やっぱり中田さんはすごい。政治やテクノロジーなどのトレンドも押さえつつ、歴史ネタみたいな腐らないネタもたくさんありますよね。動画が資産になる時代。

谷田 歴史は新しい子供が生まれればまた観られていくから、確かに、ずっと残りつづける教科書になるよね。


白武ときお(しらたけ・ときお)

1990年、京都府生まれ。
【主な担当TV番組】
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)、『霜降り明星のあてみなげ』(静岡朝日テレビ)
【主な担当YouTubeチャンネル】
『しもふりチューブ』『Aマッソのゲラニチョビ』『みんなのかが屋』

カツオ(かつお)1980年、東京都生まれ。

【主な担当TV番組】
『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)、『有吉ぃぃeeeee!』(テレビ東京)、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)
【主な担当動画チャンネル】
『漫画ストーリーズ』『バスケットテクニーク』他、某人気YouTuber番組など。

山口トンボ(やまぐち・とんぼ)

1979年、愛知県生まれ。
【主な担当TV番組】『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』(中京テレビ)、『おぎやはぎのハピキャン』(メ~テレ)
【主な担当YouTubeチャンネル】『カジサック KAJISAC』『毎週キングコング』

谷田彰吾(たにだ・しょうご)

1980年、神奈川県生まれ。TVクリエイターギルドVVQ CEO、株式会社Wednesday COO、芸能人YouTubeプロデュース・デジタルメディアレーベル運営。
【主な担当動画チャンネル】
『中田敦彦のYouTube大学』(過去に担当)、『Mr.都市伝説 関暁夫の情熱が止まらない』、『アンジャッシュ渡部のYouTube』『登坂淳一の活字三昧』『よしお兄さんとあそぼう!』『島田秀平のお怪談巡り』など。


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原航平

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原 航平

(はら・こうへい)ライター/編集者。1995年生まれ、兵庫県出身。映画好き。『リアルサウンド』『クイック・ジャパン』『キネマ旬報』『芸人雑誌』『メンズノンノ』などで、映画やドラマ、お笑いの記事を執筆。 縞馬は青い

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